日々好日

さて今日のニュースは

何人殺せば死刑になるか?

2010-11-02 13:02:39 | Weblog
初の死刑求刑がなされ裁判員裁判として注目されて居た耳かき店の店員と祖母殺害事件は
東京地裁で被告に無期懲役の判決が下されました。

この判決には早速色々の異論等が出されました。

もし専門家の裁判官であれば卑劣さや残酷さで二人も殺して居るので当然死刑の判決を
出す可能性があると言う人も居ます。

一方動機は計画性のない偶発的なもので極刑に値しないとの意見もあって今回の
無期懲役が判決として下されたのは妥当の判決と言う人も居ます。

早速殺された遺族は落胆し「何人殺せば死刑になるのか」と言う言葉が飛び出しました。

今まで死刑判決の基準は永山基準と言われるものです。

犯罪の性質。動機。殺害方法の残虐性。結果の重大性。死亡者の数。遺族の被害感情。
社会的影響。被告の年齢。前科。犯行後被告の反省等情状等総合的考慮されて下される。

6人の裁判員と裁判官が下した判決は散々苦しんだ末極刑回避の結論は無期懲役でした。

特に死刑求刑の声が高い中での判決や遺族の気持ちになった時の気持ちでは相当裁判員に
重くのし掛かって来たのではないでしょう。

裁判員は過去の判例にとらわれず判決を下したとコメントしています。

ただこの判決は一審です。

今後二審三審と進む内に違った判決が出される可能性があります。

その場合苦しんで裁判員が出した結論は何なのだとなりはしないか?

今回の判決は裁判員裁判で死刑の適否を判断するモデルケースとなりそうです。
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