2月17日(火) 柏市中央公民館の会議室において、サポートブック作成会を行いました。
高畑先生を講師にお招きし、サポートブックとは何か、どのような場面で役立つのか
説明を聞いた後、ひょうご自閉症・発達障害支援センター「クローバー」の書式を使用し、
支援者にも分かりやすい、わが子の「取り扱い説明書」を、実際に作成してみました。
当日は、9名の保護者が参加。子どもの年齢に合わせて3つのグループに分かれ、
時折談笑も交えながら、作業を進めました。
普段接している中で、分かっているはずの子どもの事・・・。
第三者に伝えるために、分かりやすい言葉で具体的に表現する事は想像以上に難しく、
それぞれが悪戦苦闘しながらも、世界でたった1冊のサポートブックを作りました。
【 参加者の感想 】
■ 幼児・児童の保護者より ■
・サポートブックを書いたのは初めてで、他者に伝えるための言葉選びや、簡潔に書く事の大切さがわかりました。
・子どもの様子を振り返れただけでなく、自分自身の子どもへの対応も考え直すきっかけになりました。
・ゆっくりではあっても、子どもは成長しているので、進級や進学の節目で、書いた内容を見直す事が大事だと思いました。
・もっと子どもの事を観察しなければ・・・と思いました。
・就職を控えたお子さんの保護者からもお話を聞く事ができて、将来の展望・見通しが立ちました。
■ 中学生・高校生の保護者より ■
・言葉にして子どもの事を伝える事の難しさと、他者に伝える事の大切さを感じました。
・サポートブックは、障害のある本人がより良い環境で快適に過ごせるように作るものだと改めて学びました。
・最終的には、自分自身を知るためにも 「自分で書いて相手に伝える術」 として欲しいです。
・肯定的に書く、具体例を添えて書くなどすると、相手に分かりやすいという事を学びました。
【 高畑先生からのコメント 】
子ども達はこれから生活範囲を広げ、様々な人たちと出会い、関係性(社会)を広げて行きます。
一人一人異なる発達段階や特性、個性が輝く子ども達。
「サポートブック」があれば、本人も保護者も支援者も、不安を軽減させる事ができ、穏やかな出会い、楽しい活動につながると思います。
サポートブックは、「○○は嫌い・△△は出来ない」と、本人が苦手な事を書き連ねる「ダメダメブック」ではありません。
また、「○○の時には必ず××してください」と、子どもを支援する立場にある先生やヘルパーさんの行動を制限するためのものでもありません。
始めから完璧を目指すのではなく、できる事・分かる事から文字にしていってみましょう。
加筆・訂正をしながら内容を更新していけば、きっと、みんなにとっての成長・進化の記録となることでしょう。