「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

おこもりがちな日々の元ジュリー・アンドリュース・ファンクラブ会員によるクラシカルな英国話

2021-06-30 13:00:14 | 本/音楽/映画
最近手に入れた2冊の本のご紹介。

最初が、ジョージ・ミケシュ著 English Humour for Beginners(初心者のための英国的ユーモア 1980年)。

今や英国を紹介する本としては古典的な部類になるかもしれない。

ジョージ・ミケシュはハンガリー人である。20代半ばに新聞社から派遣されてロンドンにやって来た。



彼にとって英国は「不思議の国」だったのだろう。

いろいろと英国の不思議を解説しているが、最後の方にHow to be a General Alienという項目がある。そこで彼は、英国人と欧州大陸人の差異を面白おかしく説明している。



以下のような具合である(赤い字の部分)

「欧州大陸(英国以外の欧州)では日曜日になると、もっとも貧しい人たちでも自分が持つ最も良いスーツを着て、他人から尊敬を得ようとし、したがって国全体がとても明るいものとなる。しかし英国では日曜日に金持ちですら適当な服を着て、男はひげも剃らないため、国全体が暗くだらしなく見える」

今やリモート・ワークな時代だから、このあたり(↑)は、ハンガリーあるいは欧州大陸のどこの国だってかなり変わっただろう。常時カジュアルみたいなところも多いはずだ。しかし著者によるこの比較に当てはめて話をすると、日本の生活スタイルって英国型かもしれないね。日本人は休日は自宅で寛ぎたいのであり、寛ぐためには多少はだらしない恰好がしたいものなのである。私なんて、オンでもオフでもいつもそうで、今これを書いている日(=休日である)もヒゲがボウボウで、ジーンズを履いて、シャツの裾を外に出している。それで何が悪い?(笑) 

一方、英国と日本の日曜日を比較すれば、日本は英国以上にカジュアルというか、くだけた格好をしている人が多いように思う。日曜日の正装の度合いでは、欧州大陸>英国>日本という微妙な差異による順位が成り立つかもしれない。

「欧州大陸では避けられるべき話題のひとつは天気である。ところが英国では少なくとも1日200回は『いいお天気ですわね?』なんて言わないことには、変に思われる」

欧州大陸ではそうなのか? 天気を話題にしちゃ、洗練されていないとみなされるのか? 知らなかったな。英国人が天気の話題が好きなのは有名だし、私も辟易するくらいそれを言われたことはある。しかし少なくとも日本じゃ、それを言って嫌がられることはないな。斯様に、この点でも英国は日本に近いのかもしれない。

次の本の話に移ろう。

こちらは東大の先生である新井潤美さん著 <英国紳士>の生態学。



これがまた英国の古典的な社会階層について書いた本である。

マイ・フェア・レディというミュージカル(舞台あるいは映画化されたもの)をご存じの方も多いことでしょう。同じ英語を人々はしゃべっているのに、その人々が属する社会階層や地域によってアクセントあるいは言葉の表現自体があまりに違うことがそのミュージカルの主題になっている。英語に限らず、どこの国の言葉でも似たようなことはあるのだろうけれどね。

英国の名優スタンリー・ホロウェイは、ロンドンやニューヨークの舞台でマイ・フェア・レディに出演したし、米国でそのミュージカルが映画化された時にもそれに出演した。

そのことが、この本でも紹介されている。



彼が演じたのはミュージカル主人公のイライザ・ドゥーリトル(オリジナル・キャストはジュリー・アンドリュースがそれを演じ、映画ではオードリー・ヘップバーンが演じた)の父親であるアルフレッド・ドゥーリトル役だ。これがまたどうしようもない男で、働かないし、飲んでばかり。娘であるイライザは、その美しくない英語のアクセントを矯正して上品に話せるようになるため、音声学者のヘンリー・ヒギンズ教授宅に住み込んで話し方を学んでいるのだが、その意味を誤解したイライザの父親アルフレッドは、ヒギンズ教授にカネをせびりに来たりする。

この動画はその父親アルフレッド(スタンリー・ホロウェイ)が歌うWith A Little Bit of Luck♪ (邦題は「運が良けりゃ」)



3人の男の先頭を歩いているのがアルフレッド役のホロウェイである。

いわゆるコックニー訛りなので、何を言っているのかさっぱりわからない・・・。

かつて日本でも、この曲は大正製薬のゼナのCMで使われた。

いかにも昔の所ジョージ的だ。

CMの中ではこの曲は、最初に所ジョージによって、最後に男性コーラスによって歌われる。



この<英国紳士>の生態学の著者である新井さんは、もうひとつの英国的ミュージカルであるメリー・ポピンズについてもかなりのページを割いている。

第七章の表題は「階級を超えるメ(ア)リー・ポピンズ」。



メリー・ポピンズもまた米国において、ウォルト・ディズニーによってジュリー・アンドリュース主演で映画化された。マイ・フェア・レディが映画化されたのと同じ年、1964年の作品である。

