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クリムト

2019-06-16 | アート
19世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムトに関する展覧会2つに行ってきました。

まずは、東京・上野の東京都美術館での「クリムト展 ウィーンと日本 1900」、こちらはクリムトがメイン。
初期の自然主義的な作品、《ユディトⅠ》や《女の三世代》など「黄金様式」の時代の傑作、
甘美な女性の肖像画や数多く手がけた風景画、
なかでも圧倒的だったのが、全長34mを超える壁画《ベートーヴェン・フリーズ》の精巧な複製、
ベートーヴェン交響曲第9番「歓喜の歌」をイメージして描かれており、絵を見ているのに頭の中では第9が鳴っていました!
金や色石を使った華やかな装飾性と世紀末的な官能性をあわせもつその作品の数々、
過去最多となる油彩画25点以上が見られます。
同時代のウィーンで活動した画家たちの作品や、クリムトが影響を受けた日本の美術品なども展示されていました。
優美で官能的で装飾的なクリムトの作品の数々からは時代の余裕を感じました。
大規模なクリムト展は30年ぶりということと、その日は学生無料だったのもあって大混雑でした。
 
もう一つは、国立新美術館にて開催中の「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」
オーストリアのウィーンでは、19世紀末に「世紀末芸術」と呼ばれる華やかできらびやかな独自の文化が開花し、
その時期に活躍した新進芸術家の作品が、ウィーン・ミュージアム所蔵のものを中心に展示されていました。
展示作数は約400点もある贅沢さで、通常の展覧会でしたら大体200点ほどですよね。
絵画以外にも、モダンな食器や衣類など、とにかく多彩で内容が濃いです。
なかでもクリムトの写真でよく見るクリムトが着用していた青いスモックが展示されており、驚きました!
他には世紀末芸術の旗手だったクリムトやシーレの作品、多くの芸術家たちの優美で繊細な絵画、
ウィーンの都市開発ビフォー・アフターの絵画・写真など、興味深い作品ばかりでした。

ウィーンへは行ったことがありますが、かつては街を取り囲む城壁だったところが広い道路になっており、
路面電車の走るその道沿いに音楽劇場や美術館があったことが印象に残っていました。
1858年に皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の命によって中世からあった城壁が取り壊され、
街は姿を変えていき、その時代の流れもあって従来の芸術に反発する新しい芸術が生まれるのですね。
ウィーンのモダンアートによって生まれたデザインのものは、現代でも十分使える素敵さでした。
また、クリムトの絵から服飾学校の生徒たちが作り上げた衣装というのも展示されており、
舞台衣装のように豪華でお洒落でした♪

美術館前に突然登場した「ガラスの茶室」
2011年イタリア・ヴェネツィア ビエンナーレ国際美術展にて発表され、
2015年には京都の将軍塚青龍殿の大舞台にて披露された吉岡徳仁《ガラスの茶室 - 光庵》。
 
周りは柵に囲まれていて、茶室内には入れず、ガラスのベンチにも座れないのが残念ですが、
天気や光の角度などの条件が整うと、虹のプリズムが見られることもあるそうです♪
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