大晦日に政治を語るのも野暮であるけれど、さして
話題もなく。
韓国の朴槿恵大統領が親日であるということで、それを期待する声も
高いのだけど、やれやれどこまで人がいいのだろうと思う。
イ・ミョンバク大統領が出現した時、マスコミはこぞって
大阪人と言っていいくらいの、在日韓国大統領、さぞかし親日で
あろう、と書き立てたのはほんの5年前のことではないか。
韓国の政界で親日では無事生き延びられないことくらい、常識であるのに
何を無駄な期待をするのだろう。朴槿恵氏は父親が高木正夫という和名を持ち、満州国軍中尉をやっていたくらいで、むろん知日であり親日であったのは事実。
しかし、その父の娘だからこそ親日派と名指しされるのを嫌って
日本により強く反日的姿勢を示すであろうことは容易に読めるだろうに、
この懲りない楽観主義はいったい、何なのだろう。
楽観主義というよりは、もはや脳天気の部類ではあるまいか。
漢江の奇跡として韓国人が誇る経済隆盛は実は日本の援助に裏打ちされていたこと、
朴槿恵氏の父親は当時の大統領であったから無論心得ているし、朴槿恵氏もそれは
知っている。が、口に出したら狙撃されかねない。韓国とはいまだ、そういう反日国なのだと
日本人も、もう解ってよさそうなものだけれど。生来の人の良さはいかんともしがたいのか、
あるいはやはり長く続く一見平和に、神経が鈍麻しているのか。
武器を使用しての戦こそないけれど、戦後この方熾烈な情報戦の中に日本は
あり、そして敗北しつつあるのだけれど。
安倍自民の船の漕ぎ方一つで、敗戦日本が立ち直るかどうかということなのだけれど
今は、じっと様子見。
しかし、脳天気と言えば、中国の国防動員法への日本人の危機感の無さも
相当なもので、もはや病気の部類なのかもしれない、こののんきさ。
チベットで行われた虐殺拷問もまるで他人ごと。
この日本人だけは中国人が優しくしてくれるとでも思い込んでいる様子。
中国で日本人が中国人に凄惨な目にあったのは、さほど大昔のことでもない、
それは昭和3年のことで、たまたま週刊新潮の12月20日号に高山正之氏が
「済南事件」について書いていらっしゃる。
済南事件。昭和3年、蒋介石軍が日本人居留地を襲って日本人44人を強姦殺生した。
「頭と顔の皮を生きたまま削がれ、両眼をえぐられ、陰茎は切除、腹も割かれ内蔵が引きずり出された」
「顔から腹部にかけ皮膚を削ぎ、顔や乳房などに刺傷、肋骨骨折。陰部に約30センチの木片を突き立てられた」(24歳日本女性の検視書)
あまりのむごたらしさに、日本は新聞掲載を禁じてしまうのだが、こういう日本的配慮が物事の本質を見えなくする。中国人の秘めたもう一つの性格、残虐性については国防の見地から隠すべきではない。まして、日本側が報道しなかったことをいいことに、江沢民はこの日本人被害者の写真を並べ立て「日軍の蛮行」として報道する悪辣さ。
昭和12年の「通州事件」では子どもたちも虐殺の対象になった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%9A%E5%B7%9E%E4%BA%8B%E4%BB%B6
日本人の平均的倫理観から見て尋常ならざる殺害の状況(強姦され陰部にほうきを刺された女性の遺体、テーブルの上に並べられていた喫茶店の女子店員の生首、斬首後死姦された女性の遺体、腹から腸を取り出された遺体、針金で鼻輪を通された子供など)
「日本人の平均的倫理観から見て尋常ならざる」というのが中国人の感覚なのだ。
貶め差別的意味合いで言うのではない。繰り返された歴史からそれが事実であると言わざるを得ないから言う。そしてそれに対して日本人が余りにも無知で無防備であるから言う。
韓国人の内に秘めた残虐性もこれに準じる。といって日本人の中に残虐な性格を持った者が皆無だと強弁はしない。どの国にも極悪な者もいれば、性善良なる者もいる。
マスとしてまとまった時の国民性としての話である。
日本ではもっぱら「日帝の残虐非道」と若者たちには吹きこまれていて、
中国は日本が悪いと言い立て、日本では日本が悪いと自省する教育。
・・・・どこまで続く自虐のぬかるみぞ、と嘆息してしまうゆえんなのだけれど、
韓国と中国が焦りからか、少々このところやり過ぎてしまったようで、日本国民も
さすがに危険だなと思い始めたのかどうか・・・
朝日新聞の調査によると集団的自衛権や憲法改正には
積極的な国民のほうが多いという調査なので、それを信用するならば
イ・ミョンバク大統領の竹島不法上陸、中国により日本の領空領土の侵犯で
少しは危機感を持ちつつあるということなのだろうか。
集団的自衛権、8割が容認 衆院選当選者
■朝日・東大谷口研究室共同調査
衆院選の当選者のうち、憲法改正の賛成派が89%に達したことが、朝日新聞社と東京大学・谷口将紀研究室の共同調査でわかった。集団的自衛権の行使についても賛成派が79%を占めた。自民党の圧勝に加え、日本維新の会などでも賛成派が多いことが、全体の数字を押し上げた。
候補者対象の調査から、当選者の回答を抽出した。「憲法を改正すべきだ」との意見に68%が「賛成」、21%が「どちらかと言えば賛成」と答え、合わせた賛成派がほぼ9割に。反対は4%、どちらかと言えば反対は2%にとどまった。
<後略>
朝日新聞デジタル版 2012年12月17日23時20分
http://www.asahi.com/politics/update/1217/TKY201212170695.html
集団的自衛権、国防軍、憲法改正は国防のいわば三点セットであり、
これなくして日本の真の守りはない。
というと、すわ徴兵制、すわ戦争と短絡する人達がいるようだが
あくまでも防衛上の見地からの三点セットであり、今の日本に侵略の
意図も必然性もない以上、自衛隊の格上げと防衛費の増大で十分である。
セコムにお金を払うようなもの。無駄といえば無駄だが、実は
無駄でよかった、というたぐいの経費。無駄でなかった、と言えるのは
日本が戦争に巻き込まれた時なのだから。