銀行員であるバンクス氏宅に2人の子供の乳母として空から現れたメリー・ポピンズ。彼女はバンクス邸で乳母として働いている時は英語をとても正確に話すが、煙突掃除人でボーイ・フレンドのバート(ディック・ヴァン・ダイク)や子供たちと外に出かけた時はちょっと違った振る舞い、言葉遣いも見せる。

歌や踊りが多い作品だが、こちらはなかなかのシーンだ。



因みにこの「ヴァン・ダイク」はオランダ系の姓だが、彼は米国生まれで米国育ちであり、生粋の米国人である。したがって映画出演に先立って、彼は英国労働者階級の英語のアクセントを習得するのにかなり苦労したらしい。

話があちこち飛ぶが、この<英国紳士>の生態学を読んでかなり時間が経ってから、私は著者である新井さんの別の本をかつて読んだことがある事実に気が付いた。それがこの本だ(↓)。



話がまた変わるが、そしてこれは以前にも書いたことがあるかもしれないが、私は10代の後半にジュリー・アンドリュースのファンクラブに入っていた。ジュリー・アンドリュースが来日した際は、ファンクラブ経由でS席のチケットを入手し、大阪フェスティバルホールのコンサートに出かけたことを覚えている。この時のライブ録音はその後LPレコードなり発売された。海外でも売られたようで、今も稀にそのLPレコードが売買されている。

どんどん話が変わるが、こちら(↓)はマイ・フェア・レディのロンドン・オリジナル・キャスト版CDである。我が家にあって、先にご紹介したスタンリー・ホロウェイや、舞台で主役を務めたジュリー・アンドリュースや、ヒギンズ教授役を務めたレックス・ハリソンの声が聴ける。こちらは現在でも簡単に手に入る。Amazonでもどこでも。ご関心ある方はお探しください。



ジュリー・アンドリュースついでに、こちらもどうぞ。名画サウンド・オブ・ミュージックからド・レ・ミ♪



ジュリー・アンドリュースは存命だが、ここで長女リーズル(動画の姉妹の中で最も背が高い)役を演じたシャーミアン・カーは数年前にお亡くなりになったね。

話があちこちに飛んで、なんだかよくわからない説明になってしまった。

本を読んでいると、そこに書いてあることがあちこちの古い記憶をつなげて行くので、面白い。
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ちょっと暑い休日@鎌倉七里ガ浜

2021-06-29 00:00:32 | ペット
ドガティ君は朝からキレイキレイ中。



この日はちょっと暑かった。

本日はこんな曲でどうでしょう?

クリフ・リチャードの名曲でサマー・ホリディ♪



ドガティ君はこの作業が終わればハンサムになる予定(* ´艸`)クスクス



すごい顔だ(*´ω`*)



「あぁ~~、ボクは不幸だ」



「こんなことがどれだけ続くんだろ?」とドガティ君はブツブツ言っている。



庭の世話をしないといけなかった。



狭い庭に対して不釣り合いなくらいに大きい傘が干されている。



スポーツ傘で巨大なのだ。でも芯の部分はグラスファイバーで軽い。

海辺の強風時の雨でも、巨大な傘なので自分は濡れにくい。

それを片付けた。



どこもカラカラに乾いて来たね。



その庭のあちこちを整備する。

汗はかくし、木の下にちょっと入っただけで蚊に刺されるし、こういうのは苦手だ。

ゴム長靴は日陰干し中。



手前のが妻ので、向こうが私のだ。妻のは新品。私のはもう10数年。

履く頻度が違うからね。

妻のゴム長靴を覗くと、あのロゴと御用達のエンブレム。



庭は夏っぽい日差しが照り付ける。



汗をかいて作業して・・・・。



屋内に戻ると、ドガティ君が待っているキッチンへ。



キッチンは涼しい。

あるいはこのあたり(↓)も。



一番涼しいのはここ(↓)かも



タイルの下は、地面まで完全にコンクリートだから。

この床の表面は冷え冷えだ。

天井も高いからね。確実にここは涼しい。



午前中に庭作業した日のランチは焼きそばに決まっている。



いつもコクを出すのにいろいろ少しずつ足しているが、今回は中国の老抽を入れすぎちゃった。



昼寝する人間と、そこで寝る犬。



静かな午後が過ぎて行くのでした。



夕方になって涼しくなって来たら、ドガティ君の散歩に出かけましょう。



ケヤキの公園の横を通り過ぎて。



ここは大きなケヤキだらけなんですよ。



鎌倉山の麓に沿って緩く上がって行く坂道。



今度はそこを下る。



水質浄化センターに入った。



ドガティ君はここで大好きなボール遊びが出来ることを知っている。やや興奮状態。

「おとーさん、それ早く投げてください!」



投げると必死に走って取りに行く。



でもってまた投げてもらおうと、戻って来る。



鎌倉山のおじさんから質問があったので、追記しましょう。この時点でドガティ君が付けているリードは、ターキーという会社が昔から売っているワンコの運動用リードだ。小型犬用なら5mくらいの長さから売られている。コットン製で軽く、薄く細く、濡れてもあまり重くならないもの。たまにボールに飽きるとドガティ君は草の匂いを嗅いでどんどん歩いて行こうとするし、他のワンコが遊びに来ると「君、誰?」とドガティ君がそっちへ行こうとする。このリードがあればそういう時に安心で、ドガティ君を我々飼い主のすぐ近くにとどめておける。

奥様になにやら指導を受けているらしいドガティ君。



そんなことを繰り返して、疲れたら帰りましょうね。



帰り道の途中で、ワンコ集合!



