ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




えー、やっと、各部屋(←大して多いわけではない)の大掃除を全て終えました。「いまさら?」とか「まだやってなかったのか。」は禁句ですよ(笑)。

掃除の極意は捨てることにあり、というわけで、全然触ってない、使ってないモノ類を手始めに、あとはとにかくこの一年で着ていない服を捨てまくりました。でも、また、いつの間にか増えるのでしょうけれどね。大して買ってるわけでもないのに、なんでじゃろ

というわけで、やっとこさ落ちついて、最近何冊か取り寄せたばかりの本を開けました。簡単に言ってしまえば、音楽学理の研究書みたいなものです。研究書って言うと、なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、そこはそれ、結局は音楽について書いてあることですから、「なるほどねー」って色々と発見があって、これが読んでて楽しいんですよ。アメリカ人のおじいちゃんミュージシャンによって書かれたものですが、この文章が実に実践的で、判りやすくて、面白いんです。

物事って、言い方ひとつ、書き方ひとつで、同じことでも、伝わる「深度」が違ってきますよね。

例えば取り扱い説明書ひとつとっても。

アメリカと日本のを比べても格段にアチラのものの方がユーモアが交えてあったりして、伝わりやすくて、結果、解りやすいものが多いような気がするんです。転じて日本のは、どうも堅苦しいというか、しゃっちょこばっちゃって読みにくいものが多いように感じます

少し前に買ったアメリカ製の、音を過激に変化させる為の機材の説明書に、

「これを使って出した音をあなたが「クール」で「心地良い」と感じていても、観客席にはそう感じていない人も多数いるであろうことを十分に想像して、注意して使ったほうがいいかもしれない。幸運を祈る。」

ってありました。確かにそういう音になる機材ですが、作り手自らがこう書いてしまう、この絶妙のセンスって(笑)。日本製品の説明書には、なかなか見当たらない表現ですよね

今日の写真は、日本製のシンセ(サイザー)の説明書のいちページです。シンセという楽器の特性上、説明書には必ずこういう図が出てきます。これを理解して、そしてその上で美しいオーボエの音や、澄んだベルの音を作る、という(笑)、まぁ、そういう妙ちくりんな世界なんです(必ずしも理解してなくとも演奏はできますが、知っていると、いざという時に、やっぱり便利なんです。)

これ、結局は避けて通るわけにもいかないのですが、僕は、とにかく高校レベルくらいからパッタリと数学が苦手になっちゃったもので、こういうグラフというか、関数表みたいのを見るだけで・・・もうトラウマで、今にも髪の毛が真っ白くなりそうですよ(笑)

今日掃除してたら、新旧シンセの説明書が数えたらなんとまぁ40冊以上ありました。本棚一段占拠ですよ(笑)。うーん、ですのでせめて、もっとさくっと簡単で、読んでて笑っちゃうような説明書を希望しまーす(願)。

時々こういう説明書と格闘しておりますと、あぁ、ピアノは小難しい説明書が無くていい楽器だなぁ、とつくづく思いますよ。でもその分、プレイするのがはるか~に難しいですけれどね(笑)。

クルマの説明書は読んでて楽しいのは、何故でしょうか(笑)。

ではー。ペラリ。



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