日々雑感

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メロデイと風土

2013年02月19日 | Weblog
メロデイと風土

中山晋平メロディーが日本民謡
古賀政男メロディーが朝鮮民謡、
服部良一メロディーがジャズを基調としているのに対し
渡久地メロディーは生まれ育った沖縄・奄美民謡をベースにしているといわれる

幼少期から青年期かけて、どんな音楽風土になじんだか、どんな風土だったのか。メロデイに現れる特色は育った風土と関係がある。
例えば古賀先生の特徴である泣き節は、先生が朝鮮に住んでおられた事とは無縁ではない。随所に朝鮮節が見え隠れする。
また服部先生は日本の音楽界で、ジャズを始めた大阪で、ジャズ演奏をしていた プレイヤーである。後に東京にでて本格的にジャズプレイヤとして、また作曲家として活躍されたが、ジャズの奔放さがでた美しい音楽性のある作品を沢山書かれている。これもジャズと大きく関係がある。
渡久地先生の作品には何とも言えない人間性・人なつっこさ・心の温かさを感じる。美しいメロデイの源泉を訪ねれば、沖縄という風土に流れている、あの人なつっこさからくる優しさにあふれている沖縄節を連想するだろう。
こういうもので、作家曲が青年期までをどこで過ごしたか、どのような風土の中で過ごしたか、ということが個性を作る上で極めて重要なのである。

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