名前は黄色い字の通り。

ペッパーちゃん(♀)は初めて会った子だ。

シュナウザーとスピッツの血を引くらしい。すっごいかわいい💛

我が家のインスタグラマーがこのペッパーちゃんを横から撮った画像がある。



寄って来た人たちがみんなペッパーちゃんを褒めまくっていた。

そんな感じでこの休日も終了した。
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ちょっと暗い話題@鎌倉七里ガ浜

2021-06-27 14:42:08 | いろいろ
湿っぽくなるのが苦手なのでブログに書くことを避けて来たが、実は今年初めに私の母が死んだのだ。

それに係り、1人息子の私がやらねばならないことは全て完了している。

(画像 ↓ はそれとは無関係な入浴中のドガティ君)



母は兵庫県の山奥の施設から、昨年の秋にその近くの病院へ移り、その病院で息を引き取った。結局私はその病院を一度も訪れていない。COVID-19が蔓延した昨年以来、病院から離れたところに住む家族が入院患者のためにその手続きをする場合(=私のような場合)、メール、電話、郵送等で手続きを完結できるように病院側が対応し始めた。だから入院手続きに関しては、私は自宅で済ませることが出来た。

一方で、母と私の面談は不可とされた。途中からオンラインでの面談が可能となったが、母の場合、その時点ではすでにオンラインでの面談など意味がない身体状態になっていた。

14年前に死んだ父と同様、母についてもこういう葬式(↓)みたいなことは、何もしなかった。


【Source: フリー画像】

父は、あのダンディな白洲次郎の遺言とも言える「葬式無用 戒名不用(正しくは不要?)」を理想としていた。かつて「私もそれでいいわ」と言っていた母についても、それに倣った形で、お寺さんの世話にはならずじまいである。ついでに言うと、私もそうなる予定だ。13年ほど前に作った私の遺言状にはそう書いてある。聖人でもないお坊さんから戒名をもらうことになんの意味がある?と私は大いに疑問に思っている。私や私の父母のような人が増えているから、お寺さんも大変だ。葬式も戒名も、お寺さんの大きな収入源だろうからね。

したがって、お棺に入った母は兵庫県内で病院から葬儀屋さんに移動し、そこから火葬場へ直行した。因みに、これもすべて現地で行われ、私は立ち会っていない。ここまで書いて来ると驚く人が多いかもしれないが、実はこういうやり方が今や急増中だ。それもまたCOVID-19の影響だと言える。各地から人々が移動してひとつの狭い場所に集まって来ること(=つまりは葬式)が避けられる傾向が顕著である。それに対応して本来の葬式に替わるオンライン葬式プランも多く用意されているらしいが、それに適応出来る高齢な参列者はさすがに少ないだろうね。

途中で失礼。ミレイユ・マチューでロマンティカ♪



いい歌だねぇ。

私が学生時代に持っていたLPレコードの中に入っていた曲だ。

泣きそうになるメロディ。美しいねえ。

さて次に、遺骨をどうするかという問題がある。母の場合、遺骨は細かく砕かれごく少量になって私の手元に到着した。

その移送手段はゆうパックである。



実は、ゆうパックの配達員さんは遺骨の移送に慣れている。

クロネコヤマト等の宅配便では遺骨は取り扱えないが、なぜかゆうパックはそれが取り扱い可能ということになっていて、実際その取扱いがコロナ禍で急増中らしい。

次には受け取ったその遺骨をどうするか?という問題が出て来る。

つまりはお墓の問題だ。


【Source: フリー画像】

これは簡単。葬式や戒名だけじゃなく、母は墓も持たないからだ。

生前の私の父は自分が死んだ時に、遠いところに住んでいる親戚や知人や友人に急遽それを知らせて、一方的に決めた日時に遠くからわざわざから集まってもらうこと(=葬式)なんて、おこがましいことだと考えていた。さらに、死んでしまえば灰になるのだから、狭い日本で墓というスペースを使うことは社会的に有害であり、ましてや若い子孫は墓参りなどせず、もっと時間を有効に社会の発展に使えばいいと笑いながら言っていた。これには私もまったく同感だ。

ということで、父は誰にも知らせずひっそりと海洋葬で送られることを希望し、私はそうした。生前「私もお父さんと同じでいいわ」と言っていた母も、同じく海洋葬となった。

母も湘南で海洋葬を数多く手がけている葬儀屋さんによって、相模灘沖で散骨されたのである。

父が死んで14年。相模灘で海洋葬(散骨)にしたことを、私は今になってとても良かったなあと思っている。「命日だから墓参り」なんて特別なことは何もしない。でも、毎日のように私は自分が住む住宅街から相模灘を見下ろしているわけで、常に父のことを「ぼやぁ~ん」と感じとり、思い出すことが出来るのだ。



