Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

ボウリングかカラオケか、あるいは呑みなおすのか

2018-10-31 00:10:00 | コラム
ちと気が早いが、忘年会のシーズンがやってくる。

呑み会の幹事をやることがひじょうに多いのだが、それは「やらされている」のではなく、単に好きだからやっているだけのこと。

だから日にちの決定や人選(?)、店選びなどは、ふつうのひとより慣れていると自負している。


先日―。

とある固定メンバー(総勢18名)が3ヶ月にいちどのペースで開く呑み会の計画段階で・・・

「いつも牧野さんだけど、今回は自分がやります」と後輩くんが立候補してくれた。


「おっ、ぜんぜんいいけど急にどうしたの」

「幹事とか、まったく経験ないんですよ。いちどはやっておかないと、いざというとき・・・と思って」
「(苦笑)それほど重要なものでもない気がするけどね、まぁでも、店選びって意外と難しいから経験積むのはよいことかな」

「質問いいですか」
「どうぞどうぞ」
「まだ一次会の店も決まっていない段階でアレなんですが、このメンバーって二次会でもほとんど帰らないし、いつも呑みなおすってことで居酒屋かバーですよね」
「そうね」
「二次会の選択肢としては、酒メインのひとつだけですかね」
「いや、そんなことはないと思うよ。そこいらへん、自分も酔っちゃっているし二次会については手を抜いているだけ。カラオケでもいいだろうしボウリングでもいいんだよ」
「いいんですね」
「いいんです、ただ自分がボウリングかカラオケか呑みなおすのかの三択を迫られた場合、自分が活躍出来そうな順で選ぶだろうなっていうだけで」
「活躍出来そう?」
「酒の席がいちばん目立てるから呑みなおすのが最良の選択で、次は、まあまあのスコアを出せるからボウリング、最後にカラオケってこと」
「なるほど、そこは自分勝手でいいんですね!」
「(苦笑)」
「あっ、失礼しました」
「いや実際、自分勝手だから」

「じゃあいろいろ、計画練ってみます!」
「よろしく」


さて後輩くんがどんな計画を立ててくれるか、とっても楽しみだ。。。




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明日のコラムは・・・

『先走り、スタート + 10月コラムの目次』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(268)

2018-10-30 04:53:18 | コラム
どんぱ「ち」→「ち」きゅう

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♪ 地球儀をまわして、世界100周旅行 キミがはしゃいでいる、眩しい瞳で ♪

※斉藤和義、『やさしくなりたい』より

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ヒガミソネミの類ではなく、前澤・ZOZO代表の月旅行を、あんまり羨ましいとは思わない。

いや、連れてってあげるよといわれたら「はいそうですか」とついていくが、進んでどうこうというのは絶対にない、
そして少しイヤな感じを受けてしまったのは、剛力ちゃんとかは無関係で、アーティストを連れていくという発想にあったりする。

見えないもの、たどり着けないところ―そういったものをイマジネーションを駆使して表現することこそ、アーティストの本分であると信じているところがあるので。
実際に見たり辿り着いたらダメなんじゃないか、表現するひとは。


もちろん、ひとつの興味として「外側から地球を眺めたい」というのはあるよ、ただ、そことアートを結びつけたらつまらない、、、というだけ。

まぁいいや。
地位も金もない自分なんかは、地球儀まわしてワイワイやっているのが性にあっているという話ですよ結局。

自転も公転も重力もなにもかも、勉強はしたし教科書の説明文は理解出来たが実際にはピンとこず、よく分からないままの自分なんだもの、宇宙服なんか着る資格はないのだと思う。
(わぁ書けば書くほど、ヒガミソネミに聞こえるぜ!笑)


以下、印象的な「地球」「地球儀」のショットが出てくる映画5選。


(1)『2001年宇宙の旅』(68…トップ画像)

1位は、やっぱりこれ。

現在、4K版がIMAX上映されていて、映画小僧の責務のような気がして初日に観にいったが、いやぁたまげた。

これをオカズにして、ご飯10杯までいけます。

(2)『独裁者』(40)




