河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア

2023-09-21 22:58:00 | 読書(その他)
高野秀行、集英社文庫。
2017年、6年前に、よまにゃブックカバー目当てに
購入したらしいんだね。
分厚いノンフィクション。
そして積読状態。
しかし、通勤読書で読破。
思いの外、面白かった。。。
世界地図のアフリカの右の方、
アラビア半島に向けてツノのように出っ張った部分は、
昔から、「ソマリア」と斜体で書かれてたのは知ってた。
そこに、国連には認められてない独立国家「ソマリランド」
が存在して、長老たちの話し合いで平和を実現しているという。
それを確かめるべく、著者は旅立つのだが。
内戦状態を説明するのに、平氏だの源氏だの、
日本の氏族を交えて説明されるのが結構わかりやすい。
むしろもう、平氏とか抜きだと分からないかも。
著者が、覚醒草のカートをむしゃむしゃ食べながら
現地の人から聞き出したあれこれが詰まっていて、
かなり面白かった。
外国を旅する時の言葉や文化の違いに苦労する部分が
かなりのリアリティがあって、旅に出たいなあと思わせる。

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