物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

リケジョ

2014-01-31 11:56:42 | 科学・技術

小保方晴子さんのSTAP細胞の発見で急にリケジョ(理系女子)が元気づいている。

もっともSTAP細胞もこれからの課題の方が大きいだろう。目途がつくのはやはり10年後くらいだろうか。もっとも世界中の研究者がこの分野に参入してくるだろうから、早ければ5年で目途がつくかもしれない。

小保方さんを典型とするリケジョの活躍はとてもいいことだが、物理ではすでに米沢富美子さんとか坂東昌子さんのような物理学会会長にまでなった人を出している。

二人とも京都大学理学部の出身の研究者であり、日本の物理学会では知らない人はいないであろう。お二人とも私よりも2~3歳年上の方である。

米沢富美子さんは統計物理で世界的な業績を上げられた松原武生先生の門下であり、坂東昌子さんはノーベル賞学者の湯川秀樹先生の門下である。

社会的には米沢さんの方がよく知られているだろうが、学会では坂東さんもよく知られている。

米沢さんが現在どうされているかは知らないが、坂東さんは何かのNPO団体かなにかを立ち上げて今も活躍されている。

そういう意味ではリケジョは昔からいたし、それらの方々の活躍が小保方さんにも彼女よりも若い方々にも受け継がれてきたし、さらに受け継がれることを願っている。

最後に一言いうと、実は私はこのリケジョという省略した言い方が嫌いである。だが、これらの女性研究者が嫌いだということではない。

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風姿花伝

2014-01-30 15:17:07 | テレビ番組

昨夜はNHKのEテレの水曜夜11時から「100分で名著」で、世阿弥の『風姿花伝』の最終回だった。

『風姿花伝』がいかにいい演劇論であっても、そんなものに関心はないというのが私の始めの反応であった。だから、第1回の放送は見なかった。2回目から見るとはなしに見たのだが、結構興味深かった。

昨夜は「秘すれば花」ということが主だった。「常に新しい花を用意しておけ」というのが世阿弥の戦略だったという。室町時代には能もいくつかのグループがあり、それがお互いに真剣勝負のような様相を呈しており、その勝負に負けるとお引き立てを受けなくなり、自分たちの生活が立ち行かなくなるという事態だったらしい。

それで、いつも別の能のグループとの勝負にもし負ければ、生活できない事態になるから、その勝負に負けないように、自分の中にもう一つ何かをもつことが必要であった。

これは先生の解説によれば、現在のダブルメジャーの社会のようでもあるが、一つのメインの仕事があってももう一つの仕事というか使える余技をもっておけということでもある。

なかなか現代も厳しい世界である。しかし、そのような厳しさは約600年前の能の世界にもあった。

世阿弥はいう。「舞台の写実はリアリズムではない」。もし舞台が現実を実によくその通りに写しているならば、そんなものは大衆に見てもらうことができないという。

伊集院光さんが言っていたように、「リアルとリアリズムとは同じではない」のである。

最後に、人間には「男時と女時とを知る」ことが大切だという。男時とは何をしてうまく伸びて盛んになるときであり、女時とは何をしてもいかに努力してもうまくいかないときである。

人生にはいつでも男時ではなく、如何に努力をしてみてもうまくいかない女時があるのだという。そういうときでも自分に男時になったときに成功できるように自重して努力をして準備をしておくべきだという。

世阿弥の実際の人生においては70歳を超えたときに、室町幕府の将軍から流刑の罪を受けて佐渡島に流されたという。それでも世阿弥は研鑽を積むことは怠らなかったという。そこで、世阿弥が生を終えたのかどうかは知らないけれども。

ただ、一つ注意しておきたいことはこのブログとかこのNHKの番組を見て、『風姿花伝』を読んでみようと思う人がいるかもしれないが、多分『風姿花伝』から、そのような私たちにも役立つようなことを簡単に学び取れるとは期待しない方がいい。

放送では練達の方々が案内をしてくれているので、すばらしい書であることがわかるのだが、それはだれにとってもそうであるわけではないだろう。そういう覚悟を『風姿花伝』を実際にひも解いてみようと考える方々にはして頂くのがよいと考えている。

