Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

新車と雨

2014-08-31 05:45:23 | コラム
我が家に新車がやってきた。

もう何台目になるのかは分からないが、歳とともに質のいいものに代えていっているので、自分の持ち物のなかで最も高額であることは確実だろう。

そう、テレビよりもパソコンよりも洗濯機よりもスーツよりも高い。

というわけで、部屋のなかに入れている。
毎日毎日、愛でている。
いろんな角度から観察し、写真を撮り、友人知人に嫌がらせメールのように送りつけている。

これ盗まれたら、そうだなぁ、ソイツ見つけて殺すかもしれない。
チャリのスポークで殺したいねぇ。『ブラック・エンジェルズ』のように。

そのくらい大事である。

まぁ上には上が居るので、超高級チャリを持っているヤツからは鼻で笑われるかもしれない―その程度のもの、ではあるけれども。


だが買ったその日から、ずぅーーーーーーーーーっと雨が降っている。

乗り回したいのに、それが出来ない。

いや、雨の日の運転も「ぜんぜんあり。」なんだけど。

濡れるの嫌いじゃないし。
(いろんな意味で)

泥除けなしだから背中とか「砂だらけ」になるが、気にしないし。
(そもそもが泥みたいなヤツ? だからね)

チャリ好きは「ほとんど」そうだろうが、問題は自分じゃなくてチャリなんだもの。

自分が汚れたり怪我したりするのは構わないけれど、チャリを汚したくない傷つけたくないっていう。

『明日に向って撃て!』(69)では、ポール・ニューマンとキャサリン・ロスがチャリの二人乗りをするシーンで名曲『雨にぬれても』が流れる。
自分が「ぬれても」―という気持ちは同じだが、だって、チャリを「ぬらしたくない」んだもの。とくに新車のうちは。

というか。
あのシーン、雨降ってなかったな。


まぁいいや。
ここから話を、少しばかりスライドさせる。

「そこそこ」質のいい自動車があったとしよう。

それに傷がついた。
凹みでもなんでもいいが、とにかく傷。

これ、よく見かける光景なのだが、そんな傷を、ふつうのガムテープで応急処置しているひとが居る。

自分、それが分からない。
応急処置だった、、、としてもね。

ポイントは「そこそこ」質のいい、、、というところ。
ガムテープの所為で、ふつう以下の自動車より「さらに」質が悪く見えてしまう。

自動車にこだわりがあるはずなのに、そこは気にしないの? と、いつも思うんだ。


せめて、せめて、同じような色のテープくらい見つけてさ、それで処置しないかい? と。


話を戻す。

きょうも、夕刻から雨らしい。

なんだか梅雨のようだが、東京でもこれだけ降るんだ、
このふつうでない感じの倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍の倍くらいの雨が、広島で降り続いたということなのだろう。

行方不明のかた、まだ見つかってないんだよね。

酷暑に雹に、台風に豪雨に・・・なんだか、いろいろ大変な夏だった―そんなことを思う晩夏である。





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CAP or HAT?

2014-08-30 00:30:00 | コラム
チャリダーを自称しているけれど、あの流線型のヘルメットを装着するようになったのは、ほんの数年前のこと。

それまでは、いわゆるキャップを被っていた。
ハットではなく、キャップのほうね。


頭が小さいヤツなので、キャップ選びもなかなかに難儀だった。

そう、似合う似合わないの話じゃない。
また、好き嫌いの話でもない。

サイズSでも少し緩かったりしてね、だから敢えて、子ども用レディース用を選んだりしていた。

基本がチャリ移動のため、ヘルメットを装着するようになって以降、キャップを被る機会が減った。
1年で2~3日しか被っていないかも。

コレクションも、ふたつのみ。

格闘集団ブラジリアン・トップチームのキャップと、




格闘家・桜庭和志のキャップのみ。




10年くらい前は、7つは持っていたのになぁ。


そんなわけで今宵は、映画のなかで俳優さんが被っていた「クールなキャップ、ハット」の10選を展開してみたい。


※女子が少なめなのは、まぁ自分の好みです。その美しい髪を隠さないでおくれ~、、、っていうね。


(1)『ミラーズ・クロッシング』(90)

これは別格。

風で宙に舞うハットは、映画のテーマと直結しているのだから。

(2)『ロッキー』(76)

エイドリアンの真っ赤なハンチング。




(3)『メリー・ポピンズ』(64)

