MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

美声と色彩美の「黄鶲(キビタキ)」と「黄揚羽蝶の吸蜜」

2019年04月22日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


大町公園内に入ると野鳥の美しい鳴き声が長田谷津に響き渡っていた。
野鳥よりも、自然の季節変化を追うことのほうが忙しく、
その鳴き声が「キビタキ」であることも判らなかったのでそのまま園内一周。

帰り際に顔見知りの常連と北口に向かっていくと、
常連が目聡く「おっ、キビタキだ」と・・・・・。
常連の構えるレンズの方向に目をやると、
新緑の中で、一際美しい小鳥が美しい声で囀っていた(巻頭の写真)。

自然との保護色はなく、意外と目立っていることに驚いたが、
常連いわく
「このような近場にいるのが珍しい、実際は声はすれど何処」
というのが実情らしい。


園内には野鳥狙いのカメラマンが多いが、
この美しさに惹かれてしまう人も多いことだろう。



次はバラ園で蒲公英を飛び回っていた「黄揚羽蝶」


ベンチの近くには多くの蒲公英が咲いており、
ベンチに座って休んでいると黄揚羽がやってきた。
これまでは筋黒白蝶や黄立羽蝶が多かったが、
黄揚羽が目の前にやってきたのは初めてである。


お腹が大きいことからメスの黄揚羽のようで、
産卵が近いのか吸蜜に余念がなかった。


園内では黄菖蒲や山藤なども咲き始めてきたが、
一日一日が目を放せないほどのスピードで変化している。
明日も天気がよさそうなので、園内に入りびたりとなることだろう。
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盛春の長田谷津に早くも「塩谷蜻蛉」出現、ほか

2019年04月10日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


今日は、昨日の盛春のような陽気とは打って変わり、
関東地方の山間部には降雪があるほどの真冬並みの「寒の戻り」となり、
当地も10度に届かないような気温が朝が続いています。

昨日はいつもの「大町公園」で春の半日を過ごし、
今年初と思われる「塩谷蜻蛉(シオヤトンボ・下の写真)」2頭に遭遇しました。


最初の1頭を発見した場所から約300m先の木道でさらに一頭。
今日の寒さの中、凍えているのかも知れません。


羽の傷などから越冬したと思われる「裏銀小灰蝶(ウラギンシジミ)♀」も、
目の前に現れ休んでいました。


「紅小灰蝶(ベニシジミ)」は以前から確認されていますが、
下の蝶は傷もなく美しいので、この春に生まれた固体のようです。


さらに、飛翔する姿が多く見られるようになった「筋黒白蝶(スジグロシロチョウ)」。


タンポポの花には生まれて間もない「ヤブキリの幼生」が、
花粉を採餌していました。


この時期の大町公園の「長田谷津」は山桜や木々の新芽の薄緑などで、
春らしい爽やかな光景で漲っています。


巻頭の写真は、通称「三角池(第一の東屋がある)」の光景で、
奥に山桜、手前に楓の若葉、上方にはコナラの若葉やクヌギの若葉、
さらにイロハモミジの仲間の「新出猩猩(シンデショウジョウ)」と思われる、
真っ赤な若葉などで、春にしか見られない素晴らしい光景を演出していました。
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市川市内の桜探訪「伏姫桜、真間の井、文学の道」など

2019年04月05日 | あらかると


当地の桜は、3月22日ごろに開花を始めたが、
その後の寒気の到来で遅々とした開花となり、この数日で満開を迎えた。
ということで、昨日、とある目的があって市川駅周辺の桜を見学した。

まずは以前から見たいと思っていた、
「南総里見八犬伝」に出てくる「伏姫」の名前がつけられた、
弘法寺」の樹齢400年といわれている枝垂桜の、
「伏姫桜(巻頭の写真4月4日撮影)」。

開花の最盛期は終わっていたが、満開の染井吉野に囲まれており、
絢爛な花の季節を味わうことができた。

「伏姫桜」は下記の写真のように多くの支柱に支えられ、
やや期待の外れる樹勢だった。


境内にある「月見の広場」から、桜越しのツインタワー「アイリンクタウン」と、
万葉集巻9等に詠われた「真間の手児奈」を祀る「手児奈霊神堂(緑の屋根)」。


同じ境内にある俳人「水原秋桜子」の句碑。

「梨咲くと葛飾の野はとの曇り」



「弘法寺」から「手児奈霊神堂」へ、
その後近くにある手児奈ゆかりの万葉集にも読まれた「真間の井」に。

万葉集巻9、国歌大観番号1807
「勝鹿の真間娘子を詠む歌一首・短歌を併せたり」の長歌の反歌、
1808「葛飾の真間の井を見れば たちならし水汲ましけむ手児奈し思ほゆ」

紙垂(しで)が付けられて「井戸神様」的な扱いがされていたが、
手児奈の時代には「湧き水」が流れていただろうといわれている。


真間の井のある「亀井院」には、
北原白秋が一ヵ月半ほど住んでいたことでも知られ、境内には、
「蛍飛ぶ真間の小川の夕闇に蝦すくふ子か水音立つるは」
の歌碑がある(下の写真)。


真間の井から真間川沿いを歩いて「文学の道」の桜並木へ。
街中にあるため桜を鑑賞するにはやや期待はずれだった。

その後「アイリンクタウン」の展望台へ。
市営の喫茶室(安い)で和菓子とコーヒーを頂きつつ、
2時間ほど歩き回った(下の写真の赤い線)市内を眺めていた。


展望室からみた、春の江戸川を疾走するモーターボート。
あのような若さが羨ましいと・・・撮った。
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