日々好日

さて今日のニュースは

緊迫するクリミヤ問題

2014-03-16 07:06:41 | Weblog

オリンピック中に起きた紛争で、ウクライナのヤヌコビィチ大統領が国外脱出しロシアに
亡命した事から始まったウクライナ臨時政権とロシアとの紛争は国際社会を巻き込んで
益々緊迫してきました。

ロシアは始め武力介入で、出来たばかりのウクライナ臨時政権を鎮圧しょうとしました。

しかし流石に国際世論の手前それは断念したが、住民の6割を占めるウクライナ南部
のクリミヤ自治共和国にロシア市民の安全確保の名目で軍隊を派遣し実質占領した。

このクリミヤは世界的に過去紛争発生の地で19世紀には英・仏がロシア進出を阻止
するためクリミヤ戦争が起きました。
また第二次大戦ではドイツとロシアの激戦地となりました。
連合国が日本の終戦処理のためクリミヤのヤルタで「ヤルタ協定」を締結した事でも
有名ですね。

ソ連は大戦後クリミヤの住民タタール人の大部分をロシア東部に強制移住させて
ロシア人を入植させました。
従ってクリミヤ半島の住民の6割はロシア系住民です。

クリミヤ半島は黒海の内湾アゾフ海の喉元に位置ロシアとしては重要な位置にある。
ソビエト連邦は崩壊しロシアとなり、ウクライナも独立しました。
ウクライナはロシア寄りの独裁政治が続き問題はなかった。
処がウクライナのEU加入問題から紛争が起きてヤヌビィチ大統領が国外脱出から
様子が変わってきました。

ロシアとしてもウクライナが西側につく事は自国の存亡に関わると判断し一挙に
クリミヤ自治共和国のロシア編入を画策し住民投票を強行する事となった。

まずロシア軍の駐留事実上の占領をし、ロシアに編入されれば生活が楽になると
住民の掌握に努め今日16日住民投票を強行する事となった。

これに先立ち国連安全理事会は米国が音頭をとって「クリミヤの住民投票はウクライナ
臨時政権が認めてない、従って効力を持たないので、反対を各国の国際機関に訴える
決議案を出しました。

例によってこれはロシアの拒否権発動で否決されました。

米国はクリミヤの住民投票が強行されれば今より断固ロシアに報復する旨宣言して居る。
益々世界情勢は予断を許さない緊迫度が増して来ましたね。