カラフルなハットが沢山登場、観ていて飽きない。

(4)チャップリン映画の全作品

どんな相手に対しても脱帽する姿勢が、チャーリーのキャラクター性を決定づけている。

(5)『ドクトル・ジバゴ』(65)

こういう時代劇は、デザイナーの腕の見せどころだろう。

映画美術や衣装について深い知識を持たないが、素晴らしい出来だと思った。

(6)『オーバー・ザ・トップ』(87)

本気出すときは、キャップを回して「つば」をうしろにセット。




(7)『奇蹟』(89)

前を向いたままハットをうしろに放る、その一連の動作の美しさ。

(8)『エルム街の悪夢』(84)

変化球でどうぞ。

いやしかし、ホラーの主人公にハットを被らせるという手法は新しかった。

これがあったからこそ、次点の・・・

(9)『ダークマン』(90)

そう、この映画にもそのアイデアが引き継がれた。

6年経つと、その被りかたも洗練されている(気がする)。

(10)『それから』(85)

あんな洒落たハットでも違和感がないのは、優作だから、、、ではないのかなぁ。

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初体験 リッジモント・ハイ(91)

2014-08-29 08:55:31 | コラム
母国では「さっぱり」、なぜか日本でだけ人気に火がつく―80~90年代前半の映画界には、そういうひとが多い。


アクション映画『コマンドー』(85)で、シュワ氏の娘を演じたアリッサ・ミラノ。

日本でだけ人気者になったので、日本「限定で」歌手デビューを果たし、日本「限定で」パスタのCMなどに出演する。




たいした出演作もない(失礼!)のに、なぜか日本で人気になったシンシア・ギブ。



かくいう自分もファンになったが、繰り返すが「たいした出演作もない」ので、なんとか彼女を特集したい『ロードショー』や『スクリーン』は必死に「チョイ役の、チョイチョイ役」情報をかき集めていた。


近年は目覚しい活躍を見せるも、少女時代は母国では女優として認識されず、日本でだけもてはやされたジェニファー・コネリー。




・・・ということは、やっぱり日本はロリータの国、、、なのかもしれないねぇ!!


そしてグロリア・イップもまた、日本でだけ人気となった「謎のひと」だった。

香港生まれの41歳、自分のひとつ上で現在は実業家として活躍しているという。

88年、日本の漫画を実写化した「クソクダラネェ」映画『孔雀王』でアシュラを可愛く演じる。
映画は「クソクダラネェ」出来だったものの、グロリアはひたすら可愛かった。

やっぱり日本はロリータの国、グロリアは瞬く間に『ロードショー』や『スクリーン』の読者投票1位となったのである。

もちろん自分も投票した。
アリッサ同様に歌手デビューも果たし、タイトルが完全に日本向けのアルバム『原宿』だって買った。(超がつく下手さ!!笑)

89年―成龍ジャッキーは彼女が日本で大人気であることを知り、自作『奇蹟』にヒロインとして起用することを決めた。




さすがは成龍、日本のマーケットが大事であることを把握する、最良のチョイスだったと思う。


91年―『ロードショー』を発行する集英社が「グロリア・イップ、ファンの集い」を企画、なんとなく応募したら、なんとなく当選してしまった。

当選枠が50人であったから、なかなかの倍率だったと思う。

場所は原宿。
群馬に住むキッタネー映画少年(まだ小僧と名乗れるほど知識を持ち合わせていなかった)が、きらきらした町に行くのである。

そのための洋服も買わねばならんし、どのくらい彼女に接近出来るか分からなかったけれど、ファンレターも書かなければならない。
広東語は無理だ、簡単な英語でいいだろう・・・とか。

そう、このファンレターは郵送ではなく手渡しなのだった。


というわけで、下書きを書いた。

まず日本語で。
そのあと、辞書を片手に英語化に取りかかる。

3つ上のねぃちゃんは米国留学経験者だ、聞けばすぐ答えてくれるだろうが、いいや、こういうのは自力でやって意味がある―というのは嘘だね、単に恥ずかしかっただけだろう。

