MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

山早苗、小三條、長胡麻斑天牛など

2021年04月26日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


大町公園は盛春を迎え様々な野草が咲き、多くの昆虫の活動が見られるようになった。
今年は藤の開花が早く、すでに散り始めてしまった。

巻頭の写真は「山早苗(ヤマサナエ・トンボ目 トンボ亜目 サナエトンボ科 サナエトンボ亜科)」で、
ベンチに座って補水していたら、すぐ隣(約20cm)に止まったので、小型カメラでそっと寄り、日中シンクロ(フラッシュ)で撮ったもので、山早苗にこれほど寄れたのは初である。

下の写真は「小三條(こみすじ・鱗翅(チョウ)目タテハチョウ科 ミスジチョウ属) 」で、泥濘を飛んでいたので止まるのを待っていたら、足元に止まったのでほぼ真上から撮影したもので、複眼の模様が撮れていた。


公園内は立ち入り禁止のための擬木の柵が設けられているが、この擬木には葉虫、天牛(カミキリ)、象虫、七節、蝶、蜻蛉、亀虫、虻類などの昆虫を見ることが出来る。
下の写真は「長胡麻斑天牛(ナガゴマフカミキリ・甲虫目/カブトムシ亜目/ハムシ上科/カミキリムシ科/フトカミキリ亜科)」


下の写真は、巻頭の写真と同じでフラッシュ未使用の画像で、細部がやや不鮮明だった。


公園内は春紫苑「ハルジオン」の花の最盛期で、虻や蝶の仲間が採餌している。
下の写真は褄黒豹紋「ツマグロヒョウモン」


園内を流れる「湧水路(湧き水で出来た水路)」の所々では、和蘭辛子(オランダガラシ=クレソン)の花が満開でやはり蝶や虻が集まっている。
下の写真はクレソンの花蜜を採餌する「青筋揚羽(アオスジアゲハ)」。


春紫苑と「南姫扁虻(ミナミヒメヒラタアブ)」以前は「キタヒメヒラタアブ」と呼ばれていたようだが、異なる個体だという。ネット上でも名前の混在があり、詳細は不明。


通称三角池の蟇蛙の蝌蚪(かと=オタマジャクシ)


今年は例年になく大量に発生しており、下の写真のように塊になっている日もある。


下の写真は、園内の観察路を歩く人が必ず立止まり見入っていた、アスレチック「ありのみコース」公園内入り口付近の「山藤の万朶の花」。今年は開花が早く4月22日時点で散り始めていた。
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春を彩る蝶たち

2021年04月11日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


新緑の爽やかさの溢れているこの頃の大町公園ですが、
最近出会った公園の蝶の紹介です。

まずは「黒揚羽」で、最初は尾状突起が長いことから「尾長揚羽」かも・・・と・・
しかし、下の写真のように翅の表面には赤い模様が少なく「黒揚羽」と同定。


紫花菜を中心に吸蜜していたが、吸蜜時間が短くややレンズ焦点が乱れています。


「越冬を終えたクロコノマチョウ」
この個体を見つけたのは山の中で、急に足元から飛び立ったことからその存在に気づいた。数メートル先で落葉の上に止まったものの、下の写真のように完璧な保護色で発見することが困難だった。
追いかけっこをしながら4度目で止まっている個体を発見。
昨年の初冬に羽化した数多くの中の一頭ではないかと思われます。


「紋白蝶」
この個体は普通の紋白蝶よりも小さく、斑点も大きめだったので別種かと思われた。
吸蜜中で吸蜜管を伸ばしている。


上と同じ個体の紋白で、吸蜜管を閉じ始めており、この後すぐに別の花へと移っていった。


「紅小灰蝶(ベニシジミ)」


「黄揚羽」
公園内を飛び回っていて、なかなか撮影のチャンスが得られなかったが、休憩の為か日向に止まったところを何とか捉えることが出来た。


「姫赤立羽(ヒメアカタテハ)」
この時期のタテハチョウの仲間は「越冬していた」と思われる個体が多く、この個体は薔薇園内の小さな草の葉に産卵中だった。


「黄立羽(キタテハ)の求婚」
下の写真左側の蝶が雄のようで、しきりに体を寄せていたが、雌のほうにはその気がなく(すでに他の個体と交尾が終わっていたのかも)、モーションをかけていた雄はやがてその場から飛んで行った。


ホソミオツネントンボやホソミイトトンボ、塩谷蜻蛉や葉虫や天道の仲間、生まれたばかりのナナフシの闊歩、金毛腹長蜂や日本蜜蜂、金蝿類や花虻類など様々な生命体を盛春の大町公園では見ることが出来るのです。
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