だから母についても、私は墓参りなんて改まったことはしないのだけれど、今後きっと毎日母を「ぼやぁ~ん」と感じとったり、思い出したりするのだろうねえ。

一人息子の私がやることはそれだけでは終わらない。

母が死んだ瞬間に真っ先に私が考えたのは、年金の過払いを避けたいということだった。年金の過払いとは、人が死んだのに遺族がその事実を年金事務所や企業年金基金等に連絡するのを忘れ、年金給付がその人の死後もその人の口座に入金されることである。これは公的年金、企業年金、その他の私的年金でも起こりうる。それをまた返金するのはかなり面倒だし、関係各位に面倒をかける。実際企業年金の世界ではこれが頻繁に起こるため、その担当者はキレそうになっているのを私はよく知っているので、これだけは避けたいと思ったのだ。



さっそく私は日本年金機構に連絡を取り、その後は藤沢の年金事務所と連絡を取り合って、母の公的年金の給付を素早く止めることが出来た。しかしそのために提出するものがいろいろとあって、多少の手間が必要だった。

次は後期高齢者の医療保険だ。これも止めないといけない。



母は兵庫県の病院で死んだが、住民票は鎌倉市にあった。だからこれに関して連絡する相手は、鎌倉市である。

また葬儀に係る様々な費用の内、多くの自治体が50,000円を上限とする補助を遺族にくれる。それを受け取るには先の兵庫県の葬儀屋さんや神奈川県で海洋葬を請け負って下さった葬儀屋さんの領収書が必要だ。

介護保険も同様。こちらも鎌倉市に連絡して手続きをとる。



ここまでは大変と言えば大変だが、そのあとのことと比べたらまだましだった。

母は生命保険会社との契約はなかったはずで、それについては問題がなかった。

大変だったのは母の銀行口座を閉じることだった。

年金暮らしの母は、銀行口座にたいしたおカネを持っていなかった。しかしそんな母の口座でも、私がそれを閉じる手続きをするのに、ものすごい時間がかかった。母の誕生から死亡までの戸籍謄本が必要だし、その手続きをする私が正しい相続人であることや、唯一の相続人であることを証明する書面を提出する必要があった。提出する書面はかなりの量になった。まずは銀行の相続を取り扱う部署に電話し、説明し、書類を郵送してもらい、それを読んで書きこんで、さらに必要書類をあちこちから取り寄せて、提出する必要があった。



多くの書類を提出しても銀行からそれについて電話がかかって来て、いろいろと説明する必要があった。

これにはかなりの時間とエネルギーを消耗した。おカネもかかった。

しかも同じ業種のはずのゆうちょ銀行とメガバンクでは、手続きの詳細が違った。提出書類までもが一部異なるのには驚いた。



ゆうちょ銀行のウェブサイトで最初の申込をして取り寄せた書類は数多い。それらをまずは記入して、その後必要な書類を役所から取り寄せ、すべて揃ったら七里ガ浜郵便局に提出だ。しかし一部書き直しや新たな書面の提出を求められて私はそれを準備し、それらを再び七里ガ浜郵便局へ提出した。すると母がゆうちょ銀行に持っていたわずかな残高の証書が自宅に送られてきた。私はそれを再び七里ガ浜郵便局に持って行った。

とにかく時間と労力を使ったのである。そしてそれも終了した。

あぁ~長くかかったな。でもこういうことに忙殺されていると、悲しさも紛れるものなのだ。世の中うまく出来ている。
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夏向けの大きめのフラワー・アレンジメント@鎌倉七里ガ浜

2021-06-26 12:00:26 | 内装・インテリア
我が家の食卓上に大き目で爽やかなフラワー・アレンジメントが鎮座している。

恒例の妻の作品。



ドガティ君が「またおかーさんの作品か」とつまらなそうに見上げた。



彼はフラワー・アレンジメントにあまり関心がない。

よくその姿勢で後ろ足がおかしくならないね。

左上から撮影。



右上から撮影。



なんでしょう、この巨大やすりみたいなの(↓)。



これはクルクマソウというらしい。

定番のカラー。



カラーは白だけじゃくって、ピンクあるいは紫っぽいのもあるけれど、今回は白。

テーマが夏で、さわやかに作らないとならず、使われているのは緑と白のみ。



右上から全体をお見せしましょう。



なかなかいいでしょう?

大きくて、華やか。

今回、先生は妻に「モダンでダイナミックな作品にしてもいいかもね・・・」とおっしゃったらしい。

妻は「モダン?」「ダイナミック?」とイメージがハッキリしないまま作り始めたが、やがて途中で収拾がつかなくなり、最後はまとめるのに相当苦労したと言う。

これ(↓)はカエデではない。



キイチゴの葉だそうな。

最後に真正面からどうぞ。



暫くはこれを楽しみます。
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山ごはん研究会著の麺レシピ集「山で麺!」の肉味噌あえ麺を真似てみる@鎌倉七里ガ浜自宅厨房

