ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




では、僭越ながら、先日のトミちゃんライブでやらせていただきました、こちらをば

ご覧になった方は復習を兼ねて、初めての方は、えー、まぁなんと言いますか、何か一つでも「なるほどね」と思っていただけたら幸いかと存じます。

えーどうもー

さてさて、今は一億総カメラマン時代。一眼とは言わなくとも、コンパクトカメラや、そうで無い方も、カメラ付き携帯はどなたもが持っていらっしゃるかと。

先日、テレビのN○K教育チャンネルで、「あなたの携帯の写真が突然キレイになるとっておきの方法をお教えしましょう」なるものをやっておりました。

僕は録画までして、楽しみに見たんですね。そしたら、先生が出ていらっしゃってですね、「携帯で撮った写真が、なんとなく良くない、ボケて見える、くっきりしない、などでお悩みの方、今日は解決方法をお教えします!」と大げさにおっしゃった後、

「実は!」

と大げさに言った後、

「貴方の携帯のレンズを良く見て下さい。レンズが、貴方の手や顔のアブラで汚れているんです!撮る前に良く拭いてください!ハーハーって息をかけて、シャツの端でいいですから!」

と仰いました。

「えー、そんだけー!?」

と思われるかもしれませんが、なかなかどうして、これは結構よくあることでして、本当にこれだけで、レンズがくっきりキレイになりまして、写真がキレイになります。どうぞ、お試し下さい。

 

写真講座でしたー。

 

ではー

 

・・・で終わっては申し訳ないので(笑)、もうすこし。

今日からすぐに役立つ、三つのポイントをお教えしましょう、というものです。僕自身、カメラを始めてまだ二年程度ですが、最初のこれらのポイントを知った時は、「おお」と思いましたので、是非とも、皆さんにも。

ではでは

 

○○○○には、いんちk・・・いえ、嘘くさi・・・いえいえ、為になる、と入れて下さいねー、ここはね

一応、こんなタイトル画まで作って臨んだんですよ。って、ご覧のようにものの1分で出来ちゃう簡単なものですが(笑)。

 

以下、当日のままの順番で再現いたしましょう。勿論コメントは、少し違うかもですが、内容は一緒ですのでー。あと、写真のサイズが4:3のものになっています。これは当日使ったパソコンの画面表示に合わせたためで、いつもの僕のブログの写真はもう少し横長になっていますが(皆さんのカメラにもそれぞれ縦横のサイズはあると思います)、内容的にはそれは特に問題ないので、このままいきますね。

あと、今までブログで使った写真も使っています。写真としては、もっと良いものがあったとしても、一応ライブの為に、少し笑えるというか、くだけた写真(ようするに食べ物系中心(笑))で選びました。

はい、ではまずこちらをご覧下さい。

 

これは写真を縦と横に三分割した、「三分割法(三分割構図)」というものを図で表したものです。実はこれが写真を録る時の基本なんです。写真を撮るときには、この図を思い出してください。カメラによっては、レンズの中にこの線が表示できるものもありますよ。

そしてね、写真と撮る時には、この三分割した線がクロスしている交点(赤い点)のところに、被写体のポイントになる部分を持ってくるようにすると、写真がぐんとよくなる、というものなんです。

 

一つ、例をお見せしましょう。

 

左上のものは、ネコー氏の顔が真ん中に来ています。これね、「日の丸構図」と言って、まさに日本の国旗の日の丸のようですよね。

被写体が真ん中にあるものを、こう呼ぶんです。

お花とか、あるいは蝶などの昆虫をこうして日の丸で撮ると、まるで図鑑の写真のようになってしまいます。記録写真としてはその方がいい場合もあるんですが、写真としては、原則、あまり好まれない手法なんですね。これは写真に限らず、絵でも同じです。人間には見ていて落ち着くバランス、というものがあるんですね。

なので、下の二つの写真のように、三分割した交点に、ネコー氏を配置してみましょう。どうでしょう?これだけで、写真に、動きとか、ドラマが生まれませんか?しかも、なんとなく、こうして寄せる事で落ち着く感じもしませんか?

人の顔を撮る場合などでも、真ん中にぽつんと顔が来るようにするよりは、どちらかに寄せた方がよい場合が多いんです。勿論、好みの問題はあるとしましても、一般論としては。

ただ、一点、あえて「日の丸構図」で取る場合もあります。時には一般に禁じ手・・・とまでは言わないまでも、一応避けたほうがいい、といわれるこの構図を使うことで、逆に凄いインパクトを与えることが出来る場合もあるのです。プロや上手な人のそういう写真を見たら、「ほほう、これはわざと日の丸にしてるな。どれどれ」と、その意図を汲み取ったりしてみてくださいね。こんな風にね、こういう事を知ってから見ると、より面白いものですよ

 

では、ちょっと実例を見て行きましょう。最初の一枚はこちらです。

 

はい、どん

 

皆さんも、こうしてよくダッシュボードの上のリラックマを撮ることがあるかと思われます。・・・ないですね(笑)。

えー、とにかく、これが日の丸構図です。いえ、これはこれでなんか可愛いので、これでもいいっちゃあいいんですけれども(笑)、いちおう、話としてはこうしてみると、もっと動きが出るんです。

 

では、こちらをご覧下さい。

 

はい、いかがでしょうか?三分割した右下の交点付近に、クマーの左目を持ってきてみました(動物とか人を撮る時は目にピントを、が基本です)。

上の写真と比べて、いかがでしょうか?

