Cape Fear、in JAPAN

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にっぽん女優列伝(190)田畑智子

2020-06-09 00:10:00 | コラム
80年12月26日生まれ・39歳。
京都出身。

公式プロフィール


90年代日本映画を代表する傑作『お引越し』(93)を観たとき、中井貴一も桜田淳子も素晴らしいけれど、なにより田畑智子(たばた・ともこ)さんの眼がいいな、さすが相米慎二監督だなぁと感心しました。



田畑さんの実家は、京都・祇園の老舗料亭「鳥居本」。
家業を継ぐか舞妓になるかで揺れていた11歳の田畑さんの前に、その存在を聞きつけた相米監督が現れたそうです。

<経歴>

夫は俳優の岡田義徳。



『お引越し』で映画俳優デビューを飾るも、まだ中学生だったこともあり、俳優活動はゆったりペースを取る。

96年あたりからテレビドラマでキャリアを築き始め、2000年にNHK連続テレビ小説『私の青空』でヒロインを務める。

スクリーンの世界に戻るのは2004年。
いきなり山田洋次の『隠し剣 鬼の爪』(2004)と崔洋一の『血と骨』(2004)に出演、どれだけ期待されていたかが分かるでしょう。

『大停電の夜に』(2005)、『終わらない歌』(2005)、『花よりもなほ』(2006)、『黄色い涙』(2007)、『アフタースクール』(2008)、『ブタがいた教室』(2008)、『ハッピーフライト』(2008)。

2010年、『さんかく』に主演。
無防備な妹(小野恵令奈)の介入により、恋人関係が崩れていくさまを見事に表現。
田畑さんの、キャリア中盤における代表作となりました。

2011年、『月刊 NEO 田畑智子』を発表。
30歳を記念し、ヌードを披露しました。



『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(2011)、『ワラライフ!!』(2011)、『毎日かあさん』(2011)、『落語物語』(2011)、『極道めし』(2011)、『ロボジー』(2012)、

そして2012年、『ふがいない僕は空を見た』で高校生と不倫をする主婦を熱演する。



キャリア中期、もうひとつの代表作となりました。


『映画 鈴木先生』(2013)、『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』(2013)、『くちづけ』(2013)、『舞妓はレディ』(2014)、『ソロモンの偽証』の「前篇・事件」「後篇・裁判」(2015)、『鉄の子』(2016)、『たたら侍』(2017)、『輪違屋糸里 京女たちの幕末』(2018)、
そして最新作は『あの日のオルガン』(2019)。

厳しくしつけられた幼少時代の経験は、時代劇を演じる際にとても役に立ったそうです。
特異な出自ですからね、それを活かしたキャラクターを、これからも演じてくれることでしょう。。。


次回のにっぽん女優列伝は、谷村美月さんから。

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明日のコラムは・・・

『46歳にして、はじめてアイロンを買う。』
コメント
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