井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

スタジオは人生に似ている

2018年02月18日 | 日記

「明日の君がもっと好き」を撮っている調布の日活撮影所に
昨日、行って来ました。

まず森川葵ちゃんがガールズ・バーの扮装でいたので、喋っていたら、
ジンジンこと白洲迅くんが来て、雑談。

そこへ市原隼人さんが現れ、喋っていたら伊藤歩さんが現れ
無言でハグ。言葉一切なしでしたが、雄弁なハグでした。

各俳優さんたちには愛をこめて書くので、皆さん感じてくださるようです。

それから、三田さんと長く話し込み、そして再び市原さんジンジンと3人で
話して・・・お互い別れがたいねえ、と。

あのシーンはこうすりゃよかった、とかもっと出来たのでは・・・・と
市原さん、ジンジン共に。柳葉さんも同じことおっしゃっていたし、

三田さんは終わってからよりも、始まる前に「出来るかしら、出来るかしら」と
怯えてらっしゃるし・・・・皆、素敵です!

 

書く私も書く前は書けるのか、と不安だし・・・・セリフもト書きももっと他にあったのではないか、と
思うことしばしば。

スタジオにいる間にも、使い終わったセットのバラシが始まり・・・・役目を終えて
ガールズ・バー「桃の秘密」も解体されていき、一抹の寂莫の感あり。

スタジオは人生に似ています。

セットはいずれ壊され、そこでつかの間築き上げた人間関係もバラバラに
散って行き、残されるのが灯の落とされガランとしたスタジオ(人生)です。

愛も憎しみも、激情もつかの間の、

終われば全てが幻の。

だから生きていることが、愛おしいのかもしれません。

 

 

誤変換他、後ほど。