黒古一夫BLOG

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冷静に! なお冷静に!(1)――好戦・扇動家の首相の下で

2017-05-02 05:34:52 | 仕事
 このところずっとマスコミや自民党タカ派が煽っている今にもアメリカと北朝鮮が戦争を始めるかのような報道に接し、今更ながら思ったのは、いつから日本人は先のアジア・太平洋戦争に「敗北」した事実を認めたがらなくなったのかということであり、朝鮮半島で「戦争」が起こったら大きな被害を受けるのは、朝鮮半島の民衆であるのはもちろん、巨大なアメリカ軍基地が何カ所も存在する日本であるという事実に、なぜ目をつぶっているのか、ということである。歴史を繙けばすぐ分かることだが、近代の戦争は、「国内」に大きな問題を抱え、それが解決できない場合(内憂)、その問題の解決を「外」に求めようとするときに起こってきたわけだが、その事実を教訓とせず、またぞろ「戦争」を引き起こそうとする勢力が我が物顔で、今の日本には跋扈している。
 今回の「北朝鮮」問題は、多くの識者が言うように、アメリカ大統領選に勝利したものの「公約」のほとんどが頓挫してしまいそうなことに焦った「アメリカン・ファースト」を掲げるトランプが、前前大統領のブッシュがイラク戦争を始めたのと同じように、「東アジアの危機(北朝鮮の脅威)」を演出した結果であり、オバマ前大統領時代には何とか「平和的(対話で)」に解決しようとした北朝鮮のミサイル開発や核実験を「力づくで」押さえ込もうとしたことに起因している。このトランプの「暴力」的な極東戦略に、トランプと同じように「アベノミクスの失敗」や「森友学園問題」という国内問題を抱える安倍首相が「便乗」し、何とか現在の苦境を乗り越えようとしているその結果が、今回の「北朝鮮」問題の本質である
 そんな国内外の情況に悪乗りし「今にも戦争が起こる」かのように煽っているのが、「北朝鮮通」と称するジャーナリストであり、軍事評論家、外交評論家、と称する「怪しげな」人物たちと、それwpろゆしているマスコミ・ジャーナリズムである。
 しかし、安倍首相や彼らが口々に発している「北朝鮮の脅威」は、、北朝鮮側にしてみれば、「脅威」は毎年春に朝鮮半島の南部で行われてきた「米韓合同軍事演習」であり、アメリカがシリアに向けて発射した59発のミサイルであり、先日行われたようなICBM(大陸間弾道だ)の発射実験であり、何よりも朝鮮半島の両側水域に展開している巡航ミサイル(核ミサイル)を搭載している原子力潜水艦、ということになるのではないか。最新鋭のイージス艦や最新装備を誇る自衛隊も、また嘉手納基地や岩国基地、横田基地などに展開するアメリカ軍の存在そのものも、当然北朝鮮からは「脅威」とみなされているはずである。
 アメリカ・日本が「北朝鮮の脅威」を持ち出せば、北朝鮮側も「日本とアメリの脅威」を持ち出す。僕など「お互い様」としか思わないが、マスコミ・ジャーナリズムは「北朝鮮の脅威」だけを連呼し、安倍首相夫妻の関与が明らかな「森友学園」問題を隠蔽し、「国際紛争を解決するための戦力は持たない」という憲法(第9条)違反が明らかな集団的自衛権を行使して、実績作りの好機到来とばかりに、戦争の危機など皆無なのに、太平洋側で海上自衛隊の戦艦が「米鑑保護」を行う。
 それにしても、「北朝鮮の脅威」を理由に、やりたい放題の安倍政権は、大臣や政務官の「失言」や「破廉恥行為」が続発しても、「支持率の高さ」を後ろ盾に、強引に「戦争への道」を歩もうとしているが、「平和と福祉の党」を掲げる公明党はもちろん、自民党の「リベラル派」の沈黙、何とも不可思議である。戦前の「大政翼賛界」が何をもたらしたか、よもや知らないとは言わせない。
 戦争が起これば、必ず多くの民衆が「犠牲」となる。その冷厳な事実について、僕らはもう一度深く考える必要があるのではないか。安倍首相は「戦争」を避けるためにロシアのプーチン大統領が提案した「6カ国協議の再開」を一蹴した。あの人の外交は世間的には一定の評価を受けているようだが、僕に言わせればアメリカへの「追随」一辺倒で、アジア諸国に対する「外交」は経済力と武力を背景にした「強気」に終始している。
 それほどまでに安倍首相は「戦争がしたい」のか? 誰も「殿、ご乱心」と歯止めを掛ける者はいないのだろうか。
 しかし、第二次安倍内閣が成立してから6年余り、未だに僕に理解できないのは、安倍首相はどのような「理念」や「国家像」を持っているのか、ということである。まさか、お祖父さんの岸信介に倣って「アメリカ追随=従属化」を目指しているわけではないだろうし、かと言って、大きい影響を受けている極右団体「日本会議」のように、完全の「戦前回帰=天皇主権国家」を目指しているようにも思えない。「理念」無き国家はいつかは滅びると言うが、僕らは愚昧な安倍首相に率いられて、まだまだ「地獄巡り」を続けなければならないのだろうか
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