TLC ICON D200

 今年2012年のSEMAで披露されたICON D-200。ベースは1965年製のDODGE D200の4ドアピックアックトラックである。ONE-OFF で製作されたこのトラックは外見はビンテージではあるが中身は現在のダッジラムから多くの部品を移植して作りあげた力作である。トラックはＴＬＣのシンボルである爬虫類のトカゲを意識してデザインされている。唯一無二の部品を手間隙掛けて製作したと事もあり値段は20万ドル（約1700万円）程するらしい？

 

 

　ROAD&TRACKで紹介されたアイコンＤ200

 

TLCのジョナサンワード氏とＤ200

　ＴＬＣの手掛けるトラックを観ると彼らの思想が観える。

 

　ピカソという有名な画家の若い頃の絵は繊細な写真の様な絵を描いていたと聞く。即ち、彼はいきなり筆を手に抽象画を描いたのではなくて、まずは絵の基礎（忠実なスケッチ）をしっかりと踏んだ後に抽象画を描いたのである。ＴＬＣも少し似た所がある。まずはランクルのレストレーションの基礎をしっかりと経験したその後に応用として始めたのがICONシリーズである。

　ＴＬＣはランドクルーザーのみに限らず、様々な車に対して自らのセンス（ＴＬＣらしさ）を表現する道を進んでいる事がハッキリしてきた。

　TLC ICON はモダンアートの世界に足を突っ込んで行っている様にも感じる。

 

　こんなのがあったら．．．、という夢をやっと製作する事が出来る術を得る事が出来たのが今のＴＬＣなのである。