たとえ地球儀、しかも風船だったとしても独裁者の手で弄ばれる地球の図は、たいへんおぞましい。

しかしこの地球儀は、彼の野望を果たす前に割れてしまうのだった。

(3)『DEAD OR ALIVE 犯罪者』(99)

このクライマックスから、三池崇史の躍進は始まる。



面白いとは思うけどね、じつは、あんまり感心しなかった。

三池さんを(個人的に)きちんと評価出来るようになるのは、それからしばらく経ってからだった。

(4)『ゼロ・グラビティ』(2013)

映像が驚異的に過ぎて、初見時は、どこを見ていいのか分からなかった。



(5)『劇場版 機動戦士ガンダム』シリーズ(81~82)

アムロが所属しているのは、「地球」連邦軍なのです。


次回のしりとりは・・・
ちきゅ「う」→「う」み。

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シネマしりとり「薀蓄篇」(267)

2018-10-29 00:10:00 | コラム
ろん「どん」→「どん」ぱち

銃撃戦を表現した擬音として、すんばらしいことばだと思う。

現代であればもっとリアルにクールに表現出来そうな気もするが、いやいやドンパチに敵う擬音なし。

というわけで、来世紀もドンパチに代わることばは出てこないでしょう。


バカな若い男子は、みんなドンパチが好きだ。
自分の過去も含まれるって話ね。

いや映画内であれば、現在だってドンパチ好きよ。
あんまり映画を観ない同世代の男も、映画を「ゲーム」に置き換えれば頷くひとも多いことでしょう。


現実のドンパチなんて、まっぴらごめんですわ。

ひとを撃ちたくもないし、もちろん撃たれたくもない。

ただ海外に行ったときなんかは、射撃場に寄ったりしてね。


※とある国の射撃場で、日本人美女発見!



数日前も米国で乱射事件が起こって洒落にならないが、
映画の世界であれば、ブルース・ウィリスが昼は外科医なのに真夜中に犯罪者殺しまくっていても楽しめちゃうんだなこれが。




以下は、映画史的に語り継がれるであろう、ドンパチが印象的な映画5選。


(1)『ワイルドバンチ』(69)

効果的なスローモーションにより、「死のバレエ」と評された。




(2)『ヒート』(95…トップ画像)

これだけ派手にやられてしまうとね、無条件降伏するほかない。

(3)『ソナチネ』(93)

光と影だけで表現したラストの殺戮も素晴らしいが、この映画のドンパチは、スナックのドンパチはもちろん、



エレベーターのドンパチも砂浜のドンパチも、みんなよい。

(4)『フェイス/オフ』(97)

「オレがアイツでアイツがオレで」的設定が活かされていて面白い。

(5)『タクシードライバー』(76)

狭い空間で繰り広げられる殺戮シーンは、成人指定を逃れるために、色調を落として編集されている。

それでも迫力満点、トラビスがひとりで作り上げた秘密兵器もちゃんと飛び出すぜ。




あすのしりとりは・・・
どんぱ「ち」→「ち」きゅう。

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分刻みメアリージュン

2018-10-28 00:10:00 | コラム
先日の『ダウンタウンなう』(フジテレビ)、『本音でハシゴ酒』のゲストはモデルの高橋メアリージュン。



K-1選手の卜部くんと結婚したばかりの妹さんも出演、
彼女がいうには、「お姉ちゃんは細かいスケジュールを立ててスマホに保存、そのとおりに生活」しているのだそうで。

