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2017年回顧 海外⑭ 北朝鮮の核問題 国際世論に背向ける

2017-12-31 14:15:26 | 国際政治
2017年回顧 海外⑭ 北朝鮮の核問題 国際世論に背向ける

北朝鮮は9月3日、6回目の核実験を行いました。2月以降、十数回のミサイル発射を繰り返し、11月には「大陸間弾道ミサイル『火星15』の試験発射に成功」「米本土を攻撃可能」と表明。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は「国家核戦力完成の歴史的大業を達成した」と宣言しました。


ミサイル発射を見つめる金正恩・朝鮮労働党委員長(ロイター)

4回の制裁決議
こうした動きを受け、国連安全保障理事会は今年1年で4回、制裁決議を採択しました。
外貨獲得の大幅削減を狙った8月の決議では鉱物資源や水産物の輸出を全面的に禁止。核実験後の9月に採択した決議は石油精製品の輸入を年間200万バレルに制限し、12月の決議では原油輸入の上限を年間400万バレルに設定しました。
一方、どの決議にも「対話を通じた平和的・包括的な解決」といった文言が盛り込まれています。
9月の決議採択後の各国の意見表明では、「制裁強化と並行して、政治的な努力を急ぎ強めなければならない」(スウェーデン)など、北朝鮮との対話を求める声が次々と上がりました。
1月に誕生したトランプ米政権は、オバマ前政権がとっていた北朝鮮が非核化の意思を示さなければ話し合いに応じないという「戦略的忍耐」からの政策転換に着手。「すべての選択肢を検討する」とし、朝鮮半島近海への空母派遣や北朝鮮領空へ米軍戦闘機の飛行など軍事的圧力を強めています。
9月にはトランプ氏が「北朝鮮はそう長くない」とツイッターで発言したことに対し北朝鮮は「米国は宣戦布告した」と反発を強めました。
国連では7月、核兵器禁止条約を採択。グテレス国連事務総長は「核への不安が最高度に達している時だからこそ、核兵器のない世界の実現に向け強い決意を示すことをすべての諸国に求める」と語っています。

衝突避ける努力
朝鮮半島の緊張が高まるなか、偶発や誤算による軍事衝突を避ける努力も続いています。韓国は12月、毎年2月に行われている韓米合同軍事演習を、平昌冬季五輪の開催に合わせ延期するよう米国に要請。国連総会は、五輪・パラリンピック期間中、紛争を停止するよう促す決議を採択しています。
また、ペリー元米国防長官をはじめ、米国内からも直接対話を求める声が相次いでいます。(栗原千鶴)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年12月31日付掲載


世界では核兵器廃絶へ運動が高まっている中、核兵器で国を守るってことは古い思考だってことを分からせることだね。

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