Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(335)

2020-06-25 00:10:00 | コラム
くりんといーすとうっ「ど」→「ど」るふらんぐれん(ドルフ・ラングレン)

感情のない、ターミネーターのような大男。

ソ連(現ロシア)の最強ファイター、イワン・ドラゴ役はドルフ・ラングレンしか考えらないでしょう、スライよく見つけた!!

スライ(スタローンね)って、デビュー当初から目のつけどころはよかった。
『ロッキー』(76)の物語を思いついたのは、モハメド・アリのタイトルマッチを観た晩だった(と、されている)しね。

直感に優れているのだろう、
ラングレンは当時、知るひとぞ知る―みたいな存在で、大山倍達も認めた空手選手。

そんな男を『ロッキー4/炎の友情』(85)の敵役に抜擢、
MTV風の演出には目をつむることにして苦笑、ドラゴの描きかたはなかなかのものでしょう。

インパクト、充分。




ちなみに実際はソ連ではなく、スウェーデン出身。
そしてスライの要望により、ドラゴ役に説得力を与えるため10kg超の増量を成功させた努力のひと。

とはいえキャラが完全に固まってしまったということもあり、その後のキャリアはけっして順風満帆とはいえなかった。

ドラゴ役を引きずり、『レッド・スコルピオン』(88)や『パニッシャー』(89)などに出演。

日本では比較的「扱いの大きい」宣伝はされた、、、ものの、結果がともなわず。

ヴァン・ダム先生と組んだ『ユニバーサル・ソルジャー』(92)のような佳作にも巡り合えたものの、



作品自体が「なかったことにされている」凡作『JM』(95)をきっかけとしていいかもしれない、
これを機に、主演作の多くが日本公開されない状態がつづく。

じつは2000年代に入って以降、監督業にも挑戦している・・・のだけれど、申し訳ない、自分ひとつも観てません汗汗


そんなラングレンが再び陽の目を見るのは、スライの呼びかけによるものだった。

2010年、肉体派のオールスターが総出演した『エクスペンダブルズ』に出演。



その後も『クリード 炎の宿敵』(2018)で、単なる「顔見せ」ではない必然性がある登場をしたわけだし、
スライには頭が上がらないんじゃないかな~。


62歳。
本音をいえば、スライや成龍のように、映画監督としての代表作を撮ってほしいなぁ!!


あすのしりとりは・・・
どらふらんぐ「れん」→「れん」きゅう。

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『シネマしりとり「薀蓄篇」(336)』
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マウントを取る。

2020-06-24 00:10:00 | コラム
ここ2~3年でよく使われるようになった表現のひとつに、「マウントを取る。」というのがある。

知識や経験が浅いひとが居たとして。
その世界に明るいひとが知識や経験を振りかざし、「上から」の姿勢を取ること。

簡単にいえばね。

『アイリッシュマン』を観て興奮する高校生に、自分が「これだけでスコセッシを分かった風に語るな。全キャリアに触れて出直してこい」というようなもので。

「穴だらけの」知ったかぶりが居て、ソイツを黙らす手法としては有効だけれども。
なんか、そういう図って美しくないのよね。


この「マウントを取る。」現象が、SNSの趣味アカウントで起こりがちで、度々問題になっている。

優位に立って気持ちよくなる―分からんでもないが、むなしいよねと。


この表現、元祖は自分の専門MMA(総合格闘技)だったりする。

トップ画像の、RENAみたいな状態を指す。
対戦相手を仰向けにして、腹のあたりに跨る―これでパウンド(パンチ)し易い体勢が作られることから、「マウントを取る。」イコール絶好のチャンスだと認識されるようになった。

つまり格闘技の世界ではポジティブな意味合いが強いのに、
ネットの世界でいう「マウントを取る。」は、どちらかというとネガティブになっちゃっている。

わざと喧嘩に乗っかることを「プロレスをする」っていう風に表現しがちだけど、
リングの世界でだけ通用していた表現が転用され、意味がポジ/ネガ化されたことって、リングの世界の住人、その近隣のひとにとっては、ちょっと哀しいのよねぇ。。。


※本物のマウント攻防がどれだけ恐ろしいものか、この試合を観れば、よーーーく分かる



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MASK耐性ありません。

2020-06-23 03:44:41 | コラム
そういえば自分、手術後に施された呼吸器みたいなもの? も、しんどいから取り外そうとしてナースに怒られたっけ。

そのくらい、口や鼻がなにかに覆われている状態が苦手。
まぁ好きなひとも居ないだろうが、そんな感じなので、そこそこ重度の花粉症であるにも関わらず、毎年「可能なかぎり」マスクを着用せずに過ごしてきた。

で、コロナ以後の日常。

もちろん「密」の状態であれば、着用しますよ。
自分がどんなものを飛沫させている? かも分からんし、コロナだけじゃないからね自分は、ひょっとしたらザーメン臭を放っているかもしれないし、
そもそも「密」の状態で着用していなければ、誰かが睨んだり文句いってきたりするでしょうし。