その下書きの「切れ端」が、学生時代の日記帳に挟まっていた。


「CD、全部持ってます。」
「視聴用と飾っておく用に2枚ずつ持ってます。」
「あなたを拝むためだけに、『孔雀王』や『奇蹟』を繰り返し鑑賞しています。」

このあたりまではフツーだが、

「透きとおる肌を見ていると、気がヘンになりそうです。」
「もうほとんど恋をしているのだと思います。」

とか、どうかと思うよね。

あくまでも下書きであり、実際に書いたものはどうだったのか、いまでは思い出せないけれども。


はっきりいえば、この時期、自分は毎晩のようにグロリアをおかずにしていた。

ひょっとしたらファンレターにも、ザーメン臭が紛れ込んでいた? かもしれない。

でも彼女はそれを受け取ったとき、「イカくさいわ」とはいわず(当たり前じゃねぇか、オメーは馬鹿か)、笑顔で、たどたどしい日本語で「ありがとう」と答えてくれた。

その晩、彼女を「二度」おかずにしたことは、いうまでもないだろう。


おわり。

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初体験 リッジモント・ハイ(90)

2014-08-28 00:30:00 | コラム
こんな自分でも、ファンレターをもらうことがある。

雑誌に挟まれている葉書の投票であればファンレターといえないだろうけれど、住所分からないからと出版社に個人宛で送られてくるのだから、これはもうホンモノといっていいでしょう。

二桁いくかいかないかの数だが、9割は10~20代の女子である。

映画関係の仕事を目指している子。
自分の綴りで映画好きになった子。
AVに興味がある子も居たっけ。

でも、芸人・ウーマンラッシュアワーの村本や、作家・西村賢太のように手は出していない。

いや、べつに手を出すことは犯罪ではないから出したっていいのだが、会ったことはあるけれど呑んで話すくらいである。

その後、友人のような関係を築いた子はひとりだけなので、会って幻滅? した子が多かったということ、、、かなぁ。


読んでくれるかどうかも分からない―とはいうけれど、アイドルと握手やツーショット撮影が出来る時代である、ファンレターだって馬鹿に出来ないだろう。
実際にファンレターで知り合い、そのまま恋愛関係に発展したケースだってあったじゃないか。

先日の『ロンドンハーツ』(テレビ朝日)でも、ファンレターではないが、ファンが少ないと思われるタレント(杉原杏璃、KONAN、misono)の熱狂的ファンに密着し、彼女のためにどのくらいの時間と金を使っているのかを特集していた。

ありがたいよねぇ、ファンの存在って。(KONANは好きだけどなぁ。でもイベントで、ファンがひとりしか来ない日もあるんだね苦笑)


ファンレターを巧みに取り入れた映画といえば、アイドルを題材にした日本映画『キサラギ』(2007)だろうか。
小栗旬が扮する「家元」が「如月」に送ったファンレターが事件の鍵を握っていた。


そしてこれが、いわゆるオタ芸というやつだ。
みんなすごい、ステージで歌うプロより運動量多いのではないかね。





自分はというと、けっこうファンレターを出すガキだった。

斉藤由貴
高井麻巳子
ジェニファー・コネリー
シルベスター・スタローン
ロバート・デ・ニーロ

中高生のあいだに、少なくともこの5人には送っている。

スタローンにまで?

うん、英語の辞書を片手に必死で書いたのだよ。

どういうつもりだったのかは分からないが、書いて・出して満足、、、みたいなところがあったのだと思う。

実際、本人からの返事なんてもらったことがないもの。
(事務所などから、印刷されたお礼の葉書をもらったことはある)

斉藤由貴には2度送った。
よっぽど好きだったんだねぇ・・・と思うが、しかし同じころ好きになった中森明菜には送らなかった。

「そういうひとじゃない」と思ったんだよね。
よく分からんけど。

ただ初めてファンレターを送った有名人は由貴ちゃんではなかった。
香港のアイドル、グロリア・イップ(トップ画像)が自分にとっての「最初の女」だったのだ。

じつはその下書き「みたいなもの」が、かつての日記帳に挟んであった。

ちょいと恥ずかしいが、明日、その全文を載せてみようかと思う。


つづく。

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巨匠、ただいちどの躓き ~追悼、リチャード・アッテンボロー~

