MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

「全天の朝焼」と「関東地方が6月としては初の梅雨明け」

2018年06月29日 | あらかると


いつものように目が覚め、寝室のカーテンを開けると、
久しぶりに美しい朝焼けが見られた(巻頭の写真・4時12分撮影の東北東の空)。

下の写真は筑波山の見える北の空(4時13分撮影)


さらに西北西の空が下の写真で、4時16分撮影。
つまり全天が朝焼に染まったのである。


下の写真は西の空で、左側に見える残月の下が都心のビル群である(4時19分撮影)。


下の写真は巻頭とほぼ同じ位置の写真で4時39分撮影で、
全天が染まった朝焼けは日の出とともにその色を失った。
ちなみに当地の本日の日の出時刻は4時28分でした。


都心のビルやスカイツリーが朝日を受けて輝き、月は西へと降りていった。
下の写真は4時44分撮影。


風がやや強かったものの、大町公園へ出かけ雲ひとつない快晴に恵まれた。
その空の青さに常連さんたちと「梅雨明け」の話題になったものの、
「まだ6月なのでありえない」という結論になった。
が・・・・、
本日、関東甲信の「梅雨明け」が発表され、6月初の梅雨明けが記録された。
下の写真は、今日の大町公園寸景。
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枡田黒星玉虫、大紋黒鼈甲、烏揚羽の吸蜜、異色模様の赤耳亀など

2018年06月26日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


公園内のベンチで休んでいると小さな甲虫が隣に舞い降りた。
あまり動かないので、手にとって観察すると、
緑金色で背に黒点模様があった。

私にとっては初見の「枡田黒星玉虫(マスダクロテンタマムシ)」で、
玉虫の仲間だった。


「大紋黒鼈甲(オオモンクロベッコウ)」
これも初見の蜂の仲間で、腹部のオレンジ色の美しさに何気に撮ったのだが、
その時はハエがアブの仲間だろうと・・・。


「合歓の花で吸密する烏揚羽(カラスアゲハ)」
烏揚羽は前回も吸水中の二頭を撮影したが、
合歓の花での吸蜜は初見である。
合歓の花には、揚羽蝶類が吸蜜に来ることが多く、
この日の狙いは「長崎揚羽」だったのだが・・・・。


園内の池では不思議な模様の亀がいて、
黄腹亀の仲間だろうと望遠レンズで覗くと、
頭部の側面に「アカミミガメ」特有の赤い模様があった。
大きさからはすでに大人の亀で、背の黒い個体が多いのだが、
突然変異体なのかも知れないと・・・・。


昨日の公園では早くも?「蜩(ヒグラシ)」が一頭鳴いていた。
時刻は14時22分頃で、やや早めの鳴きだったが、
急に曇ったことで鳴き始めたのだろう。
すでに「ニイニイゼミ」の泣き声は聞いているので、
この夏2番目の蝉の鳴き声となった。

4K録画で音撮りは出来たが、立ち入れない竹林の中だったため個体は見つからなかった。


巻頭の写真は「緑陰の水面で毛づくろいするカルガモ」
園内は万緑の季節を迎えている。
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梅雨晴れに「並揚羽蝶」が羽化し旅立っていった

2018年06月19日 | あらかると


ベランダの柑橘系の葉で育ってきた並揚羽蝶が、
本日羽化し、八階のベランダから旅立っていった。

ベランダのプランターの柑橘系の葉に、
揚羽蝶の幼虫(下の写真)を発見したのは5月20日だった。


発見した4日後の5月24日には幼虫の色が変化し、
その模様などから「並揚羽蝶の幼虫」と判断できた。


変態から約1週間後の6月1日の幼虫の様子が下の写真で、
倍近くに成長していた。


6月3日、幹に糸を張り蛹になる準備が始まる。
初見なので蛹になるためにはある程度日数がかかるものと思っていた。
そしていつものように外出。


が・・・外出から帰って様子を見ると、すでに蛹になっており、
その変身の素早さには驚かされた。
そんなことが判っていたら、観察し写真も撮っていたのだが・・・
アトノマツリ・・


そして蛹になってから17日目の今日、蛹に変化がみられた。
やや白味を帯びていたのである。
愚図ついた梅雨空のためにカビが生えてしまったのか・・・
生きているのか心配だったが、
とりあえず撮ったのが下の写真(5時20分撮影)。


蛹の状態は後で写真を拡大して確認しようと朝食の準備をしながら、
何気に柑橘の木に目をやると、
蛹近くに得体の知れない蛾のようなものが止まっていた(逆光で黒く見えた)。
「やばい」と其の虫を確認しに行くと・・・・・・。
なんと、
上の蛹の写真を撮ってから20分ほどで並揚羽が羽化をしていたのである。
下の写真は5時41分撮影で、羽も体も小さかった。