2021-06-25 13:00:47 | 食べ物・飲み物
段ボール箱の中は津軽のリンゴではなく、古い本でいっぱいだ。



本がジワジワと増えて行く。置いておくスペースもないし、ほぼ二度と読まない本ばかりなので、処分することにした。

いつも頼んでいるBOOK OFFだ。

今は配送業者さんが来るのを待っているところ。

段ボール箱があると、自分のおもちゃが入っているかもしれないと期待するドガティ君は、この段ボール箱をジッと見ている。



山と渓谷社が出した本で、山で麺!。



登山者が山で麺料理をカンタンに楽しむことが出来るレシピを集めたものだ。

この中の、肉味噌あえ麺を作って食べてみたいと思った。



ただし材料や作り方は、自分の好きなようにさせてもらっちゃおう。



山で作ってるわけじゃないし。

これはひらたけだ。



これを細かく切る。



パクチーも切る。



味付けは、豆板醤、甜面醤、豆鼓醤、辣油、花椒、ニンニク、醤油、ショウガ、辣油で行う。



ここからは速いよ。

油とニンニクとショウガ。



豚ひき肉。



豆板醤、甜面醤、豆鼓醤。



よぉ~く炒めよう。



豚ひき肉から透明な脂が出て来る。

そこにひらたけを加える。



麺を加えて、醤油を少し垂らしてサッと炒める。



麺は日本風の焼きそばでもいいが、出来ることならしっかりしたラーメンを固めに茹でて、水洗いしたものがいい。

丼に入れて、パクチーを載せる。



完成!・・・じゃないよ。

花椒をかけ、さらに辣油をかける。



この手のモノが好きな方は、ヨダレが出て来るでしょう。

混ぜ混ぜして食べましょう。



うまいなぁ。

食べているのだから当たり前だが、なくなる・なくなる、どんどんなくなる。



ドガティ君が食べたそうだ。



「おとーさん、それ、いい匂いがしますねぇ」
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休肝日はバゲットとラタトゥイユだけのランチ@鎌倉七里ガ浜自宅厨房

2021-06-24 13:00:51 | 食べ物・飲み物
ドガティ君は新しいおもちゃをもらい、それを破壊中。



コットン製のロープだ。

足先をロープの輪の中に入れてロープを固定して、歯で引き裂いている。



かなりの破壊力だ。

「おとーさん、これで一緒に遊ぶ?」



いや、遊びません。

おとーさんはラタトゥイユを作るの。



朝、妻に「あなた最近太った?」と言われた。

なんとなく「そうじゃないかな~」と思ってはいた。

しかし妻からハッキリそう指摘されるくらいだから、やはりその通りなのだろう。

食事を替えよう。それに今日は私の休肝日。

アルコールが入っていないので、調子も出ないが。



とにかくまずはズッキーニ、セロリ、ナス、パプリカ、タマネギ、アスパラ。



ザクザク適当に切りましょう。

これはワインでもなく、ビールでもなく、紅茶ですらなく、ヒビの入ったマグカップの中の十六茶。



ガッキーが宣伝するものは、なんでもカラダに良さそうな気がする。



ガッキーの十六茶を飲んで、ラタトゥイユを食べれば、無敵。

トマトはイタリア産。カルディでいつも山積みの安いやつ。それにニンニク。



鍋を出して来る。



ラタトゥイユにベーコンを入れたら、それはもはやラタトゥイユではないと主張する人もいるでしょう。

でも、いいの。

おいしいから入れてしまおう。



オリーブオイルにニンニク。



タマネギにベーコン。



セロリ、ズッキーニ、ナス。



パプリカ、アスパラ。



なんでも入れて加熱してかき混ぜるだけ。



酒、コンソメ。

強火で沸騰させたら、弱火にして蓋閉めて、15分ほど。



あとはストウブにおまかせ。

最後に味見して、クレイジーソルトと胡椒。



もうできちゃった。



休肝日のランチはこんなもんで終了。

チューハイも何もないので、なんか調子が出ないけど、まあいいや。



柔らかくなった野菜全部を食べる。



バゲットもちぎってね。



素朴で簡単なごはん。たまにはこういうのがいいね。いつもあれこれガッツリ食べすぎなんですよ。
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暑い時期は鶏の照り焼き丼を食べるが、庭の作業は先送りしがち@鎌倉七里ガ浜

