曇、28度、85%
たった3日家を空けました。旅行中は台所に立つことがありません。帰って来るや、翌朝一番に市場へと出かけます。香港の市場の空気は、どうも私の元気の素のひとつのようです。30年見慣れた市場なのに、ワクワク感が消えません。以前は、夏の野菜、冬の野菜と区別があったのに、世界中が集まったような香港の市場、季節感が全く無くなりました。
何か夏らしいものと思います。さっぱりと食べれるものがいいですね。サマーピクルスを作ることにしました。甘みの少ない、サラダ代わりにもなるピクルスです。 シルバ−オニオン、キュウリ、プチトマト、小さなイエローベル、手前はディルの葉っぱです。黄いスカッシュを探しますが、いいものが見つかりません。そこで、イエローベルに。ピクルスを作る時は、日本の米酢は使いません。少し匂いがきつく思います。透明の蒸留されたお酢を使います。甘みをあまりきつくしたくないので、蜂蜜とやはり透明なグレープジュースとで漬け酢を作ります。香り付けは、ディルにローリエ、瓶の真ん中にある八角、少しのニンニクです。
野菜は、トマトを除いて軽く蒸します。蒸すとシルバ−オニオンの皮がむき易くなります。瓶に詰めて、お酢を入れるだけ。いたって簡単にできるピクルスです。透明な輸入物の蒸留酢が手元に無い時は、日本の米酢を同量の白ワインで割って使います。八角やディルの香りが爽やかなピクルスです。冷蔵庫のドアを開けたとき、このピクルスの瓶は庫内をパッと明るく見せてくれるのも、楽しみのひとつです。
野菜を選んでいるとき、新しょうがも目につきました。白いやさしい新しょうがです。 こちらはしっかりと甘めの米酢で漬けました。香港でも、このしょうがの甘酢付けをこの時期仕込みます。八百屋の店先でしょうがの薄切りを作っているのを見かけます。時期はやや違いますが、らっきょもやはり甘酢で漬けます。ただ中国のお酢は、日本のもののように深みがありません。ツンと鼻を刺す匂いです。大量に作るわけではありません。我家の分だけですから、自家製で。
サマーピクルス、私が名付けました。冬のピクルスは、少し甘めに漬け込みます。