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妻を驚かせた人2

2014-01-30 14:32:04 | 日記・エッセイ・コラム

昨日のUさんのことをちょっとだけ書く。

Uさんはウガンダに5月にボランティアで行くのだとのことである。そこでウガンダで国民に教育を広めようとしている人を援助しているらしい。

それは資金援助なのか、それともアドバイスなのか知らないが、そういう人が日本にも存在するということが重要なのだと思う。

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短い時間の利用

2014-01-29 14:28:11 | 日記・エッセイ・コラム

「短い時間の利用」を勧めた人としては地球物理学者の竹内均さんがいる。

彼はいくつかの彼の著書で自分がいかに短い時間も無駄にしないで、使っているかを自分の仕事の流儀として公開している。

竹内均さんが熱力学のエントロピーに関して間違った認識をしているということの例を旧知の山本義隆氏が彼の著書『熱学思想の史的展開』(現代数学社)のp.480に述べている。

などと書くと私が上記の書を詳しく読んでいるかのように誤解されるといけないので、言っておくと実は索引を見てそこを読んだだけである。

もっとも竹内均などというところを索引で見たのはもちろん私が竹内氏の仕事にいつも感心していたからである。

ともかく、短い時間を如何にうまく使うかは忙しく業務をこなしている、現代人のある意味での課題でもあろうか。

もっとも私が短い時間を有効に利用しているなどと自慢できることなどまったくない。だが、それでもそういう生き方ができたらいいのにとは感じている。

一方で、怠け者かどうかは判定が難しいが、私は一日のある時間を無為に過ごしてぼやっとしているという人が好きだ。

私の友人でそういう時間を過ごすのが好きだという人がおり、その気持ちはとてもよくわかる。

彼は化学者だが、大学の研究者の職をなげうってある化学系の会社の役員にまでなった人である。彼はなかなか会社が業績をあげないからと言って他の役員から責められたことがあったらしいが、それでもその考えのスタイルは変えなかった。

それは研究をすることによって、新しい製品を開発して会社の利益を上げるということだった。そしてそれはぎりぎりのところではあるが、成功を収めていた。

彼は言う。もし私の会社で研究を行わなかったならば、新しい製品は開発されず、それは大当たりはしなかったかもしれないが、それなりの利潤を得て、従業員に給料を払うことができなかったはずだ。

ところが同族企業の他の役員たちはそれが気に食わなかったらしい。とうとう彼をトップの位置から引きずり落としてしまった。彼ははたからとやかくを言われるのを良しとはしなかったし、あまり地位にこだわる人ではない、きっぱりとした人だった。

今回も全く予期をしない方向に話がそれてしまった。私は何を書いているんだろう。

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妻を驚かせた人

2014-01-29 13:47:34 | 日記・エッセイ・コラム

妻が驚いて感心する人などあまりいない。

大学の先生でも、そうでなくとも、もちろん哲学者の鶴見俊輔さんぐらい知恵と見識のある人になると妻だって尊敬するが、私の勤めていたE大学の先生などには普通は驚かない。これは自分の亭主の同類だとの認識からだろう。

ところが昨日とても驚いた人がいたと話してくれた。これは写経の仲間として来られている、Uさんのことである。

昨日の火曜日に「あったか拓南」という医療生協病院の施設の1室で月一回の趣味の写経が行われた。そこに数回前から来られている、Uさん、写経が終わるか終らないかのころにHISで格安航空チケットを求めるからと早退をした。

妻が聞いたところでは、このUさん海外渡航が50~60回に及ぶとかで、それだけではなく、今回アフリカのウガンダへ行くとか(注)。

これには普通のことでは驚かない妻だが、さすがにびっくりしたらしい。ウガンダの前にはエクアドールに行っていたという。

もちろん観光で外国にたびたび出かける人もいないではない。私の従弟のT.K.君は会社を定年退職した今も年に5~6回は海外に出かける。

彼は現在は観光旅行だとは思うが、若いときにはフランス留学をしたり、その後エジプトで日本大使館員としてスエズ運河改修を請け負った日本企業の世話をしたりした時期もある。それは自分の仕事の関係なので、ある意味では当然ともいえる。

ところが、このUさんは女性である。だから、妻が驚いたのも無理はない。

(注) その後、このUさんがどういう家庭の方かすこしわかってきたが、これはプライバシーに属することなので、ここでは述べない。

ウガンダは何年か前に国のちがった民族同士が虐殺をしたことで知られるアフリカの国である。この様子は新聞やテレビのマスコミで話題となった。

私の記憶が間違いがなければ、その後、政治がうまくいって、民族の和解が進み、国外に出ていた企業家や学者とかを国に呼び戻して、新しい国づくりをしているとか聞いている。

