【 柏市教育委員会との懇談会 ご報告 】
11月22日(金)柏市沼南庁舎で柏市教育委員会との懇談会を行いました。
保護者の要望を直接行政に届けることができるこの懇談会は、今年で13年目。
当協会からは会長・会計他、市内の小・中学校の特別支援学級に子どもを通わせている幹事3名が出席しました。
懇談会では 「特別支援学級の運営について」 ~交流級との連携~ と題して、主に以下の内容について話し合いました。
【1】学校からの配付物について
【2】交流級で行う授業の内容・場所・持ち物等の連絡について
【3】その他
【1】学校からの配付物について
①児童・生徒への配付物について、支援級で配られるのか交流級で配られるのか、先生同士でルールを決める前に
新学期がスタートしてしまい、学年だより・校外学習の案内・集合写真の申込封筒等が、支援級在籍の児童・生徒に
配付されないことがある。
※昨年の懇談会で特別支援学級の「学校間格差」についてお伝えし、新年度新たに支援級の担任になった先生が、
前任の先生から児童・生徒の情報を引き継ぎ、「個別支援計画」等の書類作成を確実に行えるようにお願いした所、
先生方に向けた「新年度スタート チェック表」を作成し、この春から運用を開始しているとご報告がありました。
→作成した「新年度スタート チェック表」には「配付物について」という項目も盛り込まれているので、この表を使って
担任の事務作業に漏れがないか全校確認し、チェックが入っていない項目に関しては催促していきます。
【2】交流級で行う授業の内容・場所・持ち物等の連絡について
①授業で使用する教科書は、普段ほとんど学校のロッカーに置いてある状態で、図工の持ち物などの連絡が直前
だったり、何を作成するための材料なのかが分からず、準備がしにくい事がある。
→授業で「いつ」「何を」するのか、そのための準備として「いつまでに」「何が」「どれくらい」必要なのか等、
時間に余裕をもって、保護者に分かりやすく伝える工夫をしていきたい。
また、保護者が必要な情報が漏れなく記載できるレイアウトの「連絡帳」を、支援級の担任の先生方に「見本」として提示することなどを検討していきたい。
②支援級の担任が、学年での行事の詳細を把握しておらず、開始時間に遅れて参加したことがあった。
③支援級の担任が、交流級の時間割が変更になっていることを把握していない時があった。
→支援級の担任と交流級の担任の連携を強化し、コミュニケーションを円滑にするために、実際に使われていた
教員同士の時間割確認表など、具体例を示した。今後も各校で工夫をするように促したい。
【3】その他
①学校設備の改修工事などがある場合、支援級在籍児童・生徒の保護者には事前に知らせて欲しい。
→「音」や「におい」に敏感で、工事により学習活動に支障がでる児童・生徒のために、工事に関する情報を把握して
いる教頭先生から早めに支援級の担任に伝え、保護者に連絡がいくように努めます。
②外国籍、もしくは来日したばかりの児童・生徒が、日本語や学校生活の知識を学ぶ場が整っておらず、障害のある
児童・生徒と共に「支援級」に在籍しているケースが増えているように感じます。日本語が分からず、学習についてい
けない子どもと、学校側双方の負担を減らし支援する仕組みはどのようになっていますか?
→現在、帰国子女などに対する「日本語指導」と「教科指導」は、ボランティア団体から派遣される講師等の協力を
得ながら、市内およそ80名の児童・生徒全員の日本度習得を支援している。保護者が外国籍のケースも含め、
日本語支援が必要な児童・生徒は今後も増加していくことが予想されるので、しっかりと対応していきたい。
共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システムの構築が叫ばれる今、障害の有無にかかわらず、子供たちの将来・生活自立に深く関わる学校教育・特別支援教育について、教育委員会の先生方と年に一度話し合うこの懇談会を これからも大切に考えていきたいと思っています