世界に大きな波紋を投げたスコットランド独立の住民投票が行われどうやら独立反対派が勝利した
とのニュースが流れた。
一時はスコットランド最大の都市グラスゴウで独立賛成が勝ったとの報で驚きが走ったが、流れは
矢張り独立反対有利と見られていました。
スコットランド住民は矢張りイングランドと一緒にグレートブリテンの一員を選択した様だ。
今回のスコットランドの住民投票は特異な方法で現在スコットランド在住のEUの国籍がある16歳
以上が有権者です。
スコットランド出身でも現在スコットランドに居住してないと選挙権はない。
早い話しスコットランドに居住していればドイツ人でもフランス人でも選挙権があるがスコットランド
出身でも居住してないと英国人でも選挙権がない。
今回のスコットランド独立の要因は何百年前からイングランドに迫害された歴史があります。
そして鉄の女と言われたサッチャ首相の徹底したスコットランド差別政策が上げられます。
サッチャ首相にとっては労働党王国のスコットランドは目の上にタンコブでしかなかった。
いち早くスコットランドに人頭税導入を行い大きな会社を潰して行きました。
そこで一気にスコットランド自立の気運がうまれた。
英国も1999年スコットランド議会開設を許可せざるを得なくなった。
2011年スコットランド議会の過半数を労働党が勝ち取り独立運動への加速がついた。
2012年とうとう独立の住民投票を行う法案が通って今回の住民投票となった。
グレートブリテンからスコットランドが離れると言う事は世界に大きな影響をもたらします。
強固な米英同盟にヒビが入るのではないか。
スコットランドは核防衛に反対決議で、原子力潜水艦等はもし分離したらどうなるか?
EUとの関係は?使用通貨は?
北海油田はどうなるのだ?
国旗は国名は?
グレートブリテンが力を失う事は明白でスコットランドの國の将来は?
反対派はLet’s Stick Togetherと言うブライナンフェリイーの歌に乗せて独立阻止を
訴えた。
エリザベス女王の異例の慎重を期すようにと発言もありました。
キヤメロン首相はスコットランドへの税制の優遇策や自治権拡大を約束した。
又16歳の選挙民は将来スコットランドの独立のリスクを考え35州の住民の最大公約数は
反対票を投じたと報じています。
結局スコットランド住民は現実的愛国心が動いたとも考えられます。
ただ独立は避けられたが約束した優遇策などに他の州が反発する恐れも出てきた。
これで他の国の独立運動に火が点く事は避けられましたね。
スペインのバスク地方・カナダのケベック地方・中国の内モンゴル・東トルキスタンの独立運動
等々に転移する事は避けられた様ですね。
日本も琉球の独立を叫ぶ声もあるので人ごとではないですね。
米国基地負担軽減ももう少し考えないとこう言う事態が起きてもオカシクないですね。