京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

「たのしむ」

2017年06月06日 | 日々の暮らしの中で

歩いていて、危うく蹴飛ばしそうになった。
悠悠人生。追い越されてもよし。この期に及んで慌てることもなし。とは…カメさんのこと。
7月初旬の作品提出に筆が進まない。気持ちが入らなくて、いささか気が急いている。


      「静かな日」   長田弘
    目は見ることをたのしむ。
    耳は聴くことをたのしむ。
    こころは感じることをたのしむ。
    どんな形容詞もなしに。

    どんな比喩もいらないんだ。
    描かれていない色を見るんだ。
    聴こえない音楽を聴くんだ。
    語られない言葉を読むんだ。

    たのしむとは沈黙に聴きいることだ。
    木々のうえの日の光。
    鳥の影。
    花のまわりの正午の静けさ。   

何気なく触れて読んで、考えてみたり、心を内に向かわせる時間が案外大切になっている。
コメント (4)
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