井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

台湾よ、がんばれ立ち上がれ

2018年02月09日 | ドラマ

 

「あすきみ」第四話が昨日DVDで届き、見たのですがいよいよカオス。
普通、半ばを過ぎると後々の展開が大変になるので収束に向け
話をシンプル化して行き、視聴者の方もなんとなく先が
見えてくるものなのですが・・・

また作家も、あまり混沌状態で視聴者が先を読めない展開にすると
自分自身が収拾がつかなくなるので、収束を睨みつつ
物語を収斂させていくいわば「着地態勢」に入るのですが・・・・
私はある程度長く仕事をやっていて、職人としての技を試してみたくもあり
最終話前、6話も敢えて先が読めない書き方をしています。
新人や若手だとパニック寸前の、展開です。

だからまあ、最終話が難儀で珍しく匍匐前進的書き方になってしまったわけです
それもドラマの楽しみの一つである突っ込みどころを敢えて作りつつ書くのも、腕のうち。
ここ近年、国内外の賞の対象となって来たいわゆる文芸もののときには
突っ込みどころは入れていません。

第四章「告白」では柳葉さんの演技が凄いです。

作家に対してはシャイな方で、お会いすると最敬礼のお辞儀をなさる方で
なかなか、若手諸君のように「まんさん」という気軽さで接してはくださらないのですが、
この間、撮影スタジオにお邪魔したとき私に仰った一言が「まだまだ、出来るんじゃないかなあと
思いつつ(十分には演じきれてない)」で、私はそれに対して「書くほうも、まだまだ書けるんじゃないかなぁと思いつつです」とお返ししたのですが・・・・

大プロの役者さんのセリフは書きがいがあります。
生き延びる役者さんというのは、必ずどこか一箇所、作家の予想外の表情や芝居を見せてくれます。
三田さんもそうなのですが。ケレンではなく、役を掘り下げて出て来る真実。

若手には大いに奮起して欲しいところ。また飲む機会があればはっぱかけたいのですが
もう現場は追い込みで、その時間もないでしょう。

 

さて、政治話題です。

この度の台湾の地震に対して、台湾が中国の支援を断り、日本の支援を受け入れたということで
中国がへそを曲げているようです。

共産党政府だけではなく民間でもSNSなどでは、「台湾独立分子の目には、中国は敵で日本は身内と映っている」と警戒心と日台の紐帯への警戒心と敵愾心が露わ。

その通りです。台湾にとって中国は敵、日本が”同胞”です。それが何か、というところ。
今までの経緯を見れば、当然のこと。

私は今まで作品を通じ三回上海にご招待を頂いている身(出かけたのは一度ですが)
中国作品も役者も尊敬、文革前の中国の分厚い文化芸術の堆積にも満腔の敬意を
表するものではありますが、現在の中国には首をかしげています。
などと書くと韓国も同様なのですが、いざ用事があって出かけようとしても
空港で足止めを食らったりするのかもしれませんが・・・・

個人的には身から出た錆で致し方ないけれど、仕事がらみだと他に迷惑を
かけるので中韓への批評もほどほどにとは思っているのですが・・・・
靖国神社の国民集会で、演説したりあちらでは裏切り者扱いされている呉善花さんと
親交があったりで、韓国入国は場合によっては危ないかもしれません。

     ☓ ☓ ☓

私は個人的には中国と台湾とは別の国と思っているし、メンタリティが全く
異なります。

上海のドラマ祭でご招待頂いたとき、台湾の人たちだけが他の外国人とは
別の列に並ばせられているので、通訳の女の子に訊いたら
私の質問をどう取ったのか「台湾は中国ですから」という回答。
いや、それなら列に並ばせずに、さっさと入国させればいい話。
それがやはり入国審査は受けねばならぬのだから・・・・と私のわだかまりは、
おそらくそのまま台湾の国民の心情でしょう。

ちなみに日本の震災の時真っ先にかけつけてくれたのが韓国である、と池上彰さんが
仰っていて、耳を疑いました。勘違いしていらっしゃるのか、何かお考えをお持ちなのか
知りませんが、真っ先に現地入りしたのは米軍。そして海外から真っ先に駆けつけてくれたのが
台湾のチームです。

当時の民主党政権が、無礼にも台湾を無視、遅れてやって来た韓国をわざわざ表敬訪問に
おエライさんが空港まで出かけてましたが。親日を排除、反日を表敬訪問するこの国の
ある人々のいやーな体質。

韓国は訓練の行き届かぬ救助犬に逃げ出されたり、まあ他にも耳にしていることがありますが、
いっそ「来ないでくれ」と言いたい。それと台湾の人々が中国に来ないで欲しい、という心情は
重なると思うのです。ふだん足蹴にしながら、何の点数稼ぎかよ、というところでしょうか。

雀の涙の義援金を恩着せがましく寄越して、日本は恩知らずの何のと悪口の材料にする
韓国からはびた一文要らないし、義捐も迷惑、高くつく。

というごときことを、このたびの中国と退散との軋轢を見て思ったのでした。

安倍総理が「台湾加油」と毛筆で書かれ、その意を台湾の方々に示したようですが
多くの日本国民が台湾には同じ心情を寄せています。それにしても浅慮の夫人、
韓国に対しては捏造の歴史まで信じ込んで心情をたっぷり寄せるのに台湾に
対しては冷淡。なんなんでしょうね。皇室内にもいらっしゃいますが、同じタイプの
方。政治問題化されるから台湾には無言というのは通らないかもしれません。だって
日本国の総理が毛筆で「台湾加油」として明確な意志表明をなさっているのだから。

日台再統一ならぬものか、とふと夢見たりもするのです。

 

そうそう、予め解っていたことではありますが平昌では早速日本選手団が露骨な嫌がらせを
連続で2回されていますね。嫌な国、嫌な国民性。ほとほと、嫌だ。

で、慌てて毎度付け加えるのですが単純な嫌韓ではなく、
ある種の映画やドラマ、役者は尊敬していて、個々好きな韓国人はいます。

 

誤変換他、後ほど。

 


脱稿後・・・

2018年02月09日 | 日記

「あすきみ」を書き終えて、楽にはなったのですが・・・・
何か寂しさもあります。

そんな時、演出家の竹園さんから電話。森川葵ちゃんから、ある質問が来ているが
これはこういうことでよろしいのか、と。

お答えして、しばらくしたら三田佳子さんからお電話で最終話における
セリフとト書きへの質問。お答えして、あとは雑談がてらの長電話。

ということで、ドラマ絡みの方々からの電話で、執筆後の寂しさが
まぎれています。

最終話は匍匐前進で、若手の俳優さんたちには、もし書けなかったらタイトルは
「明日のボクはもういない」と変えて、皆で歌って踊って終わるから、と
伝えてあったのですが、何とかエンドマークまでたどり着きました。

4章目をいち早く見たのですが、茜がアイロンをかけている亮の手ぬぐいが
私が持っているのと同じで、驚きました。

私が使っている和服の店を紹介したので、私の羽織りや着物とかぶるのは
驚きませんが、手ぬぐいは全くの偶然でシンクロです。

 

誤変換他、後ほど