滞在期間中一番寒かったのがこの日の朝だ。
マイナス4度。
朝の散歩に出かけましょう。
霜柱がバキバキ。
寒いんだが、すでに春であることを感じさせる寒さだなあ。
どこか暖かさを感じる寒さというか、何というか。
また別の霜柱がバリバリ。
「おかーさん、寒いです」とドガティ君が言う。
アルプスも見えますよ。
下の画像の中央が槍ヶ岳。尖がっているでしょ。
槍ヶ岳には朝日がガンガン当たって明るいが、我々が立っている場所は、すぐ東にある高い阿弥陀岳に遮られて朝日はまだ当たっていない。
我々がいるここが標高1,526m。
槍ヶ岳は我々がいる場所の二倍以上の標高があって3,180mである。
槍ヶ岳も見えるこの別荘地(↓)を買いませんか?
ずっと販売中だ。
25年以上前に販売が開始された。そして今も販売中。だれか買ってあげて。
やっと朝日がこの地域にも昇って来た。
落ち葉に霜がついて綺麗。
もうひとつお見せしましょう。
この日は朝は冷え込んだが、昼間に向けて気温はぐんぐん上昇した。
「さて、今日はどこでボール遊びをする?」とドガティ君が問いだげだ。
ボール遊びは夕方にしましょう。
まずは朝ごはんを食べる。
朝ごはんを食べたら、今度はクルマに乗って甲州へ行ってみよう。
ドガティ君も一緒だ。
時間は朝9時5分。到着予定は9時57分。距離は35kmと出ている。
「今度の行き先は面白いところなのだろうか?」とドガティ君は考える。
別荘地の森の中を抜ける。
しばらくはまっすぐだ。
やがて富士見町に入る。
富士見パノラマスキー場も大変だ。近年は、雪が周囲にない日数が多いからね。
「baue」の部分がドイツ語っぽいと某SNSで噂になった(富士見町)役場上交差点。
国道20号線に入って、谷間を行く。
このまま行ったら新宿まで行けるよ。
でも今回ははるか手前の武川へ行くだけ。
ここは蔦木宿だ。
国界だ。
信州と甲州の境で、ギリギリ信州側だね。
そこを超えたら甲州だよ。白州(旧北巨摩郡白州町、現在の北杜市の一部)に入る。
次が武川だ。旧北巨摩郡武川村、現在はこちらも北杜市の一部である。
おいしい武川米で有名な場所。
小高い山の中へ。
神代桜で有名な実相寺に向かっている。
下の画像に見える山が甲斐駒だ。いつ見ても立派な形。
さらにお見せしましょう。
すごい眺めだねぇ。甲斐駒。そびえたつ姿が美しい。
我々は旧武川村の山高神代桜を見に来たのだ。
駐車場はいくつもあるが、どこも500円。
その神代桜は実相寺の境内にあって、このあたりでは有名な古木である。
サクラ、サクラ。
ワッサワッサといくらでも見ることができた。
いいタイミングで来たかも。
偶然だけどね~。
すごいわ。
標高573mにある神代桜はいかに?
どんどん行ってみましょう。ドガティ君が張り切っている。
実相寺のホームページには「ワンコ歓迎」と書いてあったから、ドガティ君も堂々と参拝。
これが実相寺の鐘楼だ。
美しい鐘楼だね。
繊細な感じ。
ドガティ君は「これが実相寺か・・・」と納得しているが、ボール遊びをする運動場みたいなところを想像していたのか、その点では落胆している。
こちらが実相寺の本堂。
日蓮宗のお寺なんだけどね、珍しいね。何が珍しいのか?って・・・瓦が。
住宅に赤茶けた瓦を使う地域は多くあるが、このあたり(旧北巨摩郡武川村)はそういう地域ではない。
しかもお寺の屋根といえば普通は黒い瓦が使われる。
本堂だけではなく、御朱印所(↓)も赤茶色の瓦が使われている。
鐘楼(↓)の屋根は違うね。普通に黒というか銀色にも見える瓦だ。
画像(↑)の左下に見えている本堂の瓦の色とは対照的だね。
「ボク、そんなこと興味ないです・・・」
では順路に従い進みましょう。
しかし変わった順路だなあ。
まずは本堂へ向かうのが普通のような気がするが。
お参りしないといけませんよ(↓)。
最近はどこの寺でも本堂へお参りもろくにしないで御朱印だけもらって帰る人がたくさんいるとのこと。昨今の御朱印ブームはものすごく、寺の歴史の理解も寺の観察も、そもそも参拝も放ったらかしで、とにかく境内に入って「御朱印はどこでもらえるの?」なんて言う参拝者が多い。いつからこうなったのでしょう。。。
スタンプラリーじゃないんだからさぁ(笑)。御朱印をもらうために寺に来ているわけじゃないだろうから、本末転倒だよねえ。
多くの参拝者がそこまで来てしまったのなら、お寺も御朱印なんて止めたらいいのにと私は思うが(だってそれ自体重要性はなく、自分がお参りしたという事実が重要なのだから)、大きな観光寺では、御朱印ブームによって御朱印は参拝料と並ぶ重要な収入源にいまやなっていて、職員たち(僧ではない)による御朱印量産体制を敷いて、ブームに応えている。どっちもどっちだね。
こちらが神代桜。
樹齢2000年だそうですよ。
エドヒガンという種類の桜で、さすがに樹勢が衰えてしまっている。
明治~大正時代には花の勢いがすごかったらしい。
今も健気に花を咲かせているね。
また甲斐駒だ。
いつ見ても美しい山だな。
中心部をちょっと離れると駐車場も500円から100円下がって400円だ。
向こうに駐車場入口との標識があるが、だれもいない。
クルマも停まっていない。
ちょっ戸惑うね。
またもや甲斐駒と、実相寺(↓)。遠くから撮影ね。
桜を楽しみましたね。
ドガティ君もいっしょに原村へ戻ろう。
八ヶ岳(↓)の麓へね。
【つづく】