河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

髑髏城の花嫁

2021-08-18 23:57:33 | 読書(小説)
田中芳樹、創元推理文庫。
今年になって文庫化したので読み始めた。
1冊目の月蝕島の魔物だけ読んでたけど
続きは図書館でも見かけなかったなあ。
で、これは2巻。
最初から三部作と豪語してた。
ニーダムおじさんと姪っ子メープルの冒険譚。
クリミア戦争で病院にいた頃、
ナイチンゲール女史らに頼まれ、
瀕死の青年をドナウ河畔の髑髏城に送り届けた
ニーダムと戦友ラッド。
1年と数ヶ月のち、青年に再会するのだが。
思いの外ド派手な戦いが始まるが、
こんなたくさんの人がいるのに
揉み消せるのかっていう規模。
ヴィクトリア朝だからってアリなのか?
メープルの理性と品位が吹っ飛ぶドーソン嬢は
なんだろう、天敵にしても辛辣な。
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両国橋の御落胤

2021-08-18 23:53:15 | 読書(小説)
山本功次、宝島社文庫。
大江戸科学捜査八丁堀のおゆう2冊目。
科学捜査としては、ひたすら指紋を拾う話。
答えは分かってるのに、言えないから、
違う方向へ巻き込まれていくのが
このシリーズの見せ所というところか。

表紙の絵は、中身と違うねえ。
東京の家に帰ってから指紋採取してたけど
そこはまあ絵になる方で。
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書楼弔堂 破曉

2021-08-18 12:13:41 | 読書(小説)
京極夏彦、集英社。
明治時代の弔(とむらい)堂って本屋さん。
又本屋かとは思うが、京極堂シリーズは
あまり本のことは語ってないけど、
このシリーズは、ほぼ、本が主役級。
まあ、語り手高遠氏が出会う、この本屋の主人に言わせると、
本は墓であり、読むと幽霊が立ちのぼる的なので、
主役というには死人すぎるのだが。
6話あって、実在の人物が出てくる。
その人物に、弔堂が、おすすめの一冊を紹介する、ってのが型。
弔堂主人は元僧侶らしいが、名前も最終話に出てくるのみ、
マスコット的な丁稚のしほる少年も正体不明。
ほぼ実話ベースで、へー、知らんかったなあと思うことばかり。
しかし、京極堂シリーズは同じ日本だったが、
こちらは明治で、別の国日本なんだよなあ。
私も生涯の一冊に巡り会おうとして本を読んでるんだろうか。
それになりに完結した終わりだったが、続きが出てる。
高遠氏が語るのか、それとも?
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ほしとんで5

2021-08-13 11:53:55 | 読書(マンガ)
5巻で完結。
3年生になって、ゼミで雑誌を出すことになり、
少ないメンバーでページを埋める為もあり、
連句を作ることになった面々。
先輩たちも混ぜつつ、蓮句会が開催される。
まだ4年になって卒業制作とかもあるわけだが、
みんな俳句が自分の一部になってる感でいい感じ。
連句はいっつも法則よくわからんなーと思ってたので、
よくわかりました。いや、多分。大体?
薺のメガネが苦手なのか、素材なのが気になるのだが、
嶋先生のメガネも同じ気がする。
他のメガネさんたちは気にならないのはなんでだ。
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空のあらゆる鳥を

2021-08-09 22:41:22 | 読書(小説)
チャーリー・ジェーン・アンダーズ、東京創元社。
ネビュラ賞とローカス賞受賞というだけあって、
SF要素もあるが、基本はファンタジィ。
だって、主人公は魔法使いと科学技術者。
子どもの頃、鳥の集会に参加して、謎を与えられたパトリシア。
「木は赤いか?」答えを引き伸ばしたものの、忘れてしまう。
家庭ではいびられ、学校でもパッとせず、居場所はない。
同じく、いじめられっ子ロレンス。
彼は2秒巻戻るタイムマシンを完成させ、科学者たちと知り合いになる。
そんな二人が仲良くなるのを、未来を予知した暗殺者が狙う。

なかなか吹っ飛んだ話。
そもそもパラレルワールドなのかもよくわからん。
ロシアとか日本とか出てくるので、普通にアメリカのつもりなんだろう。
でも、魔法使いがいて、専門の学校がある。
そして、世界を破壊する機械を作った(ほんとは違うけど)科学者集団と、
それを阻止する魔法使い集団の争いが始まる。まじで。
なかなかの世紀末ぶり。津波だの台風だのと災害が押し寄せる。
子どもの頃、ロレンスが開発して、パトリシアが育てたAIが
最後の最後でなんかすごい未来をつなぐ。
人間、自然、機械の融合。
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