物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

講義ノート

2024-04-16 18:16:48 | 本と雑誌
国立大学法人化のためであったかどうかは忘れたが、定年退職が近くなったときに歴史の先生の代わりというか、歴史の講義まがいのことをしたことがある。

題して「技術と科学の歴史を考える」というコースの第2部である。前期は私の知っている情報工学科の教授のNさんがコンピュータの歴史の講義をして、後期は私にバトンタッチされた。しかたがないので、ー原爆製造の歴史と原子核物理ーというサブタイトルで15回の講義をした。

そのときに資料として学生に27ページほどの私の書いたメモを講義録の代わりに渡した。そのほかにこのブログにもご披露した「ドイツ語圏世界の科学者」を付録としてつけた。これが11ページほどである。

当時の学生から資料を読んで面白かったというような反応はまったく聞いていないが、最近この講義資料を見つけて読んでみると結構おもしろい。

細かなことはさておいてもどういうことを話したのかのタイトルだけでもここに載せておきたい。
 1.原爆製造の歴史を何故考えるか 。自己紹介を兼ねて
 2.原子物理学の発展ーーX線、放射能、電子、中性子
 3.核分裂反応と連鎖反応、その発見者たちの人物像
 4.原爆の製造
 5.原子炉の原理と原子力発電
 6.放射線障害と原子力の将来
 7.核と政治
である。この中にOtto Hahn, Enrico Fremi, Leo Szilard, Frederic et Irene Joliot-Curieの話も含まれている。

機会があれば、このブログで5人の話を書いてみたい。



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