Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

腐っても黄金週間

2021-04-30 00:10:00 | コラム
映画館かわいそ。鬼滅の大ブームがあってもクラスター出てないのに。
この一年間の対策でなんの信頼も得てないとか、虚しすぎませんかね。

Twitter、亀田祥倫@59033ihcimihsoyさん

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補償しなくても自粛してくれるFラン人民なんぞナメられて当然である。人の命なんぞより自らの地位や利権が大事な奴らに“云うこと聞かせる”には、こっちも死ぬ気・殺す気になって、「頼むから、カネを出すから家でじっとしててくれ」と奴らが懇願し始めるまで街に繰り出し続けるべきなのだ。

Twitter、外山恒一@toyamakoichiさん
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ゴールデンウイークということばが「映画業界発」ということは、誰もが知っている。

娯楽が多様化した現代において、連休だからといって「家族で映画館に行く」を選択するのは平成のころから「キトク種」であったかもしれない。

でもカセギドキにはちがいなく、興行主だって力を入れるわけで。

延期されていた『るろうに剣心』、その最終章2部作の前半を「いま」に持ってきたのも黄金週間だったからでね、
まさか緊急事態宣言が出るとは思っていなかったよな~、
休業前日までに観てやろうとする「駆け込み鑑賞」により先週の興行成績は「まずまず」といったところ。

さらに伸びるはずだった興行成績だが、解除されるまで期待出来ない数字になってしまった…。


大作が大作としてきっちりと結果を残してくれないと、
自分がほんとうに応援したい「小規模な映画」の公開さえ望めない状況になってしまうのよね。

再々度、持ち堪えてください、お願いします。。。


※黄金週間のあいだに、観てほしかったふたつの映画





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『気に入り過ぎて代えられない。 + 04月コラムの目次』
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映画スタッフ別10傑(11)久石譲

2021-04-29 01:19:44 | コラム
~久石譲のキャリア10傑~

70歳、日本を代表するマエストロ。
宮崎駿の映画にはこのひとの音楽が必要だし、「ある時期の」北野映画もそうだった。

北野武がこのひとを起用しなくなった理由も「なんとなく」分かったりする―ひょっとしたら、音楽が語り過ぎている?―のだが、

「次が最後っぽい」北野武の新作には、再タッグを願わずにはいられないなぁ!!


(1)『キッズ・リターン』(96)

主人公ふたりが自転車に乗って走り出す冒頭と、それにかぶさるテーマ曲。

この時点でね、あぁこれ傑作だな、たぶん。と思ったものです。




(2)『魔女の宅急便』(89)

この、『海の見える街』で初めて久石さんを意識した気がする。




(3)『ソナチネ』(93)

映画の虚無感、詩情の両方をきちんと補強した完璧なサウンドトラック。



(4)『はつ恋』(2000)

非・宮崎/非・北野映画ではいちばん好きかも。

田中麗奈がきらきら輝いている。


(5)『Wの悲劇』(84)

特徴的な構成を持つ「劇場型」の映画なので、音楽もそれをおおいに盛り上げてくれた。




(6)『風の谷のナウシカ』(84)

あの有名な、♪ らんらんらららんらんらん…♪ があるからね。


(7)『菊次郎の夏』(99)

映画としては「やや」弱い、
作品を及第点にまで引き上げたのは、絶対に音楽の力だよね。




(8)『風立ちぬ』(2013)

いつもの宮崎調ではない作品だから、音楽づくりも大変だったのではないか。

そういった苦心のあとが見えてくるようで、好き。


(9)『青春デンデケデケデケ』(92)

音楽(と青春)がテーマの大林作品。
久石流の実験精神に溢れていて面白かった。


(10)『海獣の子供』(2019)

新世代によるアニメーションでも、久石さんに声がかかるという信頼度の高さ。

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冷蔵庫、届きます ワァ───ヽ(〃v〃)ノ───イ

2021-04-28 00:10:00 | コラム
筑紫哲也「―向こうの映画って、でっかい冷蔵庫が出てくるでしょう。それに、たっぷりとしたサンドウィッチ。ああいうのに触れて、ああなりたいと思って頑張ったところもあったと思うんですよ、当時の日本人は」

新しい冷蔵庫をやっとのことでウェブ購入、それが、きょう届く。

トップ画像のように壊れたのが半年以上も前のこと。

しかしコロナショックにより「すぐ買い替え」が難しい経済状態であったし、さらにいえば、布をひとつかませば「なんとかなっていた」ので、そのまんま使い続けていたのですよ。

ただそれでも「ちょっとした隙間」が出来ているのか、「霜」が異常に発生していて処理に難儀、早いとこ買い換えないとなぁとは思っていた。

その思いが、やっとのことで叶う。


引っ越し直後から使っていたものだから、約15年がんばってくれた。

ほんとうにありがとうね、色も気に入っていたし、感謝しかありません。

業者さんに引き取ってもらう前に、しっかと磨いておきましょう。


※「映画と冷蔵庫」といえばコレでしょう、『レクイエム・フォー・ドリーム』



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プライドは壊れなかったのか:オスカー答え合わせ

2021-04-27 00:10:00 | コラム
昨日開催された米オスカー賞、
メディアは「アジア初」だの「女性が」だのを強調するわけだけれども、これが強調されている時点で、なにかが歪んでいるということでね、


まぁ祭りなのだから皮肉をいう必要もないかもしれない、
しかしほんとうに思うのです、そういうの関係なしで、才能や出来だけで評価される時代になればいいなと。

自分の予想は、23部門中、14部門で正解、9部門で不正解。

的中率としては、60.8%。

まあまあかな、

プライド?