2014-08-27 00:20:04 | コラム
あのひとなら大丈夫。
まちがっても、おかしな方向に行くことはないだろう。

なんといっても磐石のひとだから。

安心と信頼の職人作家―刺激は得られないかもしれないが、リチャード・アッテンボローはそんなイメージを持つ映画監督であった。
92年までは。

その映画キャリアは、俳優業からスタートする。
おそらく最も有名なのは『大脱走』(63)のビッグXこと、ロジャー・バートレットの役だろう。

頭が切れ、脱走トンネルのアイデアを出したキャラクターである。

この映画の演技が気に入られたのか、スティーブ・マックィーンの信頼を得て、『砲艦サンパブロ』(66)でも共演を果たしている。
若い映画ファンには、『ジュラシック・パーク』(93)の実業家といったほうがピンとくるにちがいない。
そう、あのテーマパークを作った張本人だ。

72年に監督業に挑戦。
デビュー作は逆説的なタイトルが素晴らしい反戦映画、『素晴らしき戦争』。

デビュー作にすべてが出る―というのはアッテンボローにも当てはまり、基本的には社会派のひとだった。

77年、『遠すぎた橋』を発表。
高校の担任に「牧野! 『遠すぎた橋』って知ってるか? あれは素晴らしかった。牧野には、ああいうものを創ってほしいなぁ」といわれ、学校帰りにレンタルビデオ店に走ったことを思い出す。

映画監督としての評価を決定的にしたのが、82年の『ガンジー』だった。

ガンジーの生き写しと見紛う俳優、ベン・キングスレーを発見した時点で成功したようなものだが、きのうの読売追悼記事にあったように「制作国のイギリスと、舞台となったインド」双方が納得出来るバランスを保てたことが素晴らしい。
たとえれば伊藤博文の映画を創ったとして、日本と韓国の双方が満足するように出来るのかって話である。
それをアッテンボローはやってのけた。
だからこその、オスカー独占受賞であったのだろう。

85年、舞台を映画化した『コーラスライン』を発表。




87年、アパルトヘイトを扱った『遠い夜明け』を発表。

自分はこの映画でアパルトヘイトを知り、学校の自由作文で取り上げた。



92年、『チャーリー』を発表。
これは制作段階から期待していた。
なんといっても、チャールズ・チャップリンを描いた映画なのだから。

そして、話は冒頭に戻ってくる。

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あのひとなら大丈夫。
まちがっても、おかしな方向に行くことはないだろう。

なんといっても磐石のひとだから。

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チャップリン役に、名優ロバート・ダウニー・Jr。
母ハンナに、チャップリン実の娘ジェラルディン。
ほか、ダグラス・フェアバンクスにケビン・クライン、ポーレット・ゴダードにダイアン・レインという豪華な布陣がそろった。

しかし。

これが、興行批評の両面で失敗したのである。
とくに、批評の面において。

実際、退屈な映画だった。
いくつかのエピソードを駆け足でなぞったに過ぎず、チャップリンが立体的に浮かび上がらない。
はっきりいえば、『知ってるつもり?!』(日本テレビ)のチャップリン特集のほうが内容が濃く楽しめた。

どうしちまったんだアッテンボローよ、よりによってチャップリンの伝記映画で!! と失望した。

自分自身が多感な時期だった所為もある、失望は怒りへと変わり、その年のワーストに選んで周囲に「あんなクズ映画!」と喚きつづけた。

多感な時期、遅くね? だと?

いや思春期は過ぎていたが、映画小僧として最も熱い時期という意味である。
観たのが上京直後だったから。

躓くことだって、あるよね―そう思えるようになったのは、それから随分と経ってからのことだった。


93年―『永遠の愛に生きて』を発表し、アッテンボローは「きちんと」復活した。


2004年12月26日―。
インドネシア・スマトラ島大震災・大津波が発生、孫娘など複数の親族が犠牲となる。

アッテンボロー本人は老人ホームに入り、ここ最近は「ほぼ」引退状態だった。

そして8月24日、90年の人生に幕を閉じた。


・・・と、ここまで書いて一服していると、映画監督・曾根中生の訃報が入った。

今月は沢山の映画人が鬼籍に入るなぁ、、、と寂しい思いを抱く。

曾根中生に比べれば、アッテンボローの映画人生は穏やかなものだったのかもしれない―と一瞬思ったが、
いいや、映画小僧から勝手に磐石のひとと信頼され常に期待されることは、(そういう仕事だったとはいえ)大変なプレッシャーだったのではないだろうか。

いまはただ、ありがとう、ゆっくり休んでください―といいたい。


そして『チャーリー』公開時、周囲に「あんな映画、観なくていい」といいまくってごめんなさい! と謝りたい。

誰かにとっては、大切な映画になったのかもしれない、、、のにねぇ。

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