2021-06-23 00:00:48 | 食べ物・飲み物
Amazonで届いた芝生の肥料。



でも芝生に肥料をあげる前に、庭の芝の刈りカスを集めないといけない。

しかしそれをしようと思っていた日に雨が降ったりして、自分の思い通りにはことが運ばない。

この日午前中にやろうとも思ったが、外があまりに蒸し暑く、やる気が失せた。



それは夕方のお仕事にして、まずはランチの用意。

長ネギを切る。これは添え物だ。



本日は鶏の照り焼き丼。

調味料は基本は3つだけ。

醤油、砂糖、みりん。



簡単、簡単。

余裕でサワーを飲む。照り焼きは、加熱し始めたら7~8分で出来るからね。



安易に最初から切られた鶏モモ肉。切る作業すら不要だ。



片栗粉を少々用意。



鶏肉に片栗粉をまぶす。



つけ過ぎはいけないよ。

油を入れて皮目から焼く。



こちらが先の調味料で、醤油、砂糖、みりんのブレンド。



ドガティ君は鶏モモ肉が食べたい。



途中で長ネギを入れて焼く。



でも鶏モモ肉を焼く時間の方が長いので、長ネギが焦げてはいけないから、一旦出しておく。



鶏モモ肉の皮目がいい具合に焼けるのを待ちましょう。



皮目がこんな具合(↓)になったら、鶏肉をひっくり返して、逆側を焼く。



蓋してゆっくり加熱。



サラダの準備が完了した。



両面焼けたら、そこへ調味料を投入。



あとは絡めるだけだよ。



照りがいいね。おいしそーー。

調味料があまりに煮詰まらないようにね。

七味をかけちゃう。



サラダもね。



青のりもかけちゃう。



夏は鶏の照り焼き丼だ!

やがて夕方になる。



庭作業をしないといけない。

あまりに蒸し暑いので、シャツを脱ぐ。



芝の間を引っ掻いていると、どんどんカスが出て来る。



捨てても捨てても終わらないこの作業。

あまりに面倒だ。



でもそれがなんとか終わったら、今度は肥料をやらないといけない。



そして水撒き。

肥料を土に溶かし込むのだ。



それが終了したら、今度は近所の日本料理店の虹(kou)に行って、ちりめん山椒をピックアップだ。

虹のおつくりになるものはなんでも美味しい。



ホームページはこちらだ⇒ https://www.kou-fukiya.com/

なんてことをしていると、休日も終わる。

あとはドガティ君の散歩くらいなもんだ。
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たまに食べたくなるガパオ・ライスだが、外食したのはわずか数回@鎌倉七里ガ浜自宅厨房

2021-06-21 13:00:35 | 食べ物・飲み物
サワディ カップ! (←いきなりどうした?)

本日はガパオ・ライス。

家で食べてばかり。ホンモノを外食したのはわずかしかないんだよねー。

懐かしい(↓) 中学生の頃、いつもかかってた音楽だ。もう半世紀近く前のことだ。

AmericaでVentura Highway♪



爽やかな音だね。

「おとーさん、遊んでください!」「おかーさんは掃除機していますから」



たしかにダイソンのコードが見える。

ドガティ君、君は自分ひとりで遊べないのかね?

こんな大きなコットンのおもちゃを買ってあげても、1日でこうなるじゃないか。



もうボロボロだよ。



「ボク、こんなのスグにできちゃいますよ」



「もっと高級なおもちゃがあれば、長持ちするかもしれません」

「何か、買って?」

絶対いやです。これでもっと遊んでください。



スイートバジルを買って来た。



もっと安いといいのにね。

たくさん採れるのに、なぜか高い。

タイ産ジャスミン・ライスがまだ残っている。



香りが良い細長い米。



サラダつくりだ。



ガパオをつくるのは楽しいが、サラダをつくるのは退屈だ。



サラダってガツン!と来ないもんな。

その点ガパオはすごい。辛いは香りは強いわ。ガツン!とね。



ガパオには黒生が合うよ。これ、おいしいね。



これを飲もう!!と思ったら、義父から電話。

「はいはい、お父さんはお元気ですか?」
「あぁ、オレは元気さ」

なんて会話が続く。終わったら、ビールを飲もう。



スイート・バジル。



いい香りだよね。日本でガパオを作る場合、これ以外に使えるハーブがないよね。

タイならいろいろとあるのだろうか?

唐辛子をきかせよう!



調理開始だ。

ニンニクと油に唐辛子という、最強の組み合わせ。



そこへ粗びきミンチを入れる。



これがまたおいしいんだよ。

ガパオは粗びき肉でね。



調味料はこれくらい。あとは酒でも入れしょう。



砂糖が大事だよ。甘みと辛みとその他の複雑な味わい。

これで炒める!



バジルを加えてね。

ここからがすごい香りになるよ。



「何も落ちて来ないなぁ・・・」



目玉焼き作成中。



出来た・・・



食卓へ! 香りがいいぞ!



甘めのドレッシングでサラダも。



しっかり食いましょう。

むしゃむしゃ・むしゃむしゃ。



タマゴ・ダムの決壊!



どんどん食べなはれ。



あぁ、おいち。

ドガティ君は何かもらえないかと待機。



もらえませんよ。

「なんでやねん!!」



何ももらえないドガティ君はボロボロでズタズタなおもちゃで遊ぶ。



仕方ないんだよ。ガパオは君にあげられない。食べたら、口の中で火がつくよ。
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厚切りジェイソンさんは正しい / ここから先どうすればいいの?と考えるがしばらく何もしないが結論@鎌倉七里ガ浜

2021-06-20 00:00:53 | モノ・お金
以前このブログで書いたように、私は今や投資らしきことはあまりしていない。

ハイリスク・ハイリターンなマクロ戦略のヘッジファンドも、内外株式の投信などもすべて償還済みだ。

引き続き保有中なのは、来年まで解約できない英国不動産ファンドが少しと、いつでも解約できる米国株式指数のETF(ニューヨーク証取に上場された投信)があるだけ。

こちらがその後者、米国の代表的株式指数であるS&P500指数をほぼそのまま真似るように仕組まれたETFの価格推移である。これは今後もずっと持っておこうと思う。とにかくコストが安いからね。投資期間中、業者さんに差し上げるおカネがかなり少なくて済む。米国のETFはとても良い。