アフリカの国々がうまくいかないところも多いが、うまくいく努力をしている国もある。またそうでなければならない。

異なる民族同士がお互いに憎しみを持ち合うというような不毛なことから早晩脱することができると人間の知恵を信じたい。

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グレイゼルの数学史

2014-01-28 13:55:35 | 数学

『グレイゼルの数学史』III(大竹出版)を拾い読みしている。

ある関数F(x)を微分したとき、それが関数f(x)に等しいという式

       F'(x)=f(x)

が成り立つとき、F(x)はf(x)の原始関数というが、この関係が微積分が有用な理由である。

不定積分が微分の逆の演算になっているという発見が世の中を変えたと言っても過言ではない。数学の微分積分の本を見るとどの本にもこの事実は書いてあるのだが、その記述は大抵とても簡単である。

この発見したのは言うまでもなく、ニュートンとライブ二ッツである。歴史上ではニュートンの方が時期的に早いようだが、ニュートンは自分の成果を論文として発表しなかったために世間への発表はライブ二ッツの方が早い(注)。

また、記号的にもいまではライブニッツの記号法が主として採用されており、ニュートンの記号法は力学等を除いてほとんど使われていない。

その後のプライオリティ論争でライブ二ッツはニュートンの業績を剽窃したと非難されたが、しかしその発想は少し違っているらしい。

はじめに述べた、微積分の基本定理をどのようにして 思いついたかを知ろうと思ってもなかなかそのことを書いている本がない。それで上記の『グレイゼルの数学史』IIIを読みだした。もっともこの書にもライブニッツの発想がパスカルの考察と関係があることはわかったが、よくわからない。

ニュートンの方の説明はそれよりは詳しそうであるが、まだその部分を読んでいない。

(注) ライブ二ッツの方が発表が早かったと書いたが、どうもよくはわからない。1671年に『流率法』を書き終えたと『グレイゼルの数学史』IIIにあるが、それが出版されたのかどうかはわからない。一方、ライブ二ッツの論文は1684年に出されている。

ニュートンの『曲線の求積法についての論文』は1671年の直後に書かれたとあるが、実際の出版は1704年だったとあるからである。ガウスも自分の研究結果をあまり公表しなかったということだが、ニュートンも若いときはともかくある年齢以降は論文を発表しなかったらしい。

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Leibnizの発音は?

2014-01-27 15:48:55 | 外国語

ドイツの生んだ天才の一人、Leibnizは普通には日本ではライプニッツと発音されると思っていたが、太田浩一さんの本によるとライブニッツと発音すると彼の友人のドイツ人に言われたとあった。にわかに信じがたい話である。

ということで独和辞典の一つの『Freude』(白水社)を引いてみると確かにライブニッツの方がよさそうである。一般にはライプニッツというカナ表記が行われているとの注もついていた。

語末のbはプと発音するというのが原則であるから、Leib(体、肉体)はライプとカナ表記されるが、Leibnizのbは語末ではないので、プとは発音されないのだろうか。

『クラウン独和辞典』(三省堂)には日本語としてはライプニッツとあるが、発音として両方があるように国際音標文字で記されている。したがって、これには注釈はついていない。

(2017.6.9 付記)いつだったかドイツ人の R 氏に聞いたところ両方の発音ともOKだと言われたと思う。太田浩一さんは東京大学名誉教授の方であり、いくつかの電磁気学の著書で有名である。それらのいくつかを私も持っているが、詳しく読んだことがない。

数学者や科学者のことを書かれたシリーズの旅行記の著者としても知られている。だが、彼のこれらの書はアマゾンでは低い評価をしている人もある。文章の整理が悪いというふうに。それでも私は太田さんの博識とか、電磁気学の著書の徹底さを評価している。日本の文化の深さを示す人という気がする。

 

