飛行機さつえい奮闘記
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2014年09月28日(日) JST7025便(JQ7025便) 関空→成田17:30→18:55
787-8 VH-VKH 座席:27A 関空SPOT:40 成田SPOT:不明 金額:17490円(搭乗不可能に伴いキャンセル)


まずはいつもと違う航空会社に???となっている方も多いのではないでしょうか。3レターコードが『JST』、2レターコードが『JQ』の航空会社、これはオーストラリアの航空会社である『ジェットスター』です。ジェットスター・ジャパンではなく、本家のジェットスターです。今回はその『ジェットスター』の搭乗記となります。結論から言いますと搭乗はできなかったのですが、滅多にない機会(トラブル?)なので記事に残しておきたいと思います。

事の発端は9月27日の夜。Twitterで『9月28日の関空-成田でジェットスターのボーイング787が投入されてるぞ』というツイートを見かけました。
9月27日は御嶽山が噴火した日、多くの航空機はルートを変更して飛行していましたが、オーストラリアから来たジェットスターの787は目的地を成田から関空に変更していました。
ジェットスターは他社よりも火山灰に敏感であり、ジェットスター・ジャパンも桜島の火山灰が少しでも鹿児島空港に被粉していたら欠航させてしまうことは有名です。
話は元に戻って、ジェットスター787の関空-成田便のお話。何かの間違いだろう…と思いつつもジェットスターのホームページを見てみると…


…本当に『ジェットスター』運航の787が販売されてる…。誇らしく『Dream liner』のロゴも入っています。金額はかなりお高め、17,490円。他のジェットスター便よりも新幹線よりもかなり高く設定されています。
そもそもなんで国内線でジェットスターの787が投入されているかなのですが、一番に考えられるのは関空にダイバードした便の成田回送を利用しての販売です。普通ならありえないのですが…。
国内線でジェットスターの787に乗ることなんて、今後二度とない機会、そして28日は仕事は休み、お昼ごろに関空へ向かえばこの787に乗ることができる…値段も高めですが、話のネタになれば安いものと思い、予約してみることにしました。


座席指定画面。3-3-3の9アブレストということも787であることの証です。
最前列の『エクストラ・レッグルーム』、前方席の『アップフロント』、普通席の『スタンダード』、すべて0円で指定できます。窓側の『27A』を指定。


手荷物選択画面。こちらもどれだけ追加しても0円です。


予約・購入内容確認。オプションの追加費用はなく、基本運賃の17490円のみとなりました。


クレジットカード入力画面で弾かれるかなぁ…と思っていましたが、これもすんなり通ってしまいました。支払状況が『確定(確認済み)』となり、予約完了です。


これが直後にメール送信されてきた旅程表。ちゃんと出発は『関西国際空港国内線ステップ』、到着は『成田国際空港第二ターミナル国内線エリア』となっています。
この後ウェブチェックインを試みてみましたが、何度やってもオーストラリアのホームページへ飛ばされてしまい、英語を翻訳してもどうやら当日カウンターへ行けとのメッセージが表示されており、ウェブチェックインはできませんでした。


今回購入したのは関空-成田の帰路分。まずは関空まで行かなければいけません。往路はPeach、ANA、新幹線などいろいろ迷っていましたが、一番安いジェットスター・ジャパンにすることにしました。前日の予約でも座席指定料込で7880円、本当に安いですね。実はこのジェットスター・ジャパンの選択が後々に救われることになりますw
急いでカメラなどの準備を行い、この日は寝ることにしました。


そして9月28日、そもそも本当に国内線で搭乗できるのか…?と不安になり、成田空港に向かう前に関空のホームページで出発ゲートを確認してみることにしました。
国内線の関空-成田を見てみても…ジェットスター・ジャパン運航便しかない…。ひょっとしてと思い、タブを国際線の関空-成田にしてみました。そうしたら…いた…!
JQ7011便とJQ7025便の二つが表示されています。そして出発ゲートはそれぞれ39番と40番。このゲートは国際線専用であり、もちろん出国エリアです。私はパスポートを持っておらず、出国エリアに立ち入ることは不可能。もうめんどくさくなり、成田空港にも行かずにそのまま流して2万5千円ほどの高い授業料を払おうかと思っていましたが、搭乗できないならカウンターに言ってキャンセルしてもらおうと思い、成田空港に向かいました。


