この夏に発売されたOutdoor X4 の21号に投稿された Jonathan Hanson 氏(Overland Columnist)の記事を要約して紹介したいと思う。その記事のタイトルは There is a difference between rock crawling and overlanding. である。オーバーランドに使用する四駆はロッククローラー的な機能を必要としないという事を伝えている。それは、決して少なくはない人々がオーバーランドに使用する車両にロッククローイングで使用する様なマッドタイヤを履いて車高を上げ、前後の鉄製のバンパーや左右のロックスライダーを装備する事を考慮するからである。
同じ四輪駆動車でもクローラーとオーバーランダーは使用が異なる。大きな違いは車両を使用する距離である。クローラーは短距離、そしてオーバーランダーは長距離である事の理解が基本となる。Hanson 氏はオーバーランドに使用する車両に対しては容易に足回りに手を入れる事に反対している。足回りというのはタイヤのサイズの変更。サスペンションを変えて車高を上げる。レース用のショックアブゾーバーに変更する。ホイールスペーサーを挟む。という事などである。その理由はそうする事によって、重量の増加。フレーム、ジョイント、ベアリング、等に不安定なストレスが掛かってしまうからである。そしてその各所のストレスは数値で現れたりしないので乗っている本人には感じにくい。
バックカントリーでは車両の信頼性がとても重要であり、その信頼性が足回りに手を入れる事によって低くなる可能性がある事を指摘している。メーカーによってデザインされた(ノーマル)仕様はバランス的に良く、オーバーランドにおける使用には一番良いと遠回しに伝えている。確かにオーバーランドビークルで大切な事は、出かけたその車で無事にまた戻ってこれる事なのである。
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