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チェコ語の力学の本

2014-01-27 12:01:45 | 物理学

昨夏、子どもがチェコのプラハに行ったときのお土産でチェコ語の力学の本を買ってきてくれた。

大学生用の力学の書だが、それほど難しいわけではない。だが、チェコ語は読めないので数式を頼りにそれから内容を推測するのみである。

この書を東京に行ったときに子どもから手渡しでもらったのだが、それをしばらく松山に帰ってどこに置いたか、わからなくなっていた。

最近、ようやく見つけて眺めているが、大体この程度の教科書の内容としてはよくできている。図が多くてそれほど文章が多くはない。図を見る限りは質点の力学とか剛体の力学の初歩だけではなく、流体の静力学の初歩も出ている。

ということは内容が広いので、深さはそれほどでもない。しかし、外国の物理のテキストにはほとんど英語以外では触れる機会がないので、おもしろがっている。

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ドイツにおける自然エネルギー

2014-01-27 11:38:32 | 日記・エッセイ・コラム

土曜日の雑談会のレポートのテーマは昨年の5月にドイツの自然エネルギー利用の実際を視察してきた、Kさんの話であった。

このKさんの話を昨年の愛媛日独協会の総会でも私は聞いていたのだが、他の人ははじめて聞く話だった。パワーポイントを使った話であり、動画もところどころにあり、結構皆さんが楽しんでくれた。

その話も興味深かったのだが、その後の雑談が興味深かった。これはKさんが経済の専門家であるので、それに関係したことである。

Kさんはいう。

法人税を日本も下げるのだが、これはいまはそれでもいいが、日本の法人税がヨーロッパ並みに下がったときに、さらにそれらの国が法人税を下げるということになれば、同じ手段を日本の国の政府がとるとかいうことになれば、これは留まるところがない。だから、最終的には国際的に法人税の率も一定の最低限を決めないといけないだろう。

さらに銀行の利率が低いところで資金を調達して他の国で投資をして利潤を得るということが現在では可能だが、そういうときに国際的な資金の送金に際して一定の割合で税金をとるというようなことをするという国際協定をする必要があるだろうという。

これは国際的に資本の流動していることをどこかで歯止めをかけるということを意味する。そういうことができれば、経済のあり方も変わってくるだろう。

そういう考えがあるということは知らないわけではなかったが、さすがにKさんは財政学の専門家である。

ある種の見通しを与えてもらった。

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テニスクラブの新年会

2014-01-25 13:19:52 | 日記・エッセイ・コラム

昨夜、私たちのテニスクラブの新年会がMさんが幹事で市内某所であった。会場は全日空ホテルの横の地下にある、レストランである。

私は閉所恐怖症であるので、地下のレストランと聞いて人には言わないが、ちょっと体が引けてしまった。というのは火災とか地震のときに逃げる出口が一か所だというすれば、どうもそんな危険なところに行く気がしないからである。

実際には行ってみると結構階段の幅も広くてその閉所恐怖症は起こらなかったが、そういう想像をしただけで身がすくんでしまう。

20人には達しなかったが、18人の参加者であり、盛会であった。2時間半は瞬く間に過ぎて、2次会には出席をしないことにしている私は同じ年配の I さんと先に失礼をした。

有志の人はたぶんカラオケに行って、また歌うことに励んだであろう。今日は私どもの月一回の座談会でもあるので、早く帰ってよかった。

もっとも帰って最近購入した統計力学の本を数ページ読むつもりであったが、コタツで居眠りをしてしまい、気がついたら1時であったので、2階に上がって就寝した。

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昨日と今日の天気

2014-01-24 13:03:25 | 日記・エッセイ・コラム

昨日と今日の天気はとてもいい。

冬にしては暖かだし、1月には珍しく全天の空が晴れている。冬から春への期待が膨らむ昨日今日である。しかし、冬がまだ終わったわけではなかろう。

私のいままで生きてきた実感でいうと、1月よりも2月の方がより一層寒く感じる。確かに2月になれば、堀の内の公園の梅も咲いたりしてくるので、確かに春がそこまで来たという感じがするが、それでも松山の冬の寒さは2月が一番だという気がする。

松山の人々は「椿さんの頃が一番寒い」という。そしてそれはおよそ30歳のころから40年以上松山に住んでいる私の実感と合っている。

確かに、椿さんのお祭りのときに奇妙に暖かかった年が一度か二度はあったが、それは例外であり、やはり2月が一番寒い。

もっともこの椿さんのお祭りは旧暦で日程が決まるのか、ときには3月のはじめになったりすることもある。だが、そういうこともあるがやはり昔からの言い伝えは今に生きている。

