MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

「残照の都心遠景」と「暁の都心遠景」

2017年12月28日 | 写真


年末年始の特に明日の29日から正月3日までは、
殆どの官公庁や企業が年末年始の休業をとることが多く、
交通量が減ったり、工場が休業だったりしていることから、
一年を通して最も空気がきれいなことが多い。

空気がきれいであることは、日の出や入日に見られる焼けも美しく、
写真的にも面白い。

巻頭の写真は昨日の日没(16時35分)後の「残照」の時間帯に写した、
日没後約一時間後の都心の「たそがれどき」である(17時25分撮影)。
日没後1時間以上も残照が見られるのは、珍しくこの時期のものでもある。

下の写真は近隣の同じ時間帯の夜景(17時24分撮影)で、
都心方向が残照に包まれていた。


夕焼けの美しいときは、朝焼けも美しいことが多く、
今朝の日の出前の東の空は(今日の日の出時刻は06時50分)、
昨日の夕焼けと同じような茜色に染まった(下の写真06時30分撮影)。
写真中央の黒い物体は、成田空港に着陸予定の旅客機の機影。


日の出20分前にもかかわらず、東の空が明るかったため、
都心のビル群が輝き始めたが、このようなことも空気が澄んでいたためと思われる。
下の写真は今朝の06時27分の撮影で、
左端に写っている「東京タワー」はまだ照明が点いていた。


今日の日没(16時36分・昨日よりも1分遅くなっている)時にも、
美しい夕焼けが見られた。
下の写真は飛行機雲が写真的に面白かったので日没前の16時27分に撮影。

このコースは、韓国機が多く「富士山上空」から「鳥取県上空」などを抜け、
韓国の金海(キメ),釜山(プサン)、済州島(チェジュド)、仁川(インチョン)の、
各空港に向かっているようである。
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冬の日向の蜻蛉(秋津)

2017年12月24日 | 写真俳句


ほぼ半年振りの(前回は6月6日)「写真俳句」の投稿です。

今年は友人の勧めもあって多くの俳句と短歌を創作してきたが、
やはり、この世界にも流行のようなものがあり(特に俳句界において)、
俳句はこれまでに2句、短歌は4首が雑誌や歌会、文学賞などに入選したが、
俳句は以前から言われていた「類句」の問題からか、
「見たまんま俳句」ではほぼ入選することがなくなった。

私が句歌や律詩、自由詩、エッセイなどの創作を始めたのは高校時代で、
当時の進学雑誌への投稿では、句歌においていくつか特選もいただいていた。
投稿理由は特選の景品の「万年筆欲しさ」だったが・・・・
2回目の特選のときは、過去歴の為か送られてくることがなかった。

当時大切とされていたのは、俳句でいえば「侘び」「寂び」「余韻」「余情」
そして「言葉のリズム感」などだったように記憶している。
が・・・
今は「季語」が重要視され、季語から類推できる有り様などは排除することが求められ、
「寂しさ」「悲しさ」「美しい」などの個人的感情も好ましくないようだ。

閑話休題
このブログ内では「俳句写真」の掲載が500句を超えていた。
机に向かってPCを開き、句になるような写真を探し、
その場で作った即興的なものが多く、1ヶ月ほど前に全作品を見直したところ、
「季重ね」などや「三段切れ」「明らかな散文調」などが見つかり、
修正すべく200句以上を「非表示」処理している。

それらの句については修正しようとしているが、
新規投稿や、過去の句歌、学生時代に上梓した小説など、
未発表作品についての手入れもしなければならず・・・・

写真の句は二十四節気の「大雪」のころの作品で、
人にとっても寒い一日だったある日に見た、
その時期にはほとんど見ることのない「秋茜(秋津)」を見ての句である。
「や・・かな」「淋し」など問題もあるが・・・・。

「周りに仲間のいない蜻蛉の『淋しさ』」は、私も時折感じることがある。
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「都心」から「アイ・リンクタウン展望施設へ」

2017年12月21日 | あらかると


東博(東京国立博物館)の一般展示品の中で、
見たいものがあり、急遽上野へ。

都心に出るのは約半年ぶりだが、電車に乗っているときに、
「年末宝くじ」のことを思い出し、
上野で下車せず「宝くじチャンスセンター」のある有楽町へ。

宝くじ売り場の前に着くと、異常なほどに混み合っており、
どの窓口にも行列が・・・・・。
並んだり待つのは生来あまり好きではなく、
銀座4丁目の写真を1枚撮って、そのまま引き返してきた。

下の写真は「ソニービルが工事中だった銀座4丁目交差点」


上野に戻る選択もあったが、
昼時で昼食を考えながら浮かんできたのが「JR市川駅前」にある、
アイ・リンクタウンの45階展望ロビーにある「カフェスペース」。
前回訪問したときには寄らなかったが「ドリンクオール200円」なのである。
コーヒーとサンドイッチで軽食を・・・と目論んだ。

