京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

親しみ

2023年12月15日 | こんな本も読んでみた
小学校5、6年次を担任していただいた先生に会いに出かけていった孫娘。彼女の卒業に続いて入学した弟のTylerも、2年間受け持っていただいたこともあり、さらには末のLukasと先生の最初の子供さんが同年という生まれになって、家族中で親しみを覚えるという出会いになった。
お土産と幾枚かの写真を袋に入れて、ちょっとおめかしの18歳。

個人別懇談の最中だったとか。
「えっ! えーーっ、ジェシイ? ジェシイ!?」先生のこの驚きようがいかにも嬉しかったのか、帰宅後何度か再現してみせる。
弟の話、自分の今後の進路など短い時間ではあったが言葉を交わし、12歳の夏祭りに出あって以来という再会を果たした。

そしてもう一つ。弟たちから預かった手紙やカード、写真を「おっちゃんち」に届ける。
おばちゃんに歓待され、「まあ上がってあがって」と。びっくりされたようで、孫娘を前にLukasと母親と、ラインでのオシャベリが始まったとか。

宝塚線を下りて、道順はすぐに思い出したという。歩いて、自転車で、よく利用した道はまだまだ記憶にあるようだ。


掃除だけは済ませて、帰ってくるまでの時間は完全休養にあてることにした。

  中古書店で偶然に見つけた『おひとりさま日和』。
6人の作家による短編集だが、最後の1作品を読み終えた。
年齢も育歴も職歴も現在の環境も様々な6人の女の生きる日々の陰影や明暗が6編の情緒となって味わえる。「つながり」の現れ方が6様で、興味深く読んだ。個々が人と、どこで、どんなふうにつながりを持つか。それは生き方となって、面白くもあった。


北村作品も、このところの就寝前の時間を利用して読み継いだ。シリーズはもう4までで打ち止めとする。
文章の静かな味わいを通じて作品世界に引き込まれていく。人間模様がなんとも言えぬ温かさ。文学部の女子大生の語り、噺家春桜亭円紫が探偵役で、謎が解かれていく。出会えてよかった作家、そして作品。
主人公が取り上げていた『奉教人の死』を再読してみたくなっている。


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2 コメント

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和やかに (サッ チー)
2023-12-17 09:42:20
お孫さんたちと、学校の先生との交流は素晴らしいですね。大人になっても思い出は残りますね。

読書家のKeiさんの読書も参考にさせていただいきます。まだ未読ですが。楽しみもあります。
  
先生と サッチーさん (kei)
2023-12-18 09:17:31
おはようございます。
担任は選べませんから、当人たちにとって良い出会いであったことは確かでしょうね。
上手に導かれ、先生の言葉は子供にとって第一のものになるのか、
よく話題を耳にしていました。

単なる読書好きですが、サッチーさんと同じように本なしにはいられません。
かあるく読めるので、永徳の物語を横に置いてしまいましたが、
今再開です。

お返事遅くなり申し訳ありません。

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