井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

コン・ユの手

2015年02月28日 | コン・ユ

コン・ユ出演の邦画を、やっと見た。

監督の出演俳優への思い入れは、登場のさせ方に出るもので、
どうでもいいと思っている俳優の出方は、正直にどーでもいい
写しかたになる。

中国映画の「初恋のきた道」は女優ばかりをカメラが追いかけ、
相手の男がそっけなくどーーーでもよく撮られていて、その正直な現金さに
思わず笑ったのだったが。

しかし、恋愛映画って女子が多く見るものなので、男優を
きちんと、きれいに撮らないと、中国の監督さん。
あなたの惚れた女優ばかりを夢中で撮っても
観客の女子は、相手の男にバーチャルな自分を託して
心地よく酔うのだから、あんな顔もろくに見えないー笑
ー写し方では。

さてコン・ユの登場シーンであるが、何と

 

 

「手」であった。

 

しなやかな長い指の優雅な手の動き から入るのである。

 

にやりとした。
この監督、よ~見てるな~と。

手だけでコン・ユと解る手、指、爪。

今世界で一番美しい、男の手だろう。
およそ日常の匂いがしない、手。
ゴミを出したり計算機を叩いたりしない手。
愛の仕草だけのためにある手。

誰にも等しく老いは来るので、いずれ手にも凋落は来るとしても、
あの手の輝きはスクリーンに留まる。

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/b7/89f166ea4e0cb568fd7cb8a276433913.jpg

顔は・・・・不思議な顔だ。

韓国の俳優の顔は現地系と、日本人ふうと二手に分かれるが、
コン・ユはどちらにも属さないと思われる。

スーッと眦の切れ上がった・・・どこの顔だろう‥‥・・と考えて、あっと思い当たった。仏像の顔なのである。

突拍子もないことを言うが、輪廻転生を多く重ねた
深い広い魂を宿した顔。

怒っても笑っても、醜くならない顔。何を表現しても透明で濁らない。
下品に堕さない。

コン・ユとは別に、このところ韓国の俳優さんたちの芝居をずっと見てて、
パワフル人たちが多いので、実は日本と比較してややめげていた。
しかしコン・ユ出演映画の日本人俳優さんたちはそれなりに、元気だったので
いくらかホッとした。

韓国の人は愛憎の振幅が甚だしくテンションが高いせいか(外交的にはそれが問題点であったりするけど)、芝居が独特なのである。
後感じるのは市場が狭いので、俳優、監督、脚本家軒並み生き残るのに
必死でその迫力も感じる。

褒め称えつつしかし・・・・韓国には小津安二郎がまだ出ていない。
溝口健二も。
娯楽としての映画は大変元気がいいが、アートとしての映画はまだ。
娯楽も黒澤ほど世界を魅了するには至っていない。

ただ日本でもアートとしての映画の命脈は絶えているので、それが今という時代なのかもしれない。

 


格安な夜

2015年02月27日 | 日記

着物を初めて着る人(男。若い)の、見立てがてら買い物に付き合った。

最初は練習も兼ねるので、アンティークがいいよと、私が
時々寄る店にいざなったのだが、背が高いので合うのがない。

アンティークを出すのは、大抵50歳から上の人達で
さして、背が高くない人が多いと言う。

着られれば千円などというものがある。

長身の若者のサイズを出してもらったら、ピッタリだったのが1枚。

私は買い物が早いほうで即断即決。人のも同じく。

「あ、それ。それになさい」

言って、しみじみとその着物を見たが、安い。安すぎる。

「これ、ポリですか?」と訊いたら、

「いいえ、シルクです」

「え。で、この値段?」

何とも光沢のある風合いと、緑がかった茶が秀逸なのである。(和の色で呼称はなんだろう。洋服にはない色だ)

玉虫色、と店員さんは表現した。角度によって微妙に色彩が変わる。

「・・・・・実は」

と店員さんが声をやや落とした。

「訳ありなんですよ」

小さなシミか、傷でもあるのかなと見てみたが、そうではなかった。

「お店が倒産しちゃって、ここにあるタッグを外してるんです。普通なら、
このお値段の5,6倍ですよ」

人の買い物ながら、ラッキーなことである。

付き合ったお礼ということで、食事をと言ってもらったので、
実はその店の近くに、フグを食べさせる店があり、
普通ならそんな高価なものをリクェストなどしないのだが、
値段も出ていて、これが驚きの安値。

まあ外れても、値段が値段だし・・・・ということで、入ったのだが、
てっさもちりも、通常のふぐでやんした。
イワシの塩焼きもなんで、こんな安いの、という値段だったが
めっさ美味かったし。