成田空港に到着し、まず向かったのはジェットスター・ジャパンのサービスカウンター。
『この関空-成田の国内線で予約したJQ7025便、いつもと違う便名なので不思議に思って関空の搭乗口を調べたら国際線の出発ゲートになっていたのですが…そもそも私は今日パスポートを持ち合わせていないのですが搭乗できるのですか…?』
カウンターのお姉さんは少しあっけに取られたような顔で
『そうですね…このJQ7025便というのは昨日成田空港に到着する予定だった機体が大阪に着陸したものなので、国際線になってしまいます…確認してまいりますで少々お待ちいただけますか、私もこのケースは初めてなので…』
と裏に確認していきました。
『お客様、大変お待たせいたしました。この便が本来発売できない便ですが今回予約が取れてしまっているので、手数料なしで返金させていただくのと、この便は国際線になるのでパスポートが必要になります。今、同じ時間帯の便を調べていますので…』
やっぱり搭乗できないようですw今回JQ7025便が搭乗できないのであれば、そもそも関空に行く意味はありません。もし帰りの便が搭乗できないのであれば、行きの便も含めてキャンセルは可能かどうか聞いてみました。少し確認しますと、コールセンターでしょうか、どこかに電話をかけ始めました。
『お疲れ様です、一名のお客様の確認をしていただきたいのですが…はい、ジュリエット・ホテル…』
予約番号をフォネティックコードで伝達しています。
『このお客様が予約されているのが、JQ7025便でこれ本来予約できないですよね…はい、取れちゃっているのですよ…この便、国際線なのでパスポートが必要なのですがお客様持っておられなくて、パスポートがない状態で搭乗できるか…無理ですよね…はい、お客様はこの便が乗れないようであればキャンセル希望で、別ブッキングでGK205便もお持ちなのです…そちらもキャンセルしたいとのことです…』

『JQ7025便は本来予約が取れないものが取れてしまっており、こちらの不手際ですので…。』

ということで往路を含めて無手数料でオールキャンセル。往路は無理かなと思っていましたが、流石にこれは特別対応なのでしょうね。パスポートを所有していたら搭乗できるか聞いてみましたが、『お約束はしかねる』との返事でした。
そこにカウンターの責任者であろう方が『ご迷惑をお掛けし申し訳ありません…』と話かけてきました。
話を聞くと、やはりこの便は本来販売してはいけない航空券が誤って新しいフライトが出来たタイミングで表示がされてしまい、チケットの購入処理ができてしまった、昨日御嶽山噴火の影響で関空にダイバードした機体と関空で待機しているお客様を成田へ輸送する為の便で国内線であるけども国際線となるとの説明を受けました。
払い戻し処理に関しては支払いをクレジットカードで行っている為、そのクレジットカードに入金という形を取るとのこと。念のため、コールセンターのフリーダイヤルの番号を教えて頂きました。ジェットスター・ジャパンの公開されているコールセンターはすべて有料の番号である為、欠航などでコールセンターへ連絡が必要な乗客にはフリーダイヤルを教えているのでしょう。『ご迷惑をおかけしました』と深々と頭を下げられてカウンターを後にします。

以前より欠航した際の扱いについて、カウンターでは話が通じず、コールセンターへ連絡しろの一点張りであるとの噂を耳にしていたので、今回の一件もコールセンターに全部丸投げされるのかと思っていましたが、すべてカウンターで解決しました。特にJQ7025便はジェットスター運航であり、ジェットスター・ジャパンとは会社が違うことから『うちは関係ない』と言われるかと思っていました。
非常に上から目線ではありますが、自社グループのミスを認め、しっかりと謝罪と返金をしてくださるのは高評価です。やはりそこは日本の航空会社なのだな、と感じました。


さてさて、JQ7025便ですが発着案内を見ると『欠航』の文字が…。


しかし、ちゃんとJQ7025便は1時間遅れで関空を飛び立ち、成田へ向かいました。意味がわかりませんw

このJQ7025便、他にも乗ろうとしていた友人が2名おり、両名とも関空で弾かれて乗ることは叶わなかったようです。
よく考えたら、外航機の国内線区間のみの搭乗はできないのですよね。身近な例としてルフトハンザドイツ航空の成田-関空便があります。逆にこれで乗客を乗せてしまうとジェットスター社は航空法違反になってしまうようです。

…更によく考えたら、1万8000円あればセールで成田-ゴールドコーストの便が買えるのではないか…とも思ってしまいました。いつかはジェットスターの787でオーストラリア行ってみたいですね。ビジネスクラスに乗りたいですw


数日後、Aviation Wireをみていたら『ジェットスター、787回送便を誤販売 関空ダイバードで』という見出しを見つけました。記事を見ると正しく私が予約していた便です。
驚いたのが今回のJQ7025便を国内線で予約していたのが『4人』しかいなかったということ。意外と少なかったなぁ…というのが率直な感想です。

今回は搭乗していない搭乗記、たまにはこんなのもあったら面白いですねw

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コメント
 
 
 
そんな事が??? (ぴょん)
2014-10-10 00:18:38
前回の記事の予告を読んで、気になって今回の記事を興味津々で読ませてもらいました。
「えーーーっ!?こんな事があるなんてビックリ!」
しかも、4人の内の一人がこうへいさんだったなんて。。。
とても貴重な経験をされたのですね。
チケット料金にもビックリですが、座席指定も、受託手荷物も全部ゼロ円なんて、LCCで、こんな画面が出てきたら、私ならオロオロしちゃってボタン押せないかも。。。
こんな複雑な出来事を、とっても解りやすい記事にして紹介して下さりありがとうございます。
フライトできなくて残念でしたが、とても印象に残る出来事ですね。

 
 
 
Unknown (こうへい)
2014-10-23 09:46:14
ぴょんさん

本当に乗れたら乗れたで、それはかなり大きな話題になりそうですが、今回の出来事だけでも十分話題になりそうです!
前日はかなり話題になっていたので、もっとたくさんの人が予約していると思っていましたが…意外とみなさん挑戦しないのですね…私がぶっ飛んでるだけでしょうか(^_^;)
 
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