羽化後の成長は早かった。
上記の写真を撮って4分後の5時45分には、倍ほどの羽になり、
カメラを近づけるとカメラを避けるような行動も見られた。


巻頭の写真は6時49分撮影で、ほぼ蝶の形になった。

さらに、7時30分過ぎにはカメラを近づけると羽を広げて、
カメラを忌避するようになった。(もしくは周囲の変化に対する反応かも)
この羽を広げたことによって羽の模様が確認でき「並揚羽蝶」と再確認できた。


一見した感じでは羽化が終わりすぐに飛び立つものと思われるが、
体の各所の硬化にはまだ時間がかかるようで、
私の外出中に「世継ぎ」の宿世を担って旅立って行った。
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初夏の蜻蛉たち(鬼蜻蜓、蝶蜻蛉、大塩辛蜻蛉、秋茜、夏茜、羽黒蜻蛉)

2018年06月16日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


今年初と思われる「鬼蜻蜓(オニヤンマ)」の羽化が、
公園内で観測された(巻頭の写真・撮影日6月14日)。

また、6月13日には
公園内での私にとっての初見である「蝶蜻蛉(チョウトンボ・下の写真)」の、
出現も見られた。(例年観測されているようだが)


翔ぶ姿は蝶のように「ひらひら」として、蜻蛉には見えないが、
過去に「21世紀の森と広場・千駄堀池」で撮影しているので、すぐにそれと判った。

青紫色で金属光沢の翅を持つ美しい蝶である。
ちなみにこの個体は雌である。


「秋茜(アキアカネ)」
時期的にはナツアカネかと思われたが、
胸部を拡大して模様を確認するとアキアカネの特徴が見られた。

アキアカネ(通称・赤とんぼ)は、平地で生まれ(最近までその事実を知らなかった)、
夏になると避暑のために高地に移動し、秋風とともに再び平地に集団で戻ってくる。



「夏茜(ナツアカネ)」
アキアカネだろうと撮った一枚だったが、
改めて胸部の模様を確認すると、夏茜のようである。


アキアカネとナツアカネは非常に良く似ており、
肉眼で見ただけではほとんど見分けがつかないのだが、
下の写真の胸部の模様が(丸で囲んだ部分の右側)鋭角に伸びていればアキアカネ、
途中で切断されたような模様がナツアカネで、
ナツアカネと断定したのだが、この一枚だけでは特定(同定)できなかった。


「大塩辛蜻蛉(オオシオカラトンボ)」
下の写真は雌の個体で、別の場所ではすでに産卵が始まっていた。


下の写真は「大塩辛蜻蛉の雄」で、
どこで採餌してきたのか、蜂のような獲物を食べていた。


「羽黒蜻蛉(ハグロトンボ)」
毎年園内ではよく見られ数も多いがまだ数頭が確認されているだけである。


ほかに、以下のような蜻蛉が目撃され写真も撮られているようであるが、
飛翔していることが多く、私のカメラでは捕らえきれないことが多い。

サラサヤンマ、ギンヤンマ、クロスジギンヤンマ、オオヤマトンボ、
アオヤンマ、コサナエ、キイロサナエ、
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筋黒白蝶(スジグロシロチョウ)の羽化、交尾、産卵、そして・・・

2018年06月07日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


この時期に「大町公園」で一番数の多い蝶が「筋黒白蝶」で。
園内各所で見ることができます。

羽化まもない固体や(巻頭の写真)、吸蜜、吸水、交尾行動、
交尾、産卵シーン、産卵したばかりの卵なども見ることができます。

「吸蜜シーン」
筋黒白蝶は花の好き嫌いは少ないようで、
ハルジオンやタンポポ、カタバミ、熊野水木などさまざまな花に止まり、
吸蜜している姿を見ることができます。


「吸水シーン」
吸水行動はオスの蝶に見られるもので、
オスにとって必要なミネラル分を吸収しているようだ。

下の写真は8頭のオスが仲良く吸水している姿で、
撮影場所は噴水池の西側。


「交尾シーン」
羽化したばかりの蝶に対しても交尾行動をするほど、
繁殖力は旺盛ですが、交尾している時は草叢などに隠れていることが多く、
出会えるチャンスは少ないのが実情です。


「産卵シーン」
交尾が終わると産卵を迎えるが、
交尾から産卵までの期間は短いように思われます。
下の写真は6月4日に撮影したものですが、
この日は産卵条件に適した気候だったのか、
数多くの蝶が産卵行動をしていました。

雑草として刈り取られてしまいそうな草や、
人に踏まれてしまいそうな場所の草にも産卵していた。


「生みつけられたばかりの蝶の卵」


世代を引き継ぐための全行動を終えると・・・・
やがて消えて行き、
下の写真のように昆虫の糧となるものも。

蝶の死骸を食べているのはコメツキムシの仲間で、
食べられているのは筋黒白蝶のオスのようです。
コメツキムシの仲間は調べたところ「サビキコリ」で、昆虫も食べるようです。
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