結果的には軽食は「地元の銘菓」しかなく、
コーヒーと「市の木・くろまつ」という、
つぶ餡を包んだどら焼きのようなものをチョイス(下の写真)。

カップとソーサーがなにげに洗練されていると思いつつ見ていたが、
持ち帰ったパンフによると「東山魁夷画伯」の「道」をデザインしたものとあった。


カフェが廉価だった理由は展望施設そのものが「市川市直営」とのことで、
年末は28日まで、年始は4日からの営業で、毎月第1月曜日が休館と判明した。

軽食後展望施設を回った。
私の住まいからも見える建物なので、当然逆も真なりで、
下の写真の丸印が私の住む集合住宅。矢印は近所の電波塔(1440mmレンズ相応にて)


なんと・・・・
海上自衛隊下総基地の格納庫や管制塔(矢印)もみえた。(肉眼では不可)、
(下の写真・1440mmレンズ相応にて)、


JR我孫子駅前の「けやきプラザ」(矢印)やその前にある、
イトーヨーカ堂の屋上看板も撮ることができた(下の写真・1440mmレンズ相応にて)。


で・・・都心のビル群といえば・・・。
スモッグに包まれていて(久しぶりに見る光景だった)、
下の写真のように靄の中の陽炎のごとくに見えていた。


市川からは近場にあるはずの「東京スカイツリー」もスモッグの中で、
この方向にある筈の富士山の雄姿も丹沢山塊の稜線も見ることはできなかった。


カフェスペースのママさん(恐らく市の職員という身分)によると、
来年の初営業日の「正月4日」はすっきりとした富士山が見られる筈ですと・・・。
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「名残の紅葉」と「アカバナの綿毛の美模様」

2017年12月16日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


この冬一番の寒気の到来で寒かったり、
雨模様ややや強い北風のため、久しぶりの公園散歩となった。

大町公園は谷津状の公園で、
遊歩道の両側が小高い雑木林のため、
晴れて風が吹かなければ、冬とは思えないほどに暖かい。

この時期の昆虫は「越冬蝶」のムラサキシジミ、キタテハのほか、
花虻やハエの仲間が見られる程度である。
しかし晴れないとそれらに出会うことも少ない。
下の蝶は、今日の昼過ぎに出て体を温めていた「ムラサキシジミ♂」。


遊歩道を歩いていると、見慣れない綿毛の集団を見つけた。


その一部を接写したのが下の一枚で、
その綿毛には種がついており整然と並んでいる(下の写真)。
初見の綿毛だが・・・・
場所的には「アカバナ」が咲いていた付近だったので調べてみると、
アカバナの種が裂けて綿毛のついた種が露出していたのである。


下の写真が夏場に撮影したアカバナの花で、
花の下に長くついていた鞘が種だったのである。


バラ園では「冬薔薇(ふゆそうび=季語)」が見られたが、
やはり数の少なさや、花が散る前に霜などにより乾燥したまま残っている姿は、
侘しく寂びしくもある。
下の薔薇は「クィーン・マザー」


巻頭の写真は残り少なくなった「名残の紅葉」と、
今が花盛りの山茶花。
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越谷レイクタウンからのダイヤモンド富士

2017年12月09日 | あらかると


 一昨日の7日、越谷レイクタウンで以前の会社の女性同僚と、
13年ぶりに逢うことができた。
二人きりなら楽しさも倍増したものと思われるが、
今年の初めに「俳句投稿」を誘われた元同期入社で、
会社社長だった3人での「俳句会」名目の逢瀬だった。

日没の迫るころに駅前で二人と別れて、
おそらく「夕景が美しい」だろう、レイク(大相模貯水池)岸辺を、
写真目的に散策をした。

やはり日没直前の湖面は美しかった(下の写真)。


水質汚染防止のために設けられたと思われる、
2つの噴水が夕日に煌いていた(下の写真)。
手前の水鳥は頭部の形から「カンムリカイツブリ」のようである。


陽が山の端に近づいてきた。
撮っているときは気づかなかったが、富士山頂の真上だったのである。
ダイアモンド富士というにはあまりにも太陽が大きすぎたので、
翌日か今日ぐらいがダイヤモンドのように輝くのかもしれない。


湖畔を歩きながら、夕日を見ていると富士がくっきりと見えてきた。


が・・・・
上の写真では左側の「工業団地」のビルが・・・・・
ということで、先へ先へと。
何とか日没時の富士山と沼とのコラボレーション的な写真が撮れた(巻頭の写真)。

やがて陽が沈み、大相模貯水池は黄昏時の残照に包まれていった。


気づいたときには、アウトレットモールの端まで来ており、
そのままアウトレットモール(下の写真)とイオンタウンモールを経由し、
帰途に着いた。


もし、
逢うのが昨日だったらドラマチックな日没には出会えなかったわけで、
13年ぶりに会うことのできた美しいままの彼女と併せ、
二重の幸運に恵まれたことになり、有る事の難しい(有難し=ありがとう)一日となった。
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