井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

安重根

2013年06月30日 | ドラマ

読者は安重根(アン・ジュングン)という朝鮮人を知っているだろうか。
伊藤博文の暗殺者である。
政治と歴史に関心持つ者なら基本常識だが、そうでない人も
いるだろうから基本形だけ書いておく。この機会に
外交と歴史の「いろは」なのでその名前と問題点を憶えていただきたいと思う。

というのは訪中の朴槿恵大統領が、習近平国家主席に
安重根の銅像を中国で建ててくれるよう持ちかけたという
報道を見て、今更ながら呆れたので。
韓国のやり口は承知はしているので、驚きはしないが
中国に出かけて銅像建設要請は度を逸して幼稚。

そもそも、安重根が韓国で英雄として扱われること自体が
矛盾である。
日韓併合を韓国の人たちは恨みに思っていつまでも
言い立てるわけであるが、伊藤博文公は日韓併合に対しては懐疑派、慎重派であった。
ということは、その論理的帰結は、その懐疑派へのテロ犯は
日韓併合推進派だということになるが、安重根は違うのだ。
むしろ逆。要するにとっちらかった頭のおかしい男の
犯罪である。昨今、妙な通り魔犯行が頻発しているが
あれらと同じレベル。

安重根は以前調べてみたことがあるが賭博で身を持ち崩し、小指を欠損
させているたぐいの、単なるチンピラ。とてものことに
高邁な思想を旗印にテロリズムを志す如きたぐいの男ではない。

韓国も整合性の整わぬ国なのであって、日韓併合への懐疑者を殺戮した
男を称揚するということは、日韓併合賛成ということに
なるのだが、そこらは曖昧に、適当な理由づけをして
スルー。要は「日本の最大の権力者をぶっ殺してくれたやつ、クール」
ということなのだ。民度の問題であろう。

それをわざわざ中国にまで出かけて披瀝してくることに
呆れたのだ、それも一国の大統領が。

朴槿恵氏の父上は親日派で、日本の軍隊に熱心な志願をしたような
若者であり、後に韓国の大統領になってからも漢江の奇跡と
呼ばれる韓国の近代化にあたっては、日本からの莫大な経済援助が
あったことはむろん承知、そばにいた娘である朴槿恵大統領も
当然見聞きしているであろうと思われるのだが、そこは
口をつぐんで語らない。

中国と手を組んで日本を打ち据えながら、排除の方向へ
行くのだろうが、それならそれで、筋を通して欲しいと思う。
まず日本からした借金の返済を。
それから今後、経済援助を仰がないこと。
叩きながら金出してくれ、ってそりゃあ一般の、人の世界でも通りませぬ。


帝国ホテル

2013年06月29日 | ドラマ

次に書くドラマの、主人公の仕事のことでお話をうかがいに出かけた。
お約束の場所が帝国ホテルのロビーである。
歩きたいので、有楽町まで行って、そこからゆっくり日比谷公園に
向かって歩いた。
街路樹も多く、この界隈本当にいい「気」が流れている。
皇居があるのも、だてではない。あるから、いいのか、気の元々いい所に
建てたのか解らないが。

お話をうかがってから、帰り道、日比谷公園に寄って少し歩いた。
池に巨大な鯉が背びれを水面の外に出すぐらい浅瀬にいて、
パンでも持っていなかったのが残念だった。

アメンボが泳ぎ、腹が白と黒の模様のトンボが飛んでいるのを
嬉しく眺めた。

一日一食なのに、帝国ホテルのラウンジでサンドイッチを食べて
しまった。その前にご飯は食べていたのに。

その分少し歩いたから、ま、いいか。


藤山直美讃江

2013年06月29日 | ドラマ

テレビの前で正座する気持で待ち構えるテレビドラマって10年に1本だが

(向田邦子さんがご活躍の頃は他にもそういうドラマがあった)

藤山直美さん主演の「鬼女」は昨日、予告を見た時からいそいそと
待ち構えていた。

もともとすごい人だなあとは思っていたけれど、今年明治座に三田佳子さんの
舞台を拝見しに出向いた時、一気にファンになった。
この方に色気も感じる、というと意外だろうか?
職業柄、男女問わず役者の色気には敏感なのだが、直美さん
非常に色っぽい。和服をぴしっとお召しの時である。
三田さんの楽屋を訪れた時、三田さんのマネージャーさんに
頼んで、会わせていただけばよかったかな・・・などと
心千々に乱れる。

