こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

病理医は備えよ常に

2024年03月28日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
薄曇りの朝、夜には雨になるらしい。

いくらなんでももう咲くだろうと思っていた桜の開花は昨日もなくて、今月ギリギリになるとのこと。
段葛の桜もまだウンともスンとも言わない
通常、チューリップの開花というのは、桜が咲き終わった頃らしいが、今年はチューリップの方がひと足早い。
まるで水に顔をつけて息を止める競争をしていたら、桜よりもチューリップの方が先に顔を上げてしまったような感じだ。
みんないっぺんに咲いてしまうのかもしれない。

小林製薬のサプリによる健康被害はまだ広がっている様で、回収命令が出されたということだが、全国津々浦々で売られていて9ヶ月ほどかかるとのこと。
原因はカビの性質の変化の可能性があるということで、たしかにそれならありそうで、他の生物の助けを借りることの危険性を示している。

腎機能障害となると尿細管障害か間質性腎炎を起こしているのだろうか。
薬剤性腎障害であれば、服薬をやめたら比較的速やかに症状は戻るだろうが、長期間徐々に進行したということだと、どの程度の期間が回復に要するか、わからない。
これから腎生検も行われ、そこで集積されるデータが治療に役立つといいのだが。

こういう時、病理診断は重要で、たとえ生検診断であっても、腎臓とか肝臓のように全身状態に直結している臓器であれば全身状態のかなりのところまでわかる。

自分のところにもいつそんな生検組織が持ち込まれるかもしれないので、今から気を引き締めておく必要がある。
コロナの時もさまざまな臓器で診断を行ったことを忘れてはいけない。
何歳になっても新しい病気は起こるもので、そういう機会が無ければ無いでいいのだが、病理医を名乗っている限りは”備えよ常に”の気構えでいなくてはならない。
わからなければ専門家に相談

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