大町公園は盛春を迎え様々な野草が咲き、多くの昆虫の活動が見られるようになった。
今年は藤の開花が早く、すでに散り始めてしまった。
巻頭の写真は「山早苗(ヤマサナエ・トンボ目 トンボ亜目 サナエトンボ科 サナエトンボ亜科)」で、
ベンチに座って補水していたら、すぐ隣(約20cm)に止まったので、小型カメラでそっと寄り、日中シンクロ(フラッシュ)で撮ったもので、山早苗にこれほど寄れたのは初である。
下の写真は「小三條(こみすじ・鱗翅(チョウ)目タテハチョウ科 ミスジチョウ属) 」で、泥濘を飛んでいたので止まるのを待っていたら、足元に止まったのでほぼ真上から撮影したもので、複眼の模様が撮れていた。
公園内は立ち入り禁止のための擬木の柵が設けられているが、この擬木には葉虫、天牛(カミキリ)、象虫、七節、蝶、蜻蛉、亀虫、虻類などの昆虫を見ることが出来る。
下の写真は「長胡麻斑天牛(ナガゴマフカミキリ・甲虫目/カブトムシ亜目/ハムシ上科/カミキリムシ科/フトカミキリ亜科)」
下の写真は、巻頭の写真と同じでフラッシュ未使用の画像で、細部がやや不鮮明だった。
公園内は春紫苑「ハルジオン」の花の最盛期で、虻や蝶の仲間が採餌している。
下の写真は褄黒豹紋「ツマグロヒョウモン」
園内を流れる「湧水路(湧き水で出来た水路)」の所々では、和蘭辛子(オランダガラシ=クレソン)の花が満開でやはり蝶や虻が集まっている。
下の写真はクレソンの花蜜を採餌する「青筋揚羽(アオスジアゲハ)」。
春紫苑と「南姫扁虻(ミナミヒメヒラタアブ)」以前は「キタヒメヒラタアブ」と呼ばれていたようだが、異なる個体だという。ネット上でも名前の混在があり、詳細は不明。
通称三角池の蟇蛙の蝌蚪(かと=オタマジャクシ)
今年は例年になく大量に発生しており、下の写真のように塊になっている日もある。
下の写真は、園内の観察路を歩く人が必ず立止まり見入っていた、アスレチック「ありのみコース」公園内入り口付近の「山藤の万朶の花」。今年は開花が早く4月22日時点で散り始めていた。