そして、その2月は私がスギ花粉症に悩まされる季節でもある。最近はアレルギーを抑える薬のお蔭でずいぶんと楽になってはきたが、それでもある一定の被害は受ける。

今年は先手を打って、すでにこのスギ花粉症を数日前から服用している。

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統計力学を学ぶ人のために

2014-01-23 11:34:33 | 物理学

『統計力学を学ぶ人のために』(オーム社)という本が出ている。

その本を数日前に購入したので、読み始めた。もっともまだ10ページくらいしか読んでいない。これは山口大学の講義のノートだそうである。

著者の芦田正巳さんも自分が熱力学とか統計力学の講義を担当するようになってこれらの科目を必死で勉強したという。

講義は自分がまずわからないと人にわからせることなどできない。もっとも自分がわかってもさらに人にわからせることができるかはまた別のことであるが。

原島鮮先生の『熱力学・統計力学』(培風館)などでもその道の専門家にはいい書なのではあろうが、素人の私などが読むといろいろ疑問が出て来てしかたがない。

統計力学の書として有名な久保亮五先生の『統計力学』(共立出版)など全く読めなかった。これは本が悪いのではなく、私の方がわるいのだろう。

実は『EMANの物理学』というサイトがあって、そこにやはり統計力学がある。

先日、その一部を一通り読んで、感心をしたのだが、それを印刷して読み返してみたら、どうも肝心のところで推論がどうも飛んでいるところがあるようである。それでもそれが役に立つサイトであることを否定するつもりはない。文章もすこし表現があいまいなところもある(注)。

それで芦田さんの本を読むことにしたのである。まだ読み始めだから感想を書けないが、多分満足できるだろう。

(注) もっともこのサイトを読んで知ったことで一番興味深かったのはPlanckがRayleigh-Jeansの仕事を知らなくて彼の内挿公式をつくったということであった。

私など朝永の『量子力学』 I (みすず書房)の影響かと思うが、Rayleigh-Jeansの公式とWienの公式をもとに彼の内挿公式をつくったと思い込んでいたからである。

もっともこれも私がわるいだけで、朝永『量子力学』のせいではあるまい。というのは朝永先生は序文ですでに歴史を組み替えてこの書を書いたと述べられている。

教育での歴史の組み換えとして有名なのはアインシュタインの特殊相対性理論である。

エーテルの存在を否定したマイケルソンとモーレイの実験を知らなくて特殊相対性理論をアインシュタインがつくったというのが歴史的事実らしい。しかし、相対論の教科書はマイケルソンとモーレイの実験をあたかもアインシュタインが知っていたかのような記述をするのが普通である。

それが教科書として怪しからんというつもりは全くない。

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sinceの用法

2014-01-22 12:02:44 | 外国語

英語で理由を述べるときにbecauseという言葉を使うのはよく知られている。

ところで大学院で私の英語を先生から直してもらったときに理由を示す語として、sinceという語を知った。そしてそれを結構多用してきたのだが、このsinceには時間的な意味が含まれるという。

もし、理由を示す場合でもsinceにはこの時間的なニューアンスが含まれるという。

これは最近購入したグレン・パケットの『科学論文の英語用法百科』(京都大学学術刊行会)のsinceのはじめのところにある説明である。

そういうことを知らないでsinceを多用してきたようである。最近英語を見ることを頼まれた英語論文でも勝手にbecauseをsinceに書き換えたところがあるが、再度点検をする必要があろうか。

さて、上記の本を購入して昨夜ちょっと眺めたところでは、誤用の例として挙げられたものは確かに読んで違和感を感じるものが多かった。もっともどう修正したらいいのかは修正例をみるまではわからないが。

受験英語から英語の本、それは私の場合はSchiffの量子力学の本だった、を読めるようになる。それが受験英語からの一段上の英語力であったかもしれない。それから英語で論文らしいものを書くようになり、そこで不十分ながら自分で英語が書けるようになった。

それは英語が読めるようになることのさらに一段上の英語力であろうか。だが、私の場合は英語を聞いてそれを理解するという力は残念ながらついていない。全く分からないとまでは言わないが、確かに不十分であろう。それもはるかに不十分である。