【Source: Yahoo! Finance】

コロナ禍でやられたのが昨年の初め。しかしその後はほぼ上げ続けだ。

売ってしまったら損する。むしろ買い増した人ほど得をする。そんな状態がおおむね続いて来た。

上のグラフの縦軸の目盛りは数値がそのままで、100のものが100上がって200になった時と、200のものが200上がって400になった時を比べると、後者は2倍上がったように見えてしまう。

しかし単純な上げ幅ではなく上昇率で見たい。100が200になろうと200が400になろうとどちらも2倍になっただけだから、上昇率は同じで+100%である。

そんな状態をわかりやすく示したのが下のグラフだ。縦軸は対数になっている。

100⇒200の上昇も、200⇒400の上昇も上昇率では同じなのだから、それが同じに見えるように縦軸を変えたグラフだ。


【Source: Yahoo! Finance】

このグラフだと、昨年初めのコロナ暴落のあとはずっと相場が上昇基調だけれど、昨年の春夏と比べれば今年に入って直近の数か月は上昇率が小さいのがわかる。

コロナ暴落の底の昨年3月下旬から今までの期間を2つに切って、前半と後半を比べるとの後半の上昇率は前半のそれの半分に近いのではないか。

このグラフは米国の代表的なS&P500指数を模したETFの価格を表しているものだが、新興企業の多いナスダック市場の総合指数なんて、春以降はもっと勢いが削がれている。

米国株式市場は今や迷いに入っているが、一番それが恐れているのはインフレや米国中央銀行が金融政策を引き締めに転じることだ。

ではその金利を見ましょう。

米国中央銀行(FRB)は政策金利をゼロ近辺に誘導しているので短期金利は低いままだが、下のグラフの長期金利(ここでは米国10年国債の利回り)は昨年途中から強まったインフレ予測を織り込み始め、昨年夏以降ずっと上昇基調を続けた。


【Source: Federal Reserve Board】

そして春に入ってピークを付けたあとは、この金利もまた迷いに入っている。

先週16日水曜日の会見で米国中央銀行(FRB)のパウエル議長は、政策金利の引き上げが2023年には2回あり得るとFRBの多くの理事が予想していることを示した。

「テーパリング(↓)」とは緩めていた金融政策を通常状態に戻して行く過程、あるいは政策金利の引き上げに転じることを指す言葉だ。


【Source: Reuters】

それを聞いて株式市場はますます迷いに入り、金曜日は大きく下げて終わった。金融政策が引き締めに入ったら、近い将来に株式市場が下落に転じることが予想されてしまうからね。

ところが債券を持っていてもしかたがないので(=金利はゼロに近いので)、株式あるいはそれに近いものをガンガン買い増ししている人が多い。

さらに普通の上場株式では満足できず、人々のおカネは未公開株式等の低流動性資産に向かい、今やそれは大人気だ。預金が積み上がるが貸金で稼げない日本の銀行がそこへどんどん投資をしている。また国民の虎の子である公的年金や企業年金の資金も、一部がどんどんそこへ向かい、それが急速に積みあがっている。新しいことになかなか向かわない日本人ですら未公開株式に投資する時代なのである。

しかしですね・・・金融危機の大暴落以降、2009年の大底から株式市場は12年以上もの期間、上昇し続けている(↓)。


【Source: Investing.com】

大底からすれば5倍ほどになっている。わずか12年ちょっとで。

そこへ来てコロナ禍で世界の今の金融政策はユルユルになり、おカネが大量にだぶついて株式市場はさらに上がっている。

このグラフを見ていると、株式や「もっと美味しい」と言われる低流動性資産に今新たに手を出すなんてことは、私は怖くてできない。

コロナ禍の前も「原因は何かわからないが、きっと嫌なことがある」と思ったが、今もまたそう思う。

特に根拠はないのだけれど、永遠に続く上昇相場って過去には無い。

理由はそれぞれあるのだろうが、必ず相場のサイクルって何年か経てば終了してきたものだからなぁ。

何もしないと何も得られず、上昇を指をくわえて見ているだけになって精神的に良くないが、やはり怖いよねぇ。

ということで、しばらく静観する・・・というなんともつまらない結論なのでした。

厚切りジェイソンさんのマネー講座。

この人はとても面白いですね。



「プロのファンド・マネジャーでも長期的に市場平均(=S&P500指数等のインデックス)のパフォーマンスに勝てないと言われる。また以前はフィナンシャルプランナーを使っていたが、高い手数料を払っているのに市場平均にすら勝てない状態で、意味がないから止めてしまい、手数料が安いバンガードの米国株式インデックス・ファンド(Vanguard Total Stock Market Index Fund)に長期投資している」と厚切りジェイソンさんは言う。

