野山や公園の散歩には絶好の季節となった。
いつもの公園も春に現れる様々な花や、昆虫、或いは樹木の若葉や葎の早緑など、写真の材料には尽きることがありません。
巻頭の写真は散華を迎えた公園北口の駐輪場の染井吉野です。桜の下の自転車はネットで購入した私のママチャリです。
公園に入るや否やすぐに目の前に現れたのが「褄黄蝶♂」で、姫踊子草で吸蜜中でした。白地に黒いハート模様が美しかったです。
褄黄蝶は二コマしか撮れなかったが、ピントがぴったりで毛むくじゃらの頭部も・・・
稲作が行われているビオトープでは、シオヤトンボの雄にも出会いましたが、やはり春は動植物にとって繁殖の時期でもあるのです。
時期的にはやや早いと思ったが、「金蘭」や「銀欄」の開花が見られるのではと園内の自生地に向かったが、まだ早く、久し振りに出会ったのが蜻蛉に博識なM氏。
金蘭の自生地は糸蜻蛉の越冬地でもあり、越年蜻蛉(オツネントンボ)や、細身越年蜻蛉、細身糸蜻蛉などが越冬を終え、繁殖期に入っていました。
下の写真は細身糸蜻蛉♀で、M氏から案内を受け撮りました。
同じくM氏から珍しい花があると案内されたのが、初見の「一人静(ヒトリシズカ)」で、独特な花の形に魅了されました。紫褐色の茎や、茎の先端の4枚の葉の間から白いブラシ状の花序が1本伸び、もう少し伸びるようです。
ビオトープでは開花の時期には早すぎる「黄菖蒲」の花も見られました。谷津状の湧水の多い公園の為、真冬でも暖かな環境が影響しているのかもしれません。
桜も梨も同じバラ科なので、花の時期も似ており満開を迎えていました。下の写真は満開の梨畑と、畑越しの公園北口の染井吉野です。
梨の花も品種によって花の色がやや異なるようですが、この花は豊水の花かも知れません。
染井吉野や山桜の季節の後には、大島桜から人工的に開発されたサトザクラの「八重桜」の季節に入りますが、その仲間でも代表的な大型の八重桜の「関山(カンザン・セキヤマ)」です(下の写真)。結婚式場などで供される桜茶の原料でもあります。
都心周辺の染井吉野は散りましたが、これからの八重桜に期待しましょう。私のお勧めは「新宿御苑」になります。