岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

私たち、シニア世代は戦争のことを語ってきただろうか。

2016-07-18 20:35:47 | 日本の仲間

私は戦後生まれです。

戦争を知らない世代です。

親世代は大正後期生まれ。

父親は学徒出陣で長野県で訓練中に終戦。戦争を知りません。

母親は岡山空襲を経験しています。

父親が岡山に帰ってきたときは駅前から数キロ先まで焼野原。幸い実家は無事で、裏の田んぼに落ちた爆弾は不発でした。

義父は、戦前からインドネシアで働いており、オーストラリア軍に捕まり、オーストラリア本土に搬送され収容所暮らしを経験しています。兵士ではありませんから、カウラ事件のような脱出事件はありませんでした。

義母は、戦前から家族で台湾に移り、高女卒業後、会社で働いていて終戦を迎えています。

義父母はそれぞれに引き揚げ船で帰国します。

大変な苦労をしています。

日本ではひとまず県北の親族の家に身を寄せ、その後、職を探すなり、結婚相手を見つけてもらい、岡山に出てきました。仕事もあるわけではありませんし、住居もありません。

なんとか職を見つけ、家も見つけ、生計を立てていったようです。

戦争体験を、義父母に聞かなくてはなりませんが、詳しく聞くことなく義父は他界しました。

義母にはこれからももっと細かく聞く必要があると思っています。

義母や実母はともに空襲体験があります。

サイレンの音や、テレビでの空襲の擬音を聞くと、強く反応します。

瞬時に当時の記憶がよみがえるそうです。

例えば、このような親世代の体験を私たち世代をどのように若い世代に伝えればいいのでしょうか。

考えを巡らせています。



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