岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

福島第一原発は標高35mの高台を標高10mに整地した。

2011-04-18 20:25:52 | 原子力発電


『原子力発電の歴史と展望』豊田正敏著
『証言』高木仁三郎著
お二人は原発責任者と原発告発者という関係。
並行して読んでいくことに意味があると考えています。

豊田さんは、福島原発建設に携わった人である。

福島第一原発を「港湾型」にしたことは経済的な面からとのこと。
3000トンの船が接岸できるとある。
確かになにかと便利だが、津波による被害を考慮すれば港湾型は考えられないはず。

また、福島原発の原子炉設置位置は標高35メートルの高台であったのだが、
標高10mまで堀削整地し、さらに岩盤のある標高7m程度のところに
原子炉建屋基礎を置くことにした、とある。

もし標高35m地点に原子炉建屋の基礎をおくことにしておれば、今回の津波被害は
防げたのである。
まことに残念である。

建設時点では津波に対する配慮はまったくしていなかったのだろう。
無知は罪だ。
(耐震に関しては、動的地震動は180galを採用したとある)

この一点をみても今回の原発溶融事故は人災であることがわかる。


※桜まだ咲いている。今年は本当に遅くまで花見ができる。

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