このくらいであれば、壊れません!!

ただ7割超えを果たせなかったということで・・・

って、もうほぼ毎年だけど、映画小僧と名乗ることを1年ばかし控えますよ。

くそっヽ(`Д´)ノ


感想を、ひとつだけ。

賞のゆくえ以上に期待している―という表現は内容的にどうかなとは思うが、

この1年で亡くなったひとを悼む企画が好きでね。

亡くなったばかりの原正人さんまで入っているのには感心した、

これさ、いろいろ批判されている日本アカデミー賞もやればいいんですよ。

パクりと批判されてもいいじゃない、堂々とやろうよ。

これ入るだけで、ずいぶんと印象が変わると思うけど???




以下、受賞結果。
「!」の数で、いくつ正解か不正解かを表現しました。


<作品賞>

『ノマドランド』

正解!

<監督賞>

クロエ・ジャオ 『ノマドランド』

正解!!

<主演男優賞>

アンソニー・ホプキンス 『ファーザー』

不正解!

<主演女優賞>

フランシス・マクドーマンド 『ノマドランド』

正解!!!

<助演男優賞>

ダニエル・カルーヤ 『ユダ・アンド・ザ・ブラック・メサイア』

不正解!!

<助演女優賞>

ユン・ヨジョン 『ミナリ』

正解!!!!

<長編アニメ映画賞>

『ソウルフル・ワールド』

正解!!!!!

<短編アニメ映画賞>

『愛してるって言っておくね』

不正解!!!

<脚本賞>

エメラルド・フェネル 『プロミシング・ヤング・ウーマン』

不正解!!!!

<脚色賞>

フロリアン・ゼレール&クリストファー・ハンプトン 『ファーザー』

不正解!!!!!

<撮影賞>

エリク・メッサーシュミット 『Mank/マンク』

正解!!!!!!

<美術賞>

『Mank/マンク』

正解!!!!!!!

<音響賞>

『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』

正解!!!!!!!!

<編集賞>

ミッケル・E・G・ニルソン 『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』

不正解!!!!!!

<視覚効果賞>

『TENET テネット』

正解!!!!!!!!!

<歌曲賞>

「Fight For You」『ユダ・アンド・ザ・ブラック・メサイア』

正解!!!!!!!!!!

<作曲賞>

トレント・レズナー、アッティカス・ロス、ジョン・バティステ 『ソウルフル・ワールド』

正解!!!!!!!!!!!

<衣装デザイン賞>

アン・ロス 『マ・レイニーのブラックボトム』

不正解!!!!!!!

<メイク・ヘアスタイリング賞>

『マ・レイニーのブラックボトム』

正解!!!!!!!!!!!!

<国際長編映画賞>

『アナザー・ラウンド』(デンマーク)

正解!!!!!!!!!!!!!

<短編実写映画賞>

『トゥー・ディスタント・ストレンジャーズ』

不正解!!!!!!!!

<長編ドキュメンタリー賞>

『オクトパスの神秘:海の賢者は語る』

不正解!!!!!!!!!

<短編ドキュメンタリー賞>

『コレット』

正解!!!!!!!!!!!!!!

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映画スタッフ別10傑(10)エルマー・バーンスタイン

2021-04-26 00:10:00 | コラム
~エルマー・バーンスタインのキャリア10傑~

勅使河原や大河内じゃないけれど、バーンスタインというだけで「家柄、たいへんよろし」と思ってしまうくらい、イメージに左右されてしまうバカチンです。

82歳没、
実際どうだったのかというと、家柄が悪いということはないけれども、べつに坊ちゃんだったというわけでもなく。

奨学金で音楽を学んだ苦労人でした、ごめん?なさい。


(1)『大脱走』(63)

アガるねぇ、こんなにアガるテーマ曲もないんじゃないか。




(2)『エイジ・オブ・イノセンス』(93)

血もファック・ユーも出てこない、スコセッシ初の文芸映画。

とはいえ内容は残酷そのもの、
絢爛豪華なセットや衣装の「奥にあるもの」を晒す映画であり、バーンスタインの音楽もその犠牲となっている。

すばらしい!


(3)『荒野の七人』(60)

オリジナルに引けを取らなかった、勇壮なテーマ曲。




(4)『勇気ある追跡』(69)

いまとなってはコーエン兄弟のリメイクのほうが有名かもしれない。

しかしこれはこれで味わいがあって、ジョン・ウェインの代表作のひとつだと思います。



(5)『ゴーストバスターズ』(84)

主題歌の印象しかないかもしれないが、「ゆるいホラー」を「ゆるくさせ過ぎない」サウンドトラックはさすが。


(6)『十戒』(56)

それでもやっぱり、バーンスタインといえば、ザッツ・ハリウッド!! ですよねぇ。。。




(7)『グリフターズ/詐欺師たち』(90)

詐欺師たちの攻防戦を、ときにサスペンスフルに、ときにユーモラスに。


(8)『救命士』(99)

主人公の眠れぬ数日間を、狂騒のロックと、幻想的なインストで展開させている。

スコセッシの映画ではマイナーなほうかもしれないが、かなりくるものがある傑作。


(9)『アニマル・ハウス』(78)

狂騒といっても、こっちはほんとうのバカ騒ぎで笑


(10)『エデンより彼方に』(2002)



バーンスタインの遺作。

この映画も『エイジ・オブ・イノセンス』と同様、虚偽を暴く、、、みたいな展開なので、音楽が甘美であればあるほど、刺さる。

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『プライドは壊れなかったのか:オスカー答え合わせ』
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