「密」でないとき。
たとえばチャリに乗っていたり、平日深夜の歩道を歩いていたりするとき。

そんなときはあれです、よくあんちゃんがやっているでしょう、マスクの「顎かけ」。

あの状態でやり過ごします。

「あれじゃ意味ない」と批判が聞こえてきそうだけれど、いやいや、ああいうあんちゃんだって、「密」の状態になれば、きっちり着用しているでしょう大半が。

すぐにセット出来るよう、顎にかけているわけですよ。

そんな風にやり過ごしている自分からすると。。。

先日、30時間超の取材をやってヘトヘトになって。

対象者と「そこそこの距離」があったので、自分はマスクの顎かけで済ませておいたのに。

対象者のほうは。
せかせか動き回っているにもかかわらず、飲食以外でマスクを外すことはしなかった。

30時間だよ、30分じゃなくて。

すげーな。

自分が、よっぽどダメなひとに思えてきちゃったよ笑笑




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『マウントを取る。』
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外国女優別キャリア10傑(23)ジョディ・フォスター

2020-06-22 00:10:00 | コラム
~ジョディ・フォスターのキャリア10傑~

日本のCMにも出てくれたこともあって親しみをこめてジョディ、ジョディと呼び捨てにしているけれど、もう57歳。

同性婚を果たした現在は、前世紀ほどには活動的ではなくなったが、このひとが出ている・監督していると聞けば、必ずチェックしますよやっぱり。

意味のないものは、絶対に撮らないし出演しないからね。


(1)『タクシードライバー』(76)

20世紀米映画を代表する傑作に、10代の娼婦として出演。

大人っぽさと、あどけなさと。
見事というほかない。




(2)『ホテル・ニューハンプシャー』(84)

ジョン・アーヴィングの傑作小説を映画化。
ロブ・ロウ、ナスターシャ・キンスキー、そしてジョディ。みんな輝いている。




(3)『羊たちの沈黙』(91)

一般的なアンケートを取れば、これが1位かもしれない。

アンチヒーローの系譜としては、トラビスの子どもに当たるんですよレクター博士は。
そんなレクターと対峙するクラリスは、始終緊張している。

そのカチカチ感を、ジョディは見事に表現。
オスカー2度目の主演賞も納得でしょう。


(4)『ネル』(94)

野生児として育った女性ネルが、文明社会と出会う。

独特な「ネル語」が話題になりましたね。


(5)『告発の行方』(88)

集団レイプの被害に遭ったヒロインを熱演し、最初のオスカー主演賞受賞。




(6)『白い家の少女』(76)

地味な小品だが、味わい深いホラー。
演技の巧さは、『タクシードライバー』より、こっちを観たほうが分かるんじゃないかな。


(7)『シェスタ』(87)

エレン・バーキン主演のミステリー。


バーキンにジョディだからね、助平な男にとっては一粒で二度美味しい佳作。


(8)『ハートに火をつけて』(90)

デニス・ホッパーが(*´Д`)ハァハァいいながら、ジョディの肢体を舐めるように捉える犯罪映画。

編集で揉めて監督がアラン・スミシー名義になったり完全版『バックトラック』が発表されたり、いろいろあるが、とにかくジョディが艶っぽくて素敵。


(9)『リトルマン・テイト』(91)

天才少年とシングルマザーの関係性を見つめる、初監督作品。


皆がいうことだけれど、この題材、ジョディらしい。


(10)『コンタクト』(97)

ロバート・ゼメキスが監督したSF大作。

オチには賛否があり、自分も、え? と思ったが、観返してみたらそれほど違和感はなかった。

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『MASK耐性ありません。』
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I LOVE MMA

2020-06-21 00:10:00 | コラム
榊原「RIZIN」CEO



「とにかく今、焦っています。

国の要請に従い3つの大会を中止し、7億円の売上が飛んだ。

夏のメガイベント再開を目指してここまで来たが、現状では大観衆を入れたイベントは難しい。

選手たちも困窮していて、生きていけなくなってしまう。

……このままでは座して死を待つのみになる。

次の一手をどうすべきか」

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朝倉未来


「日本格闘技盛り上げる。やれることあればやりますよ」

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那須川天心


「盛り上げますか」

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朝倉海


「僕はいつでも戦う準備できてます」

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渡辺華奈


「微力ですが少しでも恩返しさせてください」

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浜崎朱加


「いつでも誰とでもやる!!」

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浅倉カンナ


「力になれるのなら! 準備はできてます」

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榊原「RIZIN」CEO

「昨夜は選手達からの反応に感動しました。

また1000人以上の方々から、温かい言葉やアドバイスをいただき、昨夜はなかなか眠れませんでした。

未来や海、天心、格闘技を愛するRIZINや他団体の選手達、格闘技ファンの皆様、本当にありがとう。

ここで終わらせる訳にはいけない。

絶対に」


※すべて、各々のTwitterより

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これ以上、単なるファンである自分が解説する必要はないでしょう。

MMA業界も他業界と同様、コロナショックによって窮地に立たされている。

代表がTwitterで弱音吐くくらいのところまで、来ちゃっているということ。

日本のMMAの源流を辿ればプロレスに行き着くが、この業界は常に他団体との抗争だけでなく内ゲバをも繰り返し、団体が消滅したり立ち上がったりを繰り返してきた。

それでも。
内部の問題であれば哀しいながらも受け入れられるものの、コロナによって消滅するのは耐えられない。

榊原さんよ、ファンも金を落とす覚悟は出来てます、
あなたが否定していた無観客をも含めて、あらゆる可能性を考えて興行を展開させていってください。

待ってますぜ!!




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明日のコラムは・・・

『外国女優別キャリア10傑(23)ジョディ・フォスター』
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