岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

「愛は不滅へと続く」 森岡正博さんの言葉。

2012-06-19 09:45:33 | 東日本大震災
2012年6月19日朝日新聞「こころ」欄掲載 生きるレッスンより

森岡正博さんについてはこのブログでもなんどか書いています。
今朝は珍しく(?)、朝日新聞に文章が載っていましたので紹介させていただきます。
森岡さんの最近の考えが書かれています。

問いかけ:
友情、愛情、命。人が求める永遠の何か、本当にあるのでしょうか。

わたしなぞはつい、「ない」といってしまいますが、森岡さんは深く考えます。

「死後の世界を信じることの出来ないものもたくさんいます。実は私もそのひとりです」

ならば、永遠ということはないのではないか。

「では、私にとって永遠というものは無意味なのでしょうか。いえ、そうではありません。愛という入り口から、永遠へと至る道があると思うからです」

どういうことだろう。

「私たちが愛する者たちとともにいるとき、私の生きる世界がまるごとが『永遠』であると感じられることがあります」

そう言われれば確かに。

「永遠とは、愛する者たちとともにいるという感覚によって、いま私の世界が埋め尽くされることを言うのです」

森岡さんは、永遠とは時間の長さのことではないと言っていますね。
必ず別れはあります。
でも、

「愛するものたちとともにいる感覚によって埋め尽くされた私の生はいまここで、永遠に宇宙に刻み込まれる。それは滅びの次元から切り離され、その後の人生でなにがあろうとけっして消え去ることがない」

このことばは、東北大震災の被災者に贈られた『生者と死者をつなぐー鎮魂と再生のための哲学』で詳しく述べられています。

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