これも人様の財布ながら、えらくオトクな気分となった夜、
機嫌よく家路を辿ったのであった。


心意気

2015年02月27日 | 日記

緋色の長襦袢が仕立てあがって来た。

コン・ユのドラマを見ていたら、動きのはずみにチラッと見える
上着の裏地が赤で面白かったが、

日本の歌手も、40年位前にやっている人がいた。

緋色の長襦袢も同じ発想だが、上着の裏地ほど
長襦袢が見えることはない。
見えないままの、誰も見ないままの、緋色である。

あと、紫の長襦袢もお願いしてある。

 

心意気という言葉も死語になりつつあるのだろうか。
おそらく他国の言語にはないであろう言葉のひとつ。

言葉を守ることは国を守ることだと思う。
大切にしたい。

 

ついでにアップ。昨年三越で誂えた小千谷縮。

 

黒い絽か紗の羽織を合わせる。実のところ、絽と紗の区別がいまだつかない。
透け感のよりあるのが紗だと思うが、その透け感のほどがわからない。

しかし、それにしても携帯で写すと色も質感も実物の5分の1程度。
思い切って、デジカメを買うことにした、と言ったら人が「じゃあ、機種はこれで、16か32GBのメモリーカードはこれで(うんたら)」

はぁ? カードって、なんなん(´・ω・`)

写真機にカードがいるん?

‥‥‥‥・と、このレベルなんで無事アップ出来るかどうか。

パソコンは最小限だが何とかいじって、文字を打つのだけは早い。
私は朝のテレビ小説を3度も書いた酔狂ものであるが、
あの当時ワープロが使えていたら、どんなにか楽であったろうかと
思う。なにしろ毎週400字で100枚程度の原稿を延々と半年間
書き続けるのである。

 

 


アイスと好奇心

2015年02月26日 | 日記

某メーカーに「華もち」というシリーズがあるのは
何となく知っていた。コンビニのケースの中で
なんだか新製品があるなと横目でちらっと見ながら、
みたらしや、きなことアイスクリームのコラボ?

要らね。

と即却下していたのであるが。

それが生産中止だというニュース。売れ過ぎて生産が追いつかず、
生産体制を整えるまで市場には出さぬと、読んだとたん
私は外に飛び出て、コンビニのケースの底に残り少なくなっていた
「華もち」シリーズの、「きなこ黒みつ」と「みたらし胡桃」を
他者の手が伸びぬうちにとひっつかみ、レジへと突進したのであった。
ひところの、バーゲン会場のおばさんの行動である。

そういえば、押し合いへし合い必死の形相で台に積まれた安いブラウスやスカートを奪い合うおばさんたちの姿を最近見ないような?

豊かになったのか、安い良品が日常に出回るようになったからか。

それはともかくとして、バーゲンとなぜか似通う名称を持つそのメーカーの、
新しい2種類をすぐ試食してみた私は、
物書きに必要な好奇心を十分持っているなあと思う。

しかし、私はこの世で最も美味しいアイスクリームは、mowという
ところから出している練乳味のアイスだと信じているのだが、
これを売っているところは少なく、しかも在庫が切れても延々と
入荷しないのである。

生産中止は事実だろうとは思うが、市場を更に煽るための
作戦だったら、鮮やか。私は1回だけでいいけど、アイスともちのコラボ体験。
食べて、ハマった人います?

 *mowというところ、調べたら森永乳業だった。大手なのに、なんでもっと
出まわらないのだろう。

あと、どこのメーカーだったか練乳味の飲み物もすぐ、出回らなくなった。
世の中、私のような練乳フェチは多くないのだろうか。


言い返せ、日本

2015年02月25日 | 歴史・政治

そもそも外国特派員協会なる場が、なぜ妙な日本人を多く呼んで、日本貶め発信を
海外に向けてするのか、日頃から鬱積しているところへ、胸のすく
啖呵を切ってくれた人達がいる。

 

「朝日新聞を糺(ただ)す国民会議」の人たちで、私は加瀬英明氏の普段からの言説には両手を挙げて賛同、他の方には賛否で見ているけれど・・・・

以下は、抜粋抜き書きである。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150223-00000002-jct-soci&pos=5

「(外国記者は)日本について全く無知で、いい加減なこと触れ回る」 朝日「吉田証言」2万人訴訟会見で、なぜか海外メディアとバトル

 いわゆる従軍慰安婦が多数強制連行されたとする「吉田証言」に基づく誤報を朝日新聞が30年以上取り消さなかった問題で、「朝日新聞を糺(ただ)す国民会議」が2015年2月23日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見した。同会議は、日本や日本国民の国際的評価を低下させたとして、朝日新聞に損害賠償と謝罪広告の掲載を求めて提訴している。