「どっちも可愛いじゃん」というご意見もあろうかと思いますが、それはいってしまえば「被写体の勝利」、というやつでして(笑)、いつもこうとは限りません(あと、最初の日の丸構図のクマーが、ちょっとましなのは、上三分の一が空で、真ん中三分の一がクマー、下三分の一がダッシュボード、と、一応これはこれで一つの三分割法の則っている写真になっているからと言えそうです)

 

では、もう一つ例を見てみましょう。

 

例えばこんな写真。お店の看板や、珍しいものなどを見つけたときに、結構撮ってしまいがちなんです。勿論ね、最初にも言いましたように、記録写真としてはこれでもいいんです。何も問題は無いんです。でも、せっかくですから、このですね「うおお!王将だ!」という感動をもっと表してみたい場合、

 

このように撮ってみてはいかがでしょう?

 

はい、こちら。

 

どうでしょう?上の写真と比べて、随分ダイナミックになった感じがしませんか?王将の存在感が、増しますよね。「これから食べるぞ」という僕の喜びも、伝わるのではないでしょうか(笑)。

実は写真としては、背景の工事中のビルなんかは全然おいしくなくて、そこはむしろちょっと残念なんですけど、今日は看板メインで見て下さいね。

そして、これは交点というよりは、三分割した右の縦線に「王将」の文字の真ん中を乗せたんですが、いつもいつも、主題が交点に上手く乗るとは限りませんので、こういう「点じゃないけど、線の上には乗せたよ」的な解釈でもOKです。

あとは、このように、ちょっと自分が動いて、少しナナメからあおって撮る、などの工夫で、随分写真は変わって見えますね。「ナナメ」は、動きが一番でますので。

 

では、もう一つ、同じような例を。

 

よく料理を撮る場合、こういう写真を目にします。真ん中に撮りたい餃子をポンと置いてしまった。いわゆる、日の丸構図ですね。

これも、ちょっと一工夫。

 

いかがでしょう?

ぐっと寄って、手前から二つ目の餃子を三分割の交点に、と考えました。でもその両側二つの餃子にもピントは合ってますし、これも主題と考えますと、画面の右三分の一に主役をもってきたカタチになります。

あと、これは当日は言いそびれたんですが、お料理の写真にはまだコツがありまして、お皿や器を全部入れない、というのがあります。ラーメンの丼なども同じです。時には、料理も全部を画面に入ってなかったりもね。

お皿や器を全部入れないことで、「まだこっちにも何かあるかも」という期待とか、広がりを表現するんですね。料理を切った場合も、「まだこの先にもこの料理は繋がってるのかも」という嬉しい想像を掻き立てることが出来るんです

メニューの写真は「お客さんに情報を伝える」という基本的に記録写真ですのでこうはいきませんが、レストランの宣伝写真などでは、「おいしそうに見せる写真」であればいいので、大抵、お皿や料理が少し画面から切れていたりします。

 

あと、もう一点、これも当日は言えなかったことですが、美味しく見える料理の写真は、99パーセント、奥から光が当たっています(というか、照明を当てています)。言ってみれば逆光で撮るのが美味しく撮るセオリーなんですね。

お手持ちのレシピ本の写真などで、確認してみて下さい。多分、「キレイだな」と思う写真で、手前から光が当たっている写真はまず無いと思いますよ

僕たち一般の生活の中では上からというのはよくあるのですが、逆光で撮れることがあったら、是非試してみてください。太陽の側のテーブルとかね。美味しそうに撮れますよー。

 

では、三分割法のお話に戻って、あと何枚か例を見ておきましょう。

 

ポイントは玉子の位置ですねー。あと、ご飯を真横ではなく、ナナメ奥に置く事で、奥行きを出して見ました。

 

これも同じですね。丼の中心を右側の線に乗せるようにしました。奥行きを出すものも何かしら置いてみましょう。

 

縦構図でも線の配置は同じです。

この餃子からの4枚、全ての料理が画面からはみ出ているのは、さっき申し上げました理由からです。

そう、

 

「もっと食べたい!まだまだ、この先にあるかも!」

 

という気持ちの表現です(笑)。照明(光源)も真上よりも奥から当たってますね。しばらくは意識しないとですが、慣れてくると、自然に「お、この位置からのアングルがいいんじゃないかな」って自然に思うようになると思いますよ。色々と撮ってみて、試してみてくださいね

 

さてさて、長くなりましたので、今日はこの辺までにしましょう。また次回、あと2つのポイントについての部分を復習しましょうー。

 

本日はこれまでー。ばはははーい

 

ではー。



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