起床はもちろん、
歯磨きにかける時間、メイクの時間、そして酵素ドリンクを「飲む」のではなく「用意する」時間(たぶん6:20だった)まで打ち込まれている。

松本人志「なんで、こんなに細かく―」
メアリージュン「いや、だって、みんなメモらずに、どうやって生きているんですか」


一同は笑っていたが、ちょっと分かるその気持ち。

自分も起床から就寝まで細かく細かく予定を立て、
まぁメモることはしないが、そのとおりに行動することを「気持ちよい」と感じるタイプなので。

用意するのは酵素ドリンクではなく、セブンスター1本だったりするけれども。。。


空腹満腹に関係なく、その時間と決めたらその時間に食事しなけりゃいけないし。
よい発想が浮かんでこなければ「少し時間をあけて」と切り替えそうなものだが、それが出来ないので「この時間に原稿を仕上げる」と決めたら、絶対にその時間内に仕上げるし。
体調によっては「きょうは休肝日にしようかな」とか思うわけじゃない、でもきのう立てたスケジュールで「酒を呑む」と決めたので無理して呑むとかね。

臨機応変という考えが好きじゃない、
不器用というと聞こえはいいが、まぁヘンクツなのだろうね。

こんな自分に付き合ってくれているハニーは、だから、自分よりかなり年下だけれど、そーとー出来たひとなんだと思う。。。


※メアリージュン出演作



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映画監督別10傑(32)岩井俊二

2018-10-27 00:10:00 | コラム
~岩井俊二のキャリア10傑~

「巧いとは思うんだ、好きじゃないけど」

岩井俊二について、こう話す同世代や先輩方を沢山知っている。

半分は負け惜しみかもしれないけれど、ただいっぽうで、岩井俊二を評する際にこれほど適切な表現はないかもしれない、、、とも思っちゃう。

「当時、若者だった」ひとの支持は強く受けても、「そうでないもの」からは酷評されることはないものの歓迎もされていない。

ヒットはするしソフトも売れるしで、もう少し正当な評価を得てもいいはずなのに。
そうならないのはやはり、世代によって受け止めかたがおおきくちがってきてしまうから、、、なのではないか。


(1)『undo』(94)

豊川悦司×山口智子を起用し、「わたしをしばって!」な物語が展開される。



しかし(簡単にいえば)SMの世界なのに、岩井さんが撮れば変態的にならず、ちょいとオシャレになってしまう不思議。

ともあれ個人的には、このひとは長編よりも(本作のように)短編で実力を発揮するひとだと思っている。

(2)『リリイ・シュシュのすべて』(2001)

「これを遺作にしてもいい」―監督本人がそう発した映画は、スマホ文化「到来直前」を生きる若者を捉え、暗い感動を覚える傑作に仕上がっている。



(3)『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2018)

黒木華をイメージして創作したという、SNSを絡めた寓話的な物語。

タイトルを含めすべてが岩井調だが、AVファンとしては、久し振りに夏目ナナの姿を見ることが出来てうれしかった。

(4)『四月物語』(98)

やはり、岩井俊二は短編のひと。

これを観ると、そう確信する。

なんてことない話のはずなのに、なぜかグッとくる。



(5)『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』(95)

テレビドラマ用に制作された『ifもしも…』的ファンタジーが映画業界の目に留まり、ここから岩井俊二の躍進が始まる。

「あたし、17歳に見える?」

そう見えない奥菜恵が、ひたすら可愛かった。

(6)『PiCNic』(96)

塀の上のロードムービー。

物語はさっぱり忘れたが、charaの脚線美に見惚れた。



(7)『スワロウテイル』(96)

未だファンの多い大作。

岩井的美意識で、寺山修司をやりたかった、、、のかもしれない。

自分は、ところどころ感心し、ところどころ感心しなかった。



(8)『Love Letter』(95)

中山ミポリンひとり二役、彼女の「お元気ですかー?」、そしてトヨエツの関西弁が話題になったスマッシュヒット作。

同姓同名がナンタラカンタラとツクリモノ感がハンパなかったことはたしかだが、映像美で押し切ったところはえらい(のかもしれない)。

(9)『花とアリス』(2004)

いろいろとメディアミックスを展開していたが、そんなことよりも蒼井優のバレエ―それだけで観る価値があると思う。

(10)『部屋とYシャツと私』(92)

映画ではなく、平松愛理の代表曲のPV。

何遍もいうが、短編が得意なひとですからね、やっぱり器用にまとめています。



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明日のコラムは・・・

『分刻みメアリージュン』
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