8月29日(木)、予定通り夕方六時半「猛暑」の武漢を実感しつつ、宿舎に到着。いよいよ、これから約三ヶ月の武漢暮らしが始まるのだと思うと、何とも言えない複雑な気持ちになるが、それはそれとして、四月末に帰国してから四ヶ月、外から見る武漢の街は、相変わらず変貌し続けている。
古い建物は壊され、その後に高層ビルが建つ。これは武漢に来るようになってからずっと「変わらない」光景だと思っていたのだが、それは僕の勘違い(思い違い)で、今度四ヶ月ぶりに武漢に来て、はっと思ったのは、「クラッシュ アンド ビルド」の現場が市外から市街地へ移ってきている、ということである。今回、空港から宿舎(大学)まで、これまでと同じようにタクシーに乗ったのだが、「何か風景が違うな」と思ったら、それは今まで何回か見慣れた「古い」ビル群が壊され、そこに何棟もの高層ビルが建ち始めていたからであった。中国(武漢)の建設、というのは、壊すのも建てるのも「早く」、実際はビルの大きさによっても異なるのだろうが、例えば僕が4月末に武漢を離れる際には足場が君であった高層ビル(隣接する高級デパートが「増床」するのだという)が、もうすでに外壁の化粧工事の段階になっていて、突貫工事をしている風には見えないのに、こんなに早くビルは建つんだ、と思ってしまった。
武漢は、昨年12月に「地下鉄2号線」(初めての地下鉄なのに、何故「2号線」なのか、よくわからない。学生に聞いても、分からないという返事が返ってきた)が開通して、交通渋滞がいくらか「緩和」されたと言うが、「交通ルール」の無視から生じる交通渋滞は相変わらずで、モータリゼーションの波は、変わらないようである。地下鉄の開通に伴って、街並みが「きれいになった」のには、びっくりした(もちろん、裏道にはいると相変わらず、ゴミがポイ捨てされている状態は変わらないが)。
前にも書いたことがあるが、武漢(中国)の「車事情」について書いておくと、武漢(中国)で第1人気の車はドイツ車(ベンツやBMW,など)で、次はトヨタ車を初めとする日本車で(中でもトヨタのカムリは、高級車として「あこがれの的」になっている)、昨年の「尖閣諸島・国有化問題」に端を発した「半日デモ」などの影響で、日本車の購買は少し落ち込んだようだが、今はまた回復しているとのこと。日中間の「政治=外交」が冷え込んでいる現状を見ると、ここから日中間の「政治」と「経済」のずれを見ることもできるが、「車」だけでなく、あらゆる分野に置いて「中国(経済)」を無視しては成立しない現代(経済)世界の「グローバル化」に対して、偏狭な「ナショナリズム」(これは、日中双方に言えることである)ではとうてい太刀打ちできないことを、改めて僕らは考えなければならないのではないか、とここ武漢に来て強く思った。
それにしても、4ヶ月留守にしていたら、なんだか「島流し」に成っていたような気持ちになるのは、何だろうか。昨日、「ビザの更新」(これが大変。「お役所仕事」の典型で、担当者は「自分は責任を取らない」姿勢を貫徹させ、すべて「上司」の指示を仰ぐために、時間がかかることかかること)を手伝ってくれた学生と、「お礼」の食事に、件の高級デパートのレストラン(バイキング方式)に行ったのだが、僕が4月に去ったときには、改装中だった1階のフロアーが、すべて時計、化粧品、洋服、等々の「高級ブランド」(欧米・日本の)の店になっていて、そのようなブランドに全く関心のない僕でも、目を見張るばかりの状態になっていた。
この高級デパートの在り方は、まさに現在の中国が「格差社会」(「貧富の差」の拡大)であることの証左なのであろうが、それにしても、「富裕層(貧困層)の拡大」は明らかに中国の未来が決して明るいものではなく、何らかの「大きな問題」をもたらすと思われるが、指導部(習近平氏ら)は、どのように対処しようとしているのか、興味あるテーマである。
なお、これは十分に視聴していないので、即断できないが、沙年9月に訪中したときには、どのチャンネルでも放映されていた日中戦争を題材にした「反日ドラマ」が、これまで僕が見た限りでは1本しかなく、これも中国の「変化」かな、と思った。
なお、実は、この記事は、昨日(31日)の午前中に書いたのだが、3分の一ぐらい書いたところで、たぶん「インターネットが切断」したためだと思うが、1日中送稿できず、今日(9月1日)の朝になって、ようやく「回復」したので書き直し、「投稿」したものである。武漢で、インターネットの「切断」はよくあることで、昨年も3回経験した。理由は分からない。サーバーの不具合だ、というのが事務方の説明である。
