延命 10句観音経
純然たるお経ではなくて、聖典そのものである。
白隠禅師が延命の二文字を加える。
文字通り10句42文字から成り立っているが、メロでをつける場合これだけではおさまらかったので、大慈大悲観世音、帰命頂礼観世音を付け加えた。
これを大阪労働会館、700人入りで披露した。演奏は声楽家、ピアニストともに音楽大学の先生である。
観世音南無仏に始まって、帰命頂礼観世音でおわるこの聖典を3回繰り返した。
同じものを3回も繰り返してどうなるものかと、思ったが、声楽家は歌唱法をかえて歌った。
聴衆はこの漢語の聖典にどんな反応を示すのか、興味津々だった。
歌が終わって、ピアノ伴奏の後奏の最低音を弾いて終わったが、5秒ほどシーンと静まりかえって、その後に爆発的な万雷の拍手が起きた。
僕は初めて、心にひびいた感動というのは、こういう深いもので、歌が終わると同時に拍手する感動とは深度が違うと思った。
後にも先にもこんな経験は初めてである。
お経と思える聖典の歌唱によって、今までわからなかった感動のあり場所を初めて教えてもらった。
たぶん意味がわからなかっただろうに、よくぞこの歌を最後まで聴いてくださったと、会場内の人々に感謝の気持ちでいっぱいである。
純然たるお経ではなくて、聖典そのものである。
白隠禅師が延命の二文字を加える。
文字通り10句42文字から成り立っているが、メロでをつける場合これだけではおさまらかったので、大慈大悲観世音、帰命頂礼観世音を付け加えた。
これを大阪労働会館、700人入りで披露した。演奏は声楽家、ピアニストともに音楽大学の先生である。
観世音南無仏に始まって、帰命頂礼観世音でおわるこの聖典を3回繰り返した。
同じものを3回も繰り返してどうなるものかと、思ったが、声楽家は歌唱法をかえて歌った。
聴衆はこの漢語の聖典にどんな反応を示すのか、興味津々だった。
歌が終わって、ピアノ伴奏の後奏の最低音を弾いて終わったが、5秒ほどシーンと静まりかえって、その後に爆発的な万雷の拍手が起きた。
僕は初めて、心にひびいた感動というのは、こういう深いもので、歌が終わると同時に拍手する感動とは深度が違うと思った。
後にも先にもこんな経験は初めてである。
お経と思える聖典の歌唱によって、今までわからなかった感動のあり場所を初めて教えてもらった。
たぶん意味がわからなかっただろうに、よくぞこの歌を最後まで聴いてくださったと、会場内の人々に感謝の気持ちでいっぱいである。