この日の会見では、訴訟の意義を「事実関係を司法の場で明らかにする」ことだと説明。さらに、対朝日新聞だけではなく、「日本について全く無知で、いい加減なことを触れ回っている」「朝日新聞と同じようなイデオロギー色に満ちた報道しかしていない」といった外国記者に対する批判も相次ぎ、記者からは「侮辱はすべきでない」などと反発する声が出た。

井沢コメント そもそも国民会議の主張を記者の一人が侮辱したのが、皮切りであり加瀬氏は、まっとうに批判で切り返したに過ぎない。

記者側から侮辱の言葉を最初に浴びせかけたことを棚に上げ、批判と侮辱を取り違え男ヒスを起こして喚いたのはイタリア人記者のほうである。

 

米国人記者が「私の印象では、朝日新聞の報道は、国際社会はかなり肯定的に受け止めてきた気がするが、皆さんのメッセージはどちらかと言えば否定的に受け止められている。なぜ、皆さんのメッセージは否定的に受け止められていると思うか」

これでは、言われたほうの切り返しのほうが、まっとうであろう。
自ら誤謬を認めた朝日新聞の主張を採択、朝日が間違っていたとする
原告側を貶めたのであるから。

 

と質問したのに対して、登壇者の2人は外国メディアの伝え方に問題があるとして、会見に出席している記者を非難した。

 「ここに来ておられる米国、欧州の記者の方も、日本について全く無知で不勉強。それが一番大きな原因。私たちの責任ではない」(加瀬氏)

   「日本人は、虐殺や、むやみな殺生、人殺しを嫌う国民。この現実を無視して、日本人が大変危険な存在である、もっと言えば安倍総理が危険な存在であると、歴史修正主義者、ライトウイング(右翼)という形で非難しているのが、残念ながら、はっきり言いますが、日本にいる皆さんだと思う。非常に私たちは残念だし、怒りすら覚える。本当のことを伝えていただきたい。日本の真実を伝えるのが皆さんの責任であり義務だと思うが、残念ながら東京にいる皆さんは、朝日新聞と同じようなイデオロギー色に満ちた報道しかしていない」(水島氏)

「奴隷制があった国から性奴隷とか何とか言われたくない」

さらに加瀬氏は

「日本は歴史を通じてslaves(奴隷)、slavery(奴隷制)が全く存在しなかった文化。特に、米国のつい19世紀後半まで奴隷制があった国からsex slaves(性奴隷)とか何とか言われたくない。それに日本には、宗教抗争、例えばカトリックとプロテスタントが際限なく殺し合うような宗教対立も宗教抗争も存在しなかった。多くの外国のジャーナリストの方々が、日本について全く無知で、いい加減なことを触れ回っているから、日本の評判が悪くなっている面が大変大きいと思っている。是非みなさん、日本について勉強していただきたい」

 

とも主張。これに対してイタリア人記者が、

 「35年以上日本で外国特派員をしている者として、『あなた方に歴史を教える』という主張には憤慨している」

   「侮辱はすべきではない」

などと声を荒げ、司会者が「(質問ではなく)スピーチはいらない」などと制止する一幕があった。

J-CASTニュース

抜粋転載はここまで。

最初に原告団を揶揄した米人記者は、GHQの占領下7年間に米兵による強姦が2万件に達したことを知らないのだろうか? 防衛庁外局であった調達庁の記録にある件数なので、実数はもっとだろう。

朝鮮戦争当時、韓国には米兵相手の慰安所が当時の大統領の指揮下で開設され、劣悪な環境下で女達が虐げられていた事を知らぬのか。

いずこの戦地でも、兵隊による強姦が頻発しそのための防波堤として売春婦たちがいた。

売買春の肯定をするわけではないが、人間の実相がそうであるなら、慰安婦を性病予防や慰安所の秩序など、国の管理下に置いた日本のほうがまだしも良心的ではないのか。

戦後、日本における米兵の強姦が頻発、慰安所が開かれその間強姦件数が激減したが、米国の愚かしくも偽善的な清教徒主義のルーズベルト夫人たちの一言で閉鎖。
罪もない日本の一般女性たちへの強姦がまた頻発する。

生理的に猛り立った男たちの瀑流を、なにゆえ見ぬふりしてきれいごとを
言うのか、特派員協会の記者たちもである。

日本を悪者にして、原爆投下、大空襲、強姦、殺戮と自らの非道にめくらましをするアメリカのプロパガンダに世界がまんまと騙されているようである。
そして韓国発の捏造と。