古い建物は壊され、その後に高層ビルが建つ。これは武漢に来るようになってからずっと「変わらない」光景だと思っていたのだが、それは僕の勘違い(思い違い)で、今度四ヶ月ぶりに武漢に来て、はっと思ったのは、「クラッシュ アンド ビルド」の現場が市外から市街地へ移ってきている、ということである。今回、空港から宿舎(大学)まで、これまでと同じようにタクシーに乗ったのだが、「何か風景が違うな」と思ったら、それは今まで何回か見慣れた「古い」ビル群が壊され、そこに何棟もの高層ビルが建ち始めていたからであった。中国(武漢)の建設、というのは、壊すのも建てるのも「早く」、実際はビルの大きさによっても異なるのだろうが、例えば僕が4月末に武漢を離れる際には足場が君であった高層ビル(隣接する高級デパートが「増床」するのだという)が、もうすでに外壁の化粧工事の段階になっていて、突貫工事をしている風には見えないのに、こんなに早くビルは建つんだ、と思ってしまった。
武漢は、昨年12月に「地下鉄2号線」(初めての地下鉄なのに、何故「2号線」なのか、よくわからない。学生に聞いても、分からないという返事が返ってきた)が開通して、交通渋滞がいくらか「緩和」されたと言うが、「交通ルール」の無視から生じる交通渋滞は相変わらずで、モータリゼーションの波は、変わらないようである。地下鉄の開通に伴って、街並みが「きれいになった」のには、びっくりした(もちろん、裏道にはいると相変わらず、ゴミがポイ捨てされている状態は変わらないが)。
前にも書いたことがあるが、武漢(中国)の「車事情」について書いておくと、武漢(中国)で第1人気の車はドイツ車(ベンツやBMW,など)で、次はトヨタ車を初めとする日本車で(中でもトヨタのカムリは、高級車として「あこがれの的」になっている)、昨年の「尖閣諸島・国有化問題」に端を発した「半日デモ」などの影響で、日本車の購買は少し落ち込んだようだが、今はまた回復しているとのこと。日中間の「政治=外交」が冷え込んでいる現状を見ると、ここから日中間の「政治」と「経済」のずれを見ることもできるが、「車」だけでなく、あらゆる分野に置いて「中国(経済)」を無視しては成立しない現代(経済)世界の「グローバル化」に対して、偏狭な「ナショナリズム」(これは、日中双方に言えることである)ではとうてい太刀打ちできないことを、改めて僕らは考えなければならないのではないか、とここ武漢に来て強く思った。
それにしても、4ヶ月留守にしていたら、なんだか「島流し」に成っていたような気持ちになるのは、何だろうか。昨日、「ビザの更新」(これが大変。「お役所仕事」の典型で、担当者は「自分は責任を取らない」姿勢を貫徹させ、すべて「上司」の指示を仰ぐために、時間がかかることかかること)を手伝ってくれた学生と、「お礼」の食事に、件の高級デパートのレストラン(バイキング方式)に行ったのだが、僕が4月に去ったときには、改装中だった1階のフロアーが、すべて時計、化粧品、洋服、等々の「高級ブランド」(欧米・日本の)の店になっていて、そのようなブランドに全く関心のない僕でも、目を見張るばかりの状態になっていた。
この高級デパートの在り方は、まさに現在の中国が「格差社会」(「貧富の差」の拡大)であることの証左なのであろうが、それにしても、「富裕層(貧困層)の拡大」は明らかに中国の未来が決して明るいものではなく、何らかの「大きな問題」をもたらすと思われるが、指導部(習近平氏ら)は、どのように対処しようとしているのか、興味あるテーマである。
なお、これは十分に視聴していないので、即断できないが、沙年9月に訪中したときには、どのチャンネルでも放映されていた日中戦争を題材にした「反日ドラマ」が、これまで僕が見た限りでは1本しかなく、これも中国の「変化」かな、と思った。
なお、実は、この記事は、昨日(31日)の午前中に書いたのだが、3分の一ぐらい書いたところで、たぶん「インターネットが切断」したためだと思うが、1日中送稿できず、今日(9月1日)の朝になって、ようやく「回復」したので書き直し、「投稿」したものである。武漢で、インターネットの「切断」はよくあることで、昨年も3回経験した。理由は分からない。サーバーの不具合だ、というのが事務方の説明である。