河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

ランペシカ

2023-11-24 00:12:00 | 読書(小説)
菅野雪虫、講談社。
「チポロ」「ヤイレスーホ」ときて3冊目。
もう続きはないだろうな。
前作の最後に、ヤイレスーホは、
イレシュが彼に攫われて魔女と呼ばれていた記憶を消した。
ランペシカとチポロをのぞいて、皆は彼を忘れた。
そのさきの物語。
特別なにが起こるでもないし、
大きく何かが変わるわけではなかったけど、
チポロとイレシュの子、神の血を引くレラをめぐり、
神が見捨てようとしている人間の土地で起きる諸々。
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水族館メモリーズ

2023-11-24 00:04:42 | 読書(小説)
木宮条太郎、実業之日本社文庫。
水族館ガールは全9巻、その続きというか、
スピンオフとか書いてあったが、
同じ主人公で、単に中編2編ってだけで、
現在の主人公が過去の話を思い返す番外編。
あとがきに、表紙の絵と内容がずれています、
ってツッコミがあったけど、
今作も、クラゲとペンギンがテーマなのにマンタだぞ。
水族館人というか、愛護と現実に挟まれてる
獣医師を含む業界人にとって、
それそれ!って内容が盛りだくさんで、面白いんだけど、
オチはないんだよなー。って9巻の時も思った。
すごい現実を突きつける割に、作中の客は突っ込まないし、
そこは変なバランスが取れている予定調和の世界。
エンタメだからいいんだ。。。
あとがきに出てくる水族館と書籍は気になるな。
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水族館ガール9

2023-11-18 00:23:00 | 読書(小説)
木宮条太郎、実業之日本社文庫。
とうとう完結かーと思って購入して1年放置。
そしたらスピンオフの続きが出たので、いそいそと。

水族館の超シビアな諸問題を赤裸々に語るところが
面白くて読んでいるが、今回本当に面白かった。
しかし、これだけいろいろ広げるだけ広げて、
肝心の、アクアパーク存続をかけたプレゼンテーションって
それなん。。。っていう肩透かしはあったけど、
由香らしいといえばらしい、
そして、その答えを出すのは、素人小説家ではなく、
水族館人であるはずなので、問題提起ということにしとこう。
コロナ禍で流行り出した、「おうちで博物館」の流れを
ぶった斬るような話ではあったな。

人は、安定することなく、バランスをとるため、
動き続けなければならないんだなあ。
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ヴェネツィアの陰の末裔

2023-11-09 19:55:52 | 読書(小説)
上田朔也、創元推理文庫。
舞台は、16世紀ベネツィア。
幼少時の記憶をなくし、孤児院に拾われた、
主人公ベネデットは、魔力を発動し、
ベネツィアの魔術師として働いている。
ドルイドの魔法がそのまま、ベネツィアで生き残っている、
史実に紛れ込ませたそれっぽい歴史の語りとか、
詠唱が長すぎるから腕輪にあらかじめ封じでおくとか
バトルものの漫画やアニメでツボになりそうな設定が面白い。
巻末に掲載された佳作受賞作をかなり改変してできた様子。
オスマントルコとフランスとハプスブルクとの陰謀合戦とか
ヴェルギリウスの呪術書をめぐる争いに、
ベネデットの失われた過去や、相棒の護衛剣士リザベッタの親の仇や
師匠バルダードや上司のセラフィーニ等、諸々複雑に絡み合う。
この人が黒幕で、こっちは違った〜とか。
結局ヴェルギリウスの呪術はどんなもんかとかは
わからないままだったけど、まあこれでアリはアリ。
自信満々の坊ちゃん魔術師イルデブランドがいい味出してる。

続きは難しそうな話だったけど、舞台設定は使えそうだが。
こないだ出たこの人の新刊はどんなだったっけな。。。
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