【 柏市教育委員会との懇談会 ご報告 】詳細版
11月21日(月)沼南庁舎において、柏市教育委員会との懇談会を行いました。保護者の要望を直接行政に 届けることができるこの懇談会は今年で15年目。当協会からは会長・会計の他、市内の特別支援学級や特別 支援学校に子どもが在籍している幹事3名が出席し、会員から事前に寄せられていた質問や要望に対しての ご回答をいただきました。
【1】 教育研究所主催の進路説明会開催について
・コロナウイルスが終息していないため対面での説明会開催は難しく、現在も小学5年生 ・ 中学2年生の 保護者に資料を配付、教員向けに作成された動画を配信するなどして進路指導を行っている。
・学校の管理職や特別支援コーディネーターに向けては講習会を行っている。
・通常学級在籍の生徒の保護者に対しても、夏休み等に進路指導主任や担任から療育手帳取得等の 相談を受けるようにしている。
【2】 義務教育終了後の相談先・支援計画の引き継ぎについて
・高等学校等、生徒の進学先への引き継ぎは、保護者の同意の上行われている。
・地域相談窓口や5か所の相談支援事業所(※)があることや 「障害福祉のしおり」 がダウンロードできることなどを、案内が必要な時に情報提供していく。
(※) 1シャル 2たんぽぽセンター 3サポートセンター沼南 4ぶるーむ 5権利擁護あさひ
【3】 柏市での 「ペアレント・メンター」 の位置づけについて
・ 「ペアレント・プログラム」 は子ども部子育て支援課が行っているが、ペアレントメンターの要望はない。
【4】 小・中学校の部活動について
・指導者の外部委託等に関しては、令和5年より段階的に進めて行く予定。
・各学校長が責任者となり、支援が必要な児童・生徒に対しても配慮義務があり窓口を設置予定。
【5】 グレーゾーンの児童・生徒に対する通常学級での合理的配慮について
・通常学級在籍の児童・生徒であっても、実態に応じて環境整備・LD対応等を行っていく。
・本人の意思を大切にしながら、合理的配慮やICT教育などの対応をしていく。
・入学説明会で 「インクルーシブ教育」 の資料を配布したり、在校生に対しても実行可能な提案をしていく。
また、教育委員会から以下の3点についてスライドを使っての説明がありました。
1)柏市内の中学校特別支援学級卒業生の進路について (下表参照)
2)合理的配慮の周知徹底、校内での配慮申請の進め方について
3)中学校の通常学級における合理的配慮について
特別支援学校高等部 それ以外
平成26年 88.0% 7.6%
令和 2年 61.2% 31.3%
令和 3年 51.5% 47.0%
中学校卒業後の進路については、特別支援学校以外の高等学校への進学率が上がってきており、
数値からも進路の多様化が進んでいることが分かりました。