「鬼女」は予想を上回る凄さだった。いいなあ直美さん。
脚本もよかったし、夏川結衣さん(仕事したことがある)、
田中美佐子さんも秀逸だった。

テレビドラマはだいたい、放送される季節に合わせるのだが
ドラマは背景の紅葉が美しかった。それに季節感はまったく
気にならなかった。出来が良ければそういうものである。

たまたま直美さんのインタビューを数日前、テレビで
見ていてその中で「仕事を楽しいと思ったことがない。
楽しむのはお客さんのほう。苦しい。初日が近くなると、
眠りが浅くなる」と語っていらして、最近書くことが少し
楽しくなりつつある自分はどーよ、と思ったのだが
直美さんとは年齢が違う。私もつい近年まで
書くことが苦しく、いやであった。・・・・仕事のジャンルが
異なるけれど、直美さんもあと10年したら、ふっと
遊べる境地を掴まれるようなそんな気もする。

日本酒を傾けながら語ってみたい女優さんである。
出来れば仕事を一緒にしてみたい。


鳩山左ブレ

2013年06月28日 | ドラマ

上手だなぁ・・・・と感心したのが表題の「鳩山左ブレ」である。

鳩山さんが左にブレた、というのと「鳩サブレ」をひっかけたわけだが、
鳩サブレ、知らない人いるのかな。昔鎌倉市に住んでいる頃、
家の近くに本店があったが、鳩の形をしたサブレであって
飽きない品のいい味のお菓子である。

一連の鳩山発言には、古巣の民主党の人たちも
参院選前に、同じに考えられては叶わんとばかりに
海江田さんなどが、躍起にあれは民主党の考え方とは
違うとアピールしているが、そりゃ焦るだろうなあ。

しかし、鳩山さんってダジャレはともかく、別に改めて
左にブレたわけでもなく、ずっと昔からこの調子だったではないか。

私は3,4年前から「病院に行け」と言って、言い過ぎだと周囲からたしなめられていたのだが、この人本当に、お花畑なのか、ルーピーなのか?と、その余りといえば余りな言動にかえって疑念が兆すことがある。

この人の発言をいったん、中国側に視座を移すと見事に
ブレていないのである。
終始一貫、中国のおんため、そのためには日本を毀損することも
厭わないという姿勢、まったく変わらない。

その依ってきたる信念がどこから来ているのか、というと
これが掴めないので厄介である。

明らかに日本の不利益になることを言い募る目的は何だ?
夫人のスピリチュアルな影響を受けていらっしゃるのは、
個人的によく存じ上げているけれど、仮にその観点から見ても
中国のチベット、ウィグルへの侵略と暴虐は許されざることだと
思うのだけれど、そこにはピタリと口を閉ざして言わず、
ひたすら南京大虐殺に恐縮、反省してみせる。
単なるバカでは、こうも終始一貫は出来ない。

本当に気色の悪い人である。


花の周りをめぐる鳥

2013年06月28日 | ドラマ
木が好きで、詳しいわけではないのだが
街路樹を時々足を止めて見上げたり、時には
幹に触ったりしている。

木にもそれぞれ好きなタイプというのがあり
木にもこちらを好きだと思ってくれたり、いやだな
と思ったりするのではないか、と触れる時も
何となく「いい?」と訊いてみたりする。

ある時、幹に触って話しかけている姿を人に見られたが
その人は私のそういう性癖を承知の人だったので
助かった。でなければ、気が変になったと思われるところだった。

木に関してはいつがドラマで書いてみたいものだと
思っている。

小鳥が好きなのも、木の友達だからなんだろうか。
あらゆる生き物の中で犬が一番好きだけれど、
ついで好きなのが小鳥である。

この世に二度と誕生したいとは思わぬけれど、
どうしても生まれて来なければならないのなら
南国の、天敵のいない島の、花の蜜を吸って生きる
短命な小鳥として生まれ変わりたい。

小鳥ってどうやって死ぬのだろう。
事故以外で、地面に堕ちている姿を見たことがない。
猫や象と同じようにこの世を離れる時期を悟って
身を隠すのだろうか。

・・・・こうして、らちもないことを書きつけながら
実はドラマのモチーフを探っていたりする。