米国がやらかしたベトナム戦争に、カネ目的で参戦した韓国兵たちが現地の女達や子供たちににどんな非道をやらかしたかそれは告発されず、ひたすら日本が叩かれるのである。

偉そうに私が、もし日本人に願うことがあるとすれば、

「言い返せ」

その一言である。

黙って言われっぱなしになっていては、孫子の代に禍根を残し、
祖国に誇りと愛を持たぬ国民になってしまう。

以下は千葉県の公文書記録にある、米国から日本が要求された「性奴隷」提供の記録である。

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140610/dms1406101535006-n1.htm

朝鮮戦争当時の、米兵相手の「性奴隷」。中には北から拉致された
女性たちもいて、売春のみならず炊事洗濯までやらされていたという。

近年韓国で当時の「性奴隷」たちから告発する動きがあったが、これは特派員たちは問題にもせずやり過ごし、ひたすら日本を叩く。

以前ドラマを書いた時、役者として指名させて頂いたケント・ギルバート氏が
極めてまっとうなことを書いてくださっている。

http://ameblo.jp/workingkent/entry-11913718096.html
2014-08-22

朝日新聞がいわゆる「従軍慰安婦問題」について、先日、過去の間違った記事を取り消したという話を聞きました。ところが訂正の内容は十分ではないし、開き直った態度で全く反省している様子は無いし、謝罪も一切していないということで、保守系の私の友人たちは「朝日新聞を廃刊まで追い込むべきだ!」と物凄く怒っています。

もし誰かに「この件で日本が失った国益はHOWマッチ?」と聞かれたら、ホールインワン賞を13回取った私でも、答えに困ってしまいます。30年以上にわたって傷付けられた国家の信用や名誉を金額に換算するというのは相当難しい問題です。正解が計算できないから、テレビではこの問題は使えません。

ところで私も「従軍慰安婦問題はあったのだ!」と先日まで信じ込んでいましたから、朝日新聞に完全に騙された人間の一人です。だから朝日新聞は私にも謝罪して欲しいです。保守系の友人たちは「従軍慰安婦問題なんて無かったんですよ!」と何度か私に教えてくれました。しかし私は全く聞く耳を持たなかったので、彼らは密かに私を馬鹿にしていたかも知れませんし、彼らの信用を失ったかも知れません。そのことを考えると精神的苦痛を感じるから、朝日新聞に対しては損害賠償を請求したいくらいです。

というのは冗談ですが、朝日新聞にまんまと騙された被害者が他にもいることを忘れてはいけません。韓国人です。彼らは「日本軍は韓国人女性を強制連行して従軍慰安婦(性奴隷)にした」という、朝日新聞が書いた記事を真実だと信じたからこそ、日本政府にしつこく謝罪と賠償を要求してきました。さらに、韓国の日本大使館の目の前や、アメリカ国内の複数の場所に「従軍慰安婦像」なる銅像を設置する活動も、真剣に継続して来ました。

それなのに「あの記事、根拠が無かったから取り消します」の一言で済まされちゃったら、必死の努力を続けてきた韓国人(と一部の日本人弁護士)は、ただの赤っ恥じゃないですか! 国連人権委員会にまで訴えて主張を認めてもらったのは、朝日新聞が従軍慰安婦問題を「真実として報道した」という事実が最大の根拠だったんですよ?
(以下略)

抜粋転載ここまで

 

 

RAA: Recreation and Amusement Association

「レクリエーション及び娯楽協会」というキレイ事の名称で、日本人が米兵相手の売春。群がる米兵たち。

これができるまでの米兵による日本女性強姦事件と婦女暴行の数、1日平均数、記録にあるだけで40件。

廃止後の強姦事件と婦女暴行の数、1946年前半の1日平均数は記録されているだけ330件。

売春施設が強姦への歯止めになるという事実。

朝鮮、中国、ソ連の男たちによる、日本女性へのレイプ。

 

「不幸なるご婦人方へ至急ご注意!」。満州(現中国東北部)や朝鮮半島から博多港に向かう引き揚げ船では、こんな呼びかけで始まるビラが配られた。

 

 「不法な暴力と脅迫により身を傷つけられたり……そのため体に異常を感じつつある方は……」「診療所へ収容し、健全なる体として故郷へご送還するので、船医にお申し出下さい」

 

朝鮮や中国の男たち、ソ連兵に強姦された女性たちの余りの多さに、専門の診療所(二日市診療所)が開かれ堕胎や性病の措置に当たったのである。

なぜこれを日本人は黙っているのか。言われっぱなしでいるのか。

福岡県筑紫郡二日市町(現筑紫野市)

自ら言い出し打ち据えることは日本人はせぬが、言われたら言い返せ。
それは自らの名誉のためだけではなく将来の大人である、子どもたちへ私たちの義務ではなかろうか。