世の中では国際会議にでかけて不自由なく英語を話せる人も特に最近では若い人を中心にして多くなっている。そこまではいかなかった。

いつだったか、京都であった宇宙線の国際会議に出たときに、ある有名なF先生の英語が短文をandとbutで結んだえらく簡単な文章であったことに驚いた。ところが驚いたことに彼が話しているうちにみるみる彼の話す英語が洗練されたものになって行ったことにさらに驚いた。

そして話の後での議論では質問をきちんと聞き取って受け答えがされていることを知ってさらに驚いた。

彼はイギリスの有名な物理学者のPowelのところへ数年留学をしていたのだから当然ともいえる。英語を話す機会がそれほどもてないために国際会議での英語ははじめたどたどしく思えたのだが、英語を話している中にだんだんと調子を取り戻したことは明らかだった。

そのとき私は英語はやはり聞く力が大切なのだと思った。確かに英語を話す方はこのF先生の方式でもいいが、聞く力は一朝一夕にはつかない。

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たわしと黒板消し

2014-01-21 14:24:21 | 外国語

ドイツで日本の「たわしと黒板消し」の代わりに使っているものは何だ?

というクイズを出されたらあなたなら、何と答えるだろうか。答えは「スポンジ」である。答えを聞くとなあんだであるが。

ドイツ人のR氏はもう在日30年に及ぶが、いつだったか私が「たわし」と言ったら、それがどのようなものか即座には理解できなかった。しばらくおいてSwamm?と言った。

だから、日本のたわしがどんなものかをよくは知らなかったのだとは思うが、それがドイツで使っている「スポンジ、海綿」と同じ用途に使われるのだと覚っていたのであろう。

日本の学校で現在も黒板消しが使われているかどうかは知らないが、少なくとも私が学校に通ったころはチョークと黒板消しは普通の学校の教室の常備品であった。

このごろは黒板を消した後のチョークの粉を吸い取る、クリーナーがここ何十年か使われてきた。もっとも最近はホワイトボードにマジックペンに似たフェルトペンで字を書くことも多い。

これだと少なくともチョークの粉を先生が吸い込むということがなくなる。しかし、私が30年数年前にフライブルクのゲーテインステュートでドイツ語を学んだころは先生はまだチョークを使っていた。

ただ、その字を消すのは日本風の黒板消しではなく、水を含ませたスポンジであった。技術は進歩しているので、日本だけではなくドイツでも事情は変わっているであろうから、現在の状況を知ることはできない。

電子黒板というものが小学校でも普及していると聞くが、その実物にまだ出会ったことはない。

学会の発表でも現在はパワーポイントが主流であろう。講演者は小さなUSBメモリーをもっていき、それをパソコンに挿して画面をプロジェクターで写すことで講演をすることができるようになった。

その前は透明なトランスペアランシー(注)にプリンターで字とか図をプリントして行き、それをOHPに載せてスクリーンに映して講演をしたものだ。そういうことをする人はまったく見かけなくなった。

時代は変わるものである。

(注) トランスペアランシーそのものがもともと「透明なもの」という意味であろう。

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How I hacked online dating

2014-01-21 12:33:16 | テレビ番組

昨夜のNHKのTEDの放送はAmy Webbという女性の表題の講演(どうやってonline datingに成功したか)であった。

要するに、パートナーを既成のシステムonline datingで受身的に探すことに失敗したが、その失敗を考慮して自分でonline datingの使い方を自分なりに考えてパートナー探しに成功し、ちゃんと35歳までに子どもまで授かったという、いい話である。

Amy Webbは自分がユダヤ系なので、パートナーもユダヤ系の男性がいいと考えていたが、既成のonline datingではまったく成功しなかった。

それで、どういう女性たちが自分のライバルであるのかの調査を行い、その結果として有効な対策を立てることができたという。

彼女は日本にも数年住んでいたので、日本語が話せるとかデータとかを分析する能力もあり、ひょっとすると数学もできるような才女である。

自分の家族は自分を除いてみんな結婚をしており、自分一人が30歳になるのに独身であることに気がついた。

おばあさんの忠告ではパートナーを見つけるのは幸運しかそのチャンスがないということだったが、見事online datingのシステムを「自分なりの方法で使って」パートナーを見つけたという。

Jyoi Ito(伊藤穣一)さんによれば、最近はアメリカでもこのonline datingはパートナーを見つける有効な一つの方法になっているという。

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