まったくその通りだ。私もコストの安いインデックス投資を継続するってことが、大正解だと思う。

プロですら勝つことが困難な市場だだから、普通の個人が「この相場ではこれ、その次の相場ではこれ」と金融機関が次々と勧めて来る販売手数料がやたら高いファンドを言われるままに買い替えていても、手数料ばかりとられるだけで、通算した結果は長期的に市場平均にすら負けるということだ。

手数料を稼ぎたいだけの金融機関の餌食になるだけである。それくらいなら市場平均である指数とほぼ同じ動きをするコストの安いファンドをずっと持っていた方が良い。

話が変わるが、私は1,200円散髪のQBハウスが好きである。



厚切りジェイソンさんもその利用者であるらしい。

QBハウスで散髪してもらっていると、店内のスクリーンでこのビデオが流れていることがあるが、これは単なるQBハウスの宣伝ではなく、厚切りジェイソンさんらしいコメントが随所に出てくる楽しいビデオだ。



合理的な人だね。

経済的な話とSDGs的な話。厚切りジェイソンさんは楽しい。
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紙の請求書と定額小為替と郵便で遠隔地の市役所から戸籍謄本を取り寄せるアナログ的手法

2021-06-18 16:00:01 | いろいろ
ちょっと前の話だ。

本籍地である遠隔地の市役所から家族の戸籍謄本を取り寄せる必要があり、私はその市役所と郵便で使いやりとりした。郵便だけでは用事が済まずその市役所から電話もかかって来た。そもそもこの本籍地や戸籍という制度自体、なんとかならんのか?と思うが、その問題は置いておこう。話がややこしくなるからね。

今回は、遠隔地の市役所から戸籍謄本を取り寄せる話だけを書こう。

調べてみると、どこの市役所でもやり方はほぼ同じだ。ここでは西日本最大の都市である大阪市のホームページを見てみよう。大阪市から遠い所に住む人が、大阪市役所のホームページで、どうやったら大阪市役所に戸籍謄本を請求できるかを調べたと仮定する。



インターネットが使える人なら、見たいページにすぐに辿りつける。ただしそこでは、郵送で戸籍謄本を請求する方法が把握できるだけだ。

またそのページを見れば、戸籍謄本の請求はオンラインではできないということも判明する。戸籍謄本に限らない。日本の市役所ってなんでもその調子だ。他の先進国で、今時こういうのありかねぇ? 

我々は紙の請求書を準備しなければならず、それをまず最初に片づけないと、戸籍謄本請求の手続きは、先へ進まない。

大阪市役所のホームページの所定の個所に貼り付けてある戸籍謄本請求書のPDFあるいはExcelのファイル(↓の画像)を「ダウンロードして紙に印刷し、そこにペンで記入する」という作業が発生する。これだよ。ダサいよね。Excelなら多少楽が出来るが、それでもダサい。



なんのためのホームページなのか? せっかくここまでオンラインの世界で情報にたどり着いたのに、我々は、ファイルをダウンロードして「紙に印刷」してボールペンで記入しなければならない。ここまで作るなら、市役所はなぜその先をオンライン手続きで完了するように行政サービスを考えないのか? なぜ市役所のホームページは、Amazonのウェブサイトみたいに便利になれないのか?

Amazonならウェブ上ですべて完結するどころか、戸籍謄本を請求した人に対して「戸籍謄本を請求した人は、よく住民票も併せて請求しています。あなたはそれは必要ないのですか?」などと、親切と言うべきか、うるさいぐらいに画面上でいろいろと尋ねて来そうだね。

大きな問題がもう1点ある。オンラインで戸籍謄本を請求できないくらいだから、その手数料はオンラインでは払えない。PayPayやSuicaあるいはクレジットカードでは支払えないのである。

大阪市役所や他のどこの市役所も「手数料を定額小為替で支払え」と言う。たまに現金書留も可能な市役所があって、それは定額小為替よりはマシだが、それもまた古臭い支払い方法である。

この定額小為替が恐ろしくコスト高な決済手段なのである。これもまた紙で出来ている(↓)。



50円、100円、150円、200円、250円、300円、350円、400円、450円、500円、750円、1,000円の定額小為替証書が用意されており、それを郵便局で購入して封筒に入れて市役所に送れば手数料の支払いは可能だ。しかし郵便局でそれを発行してもらうための手数料が1枚につき100円かかる。50円の証書でも1,000円の証書でも、手数料は1枚につき100円だ。

私は遠隔地の市役所に3,600円支払わないといけなかったので、1,000円の証書を3枚、300円の証書を2枚購入した。合計5枚で発行手数料が500円(税込み)だ。わずか3,600円の手数料の支払のために手数料が500円。



この手数料支払方法を戸籍謄本請求者に今も要求する市役所って、ちょっとおかしいのではないかと思う。3,600円に500円の手数料で合計4,100円が必要だ。

さらに請求書や定額小為替を送付するのに必要な切手代が84円、それを送る時、返信用の切手付き封筒を同封せねばならず、それも84円。

戸籍謄本なんて、オンラインで請求しオンラインでそのまま決済できるようになりませんかねぇ。そうすればコストも時間も大幅に節約できるだろうに。

海外に住む日本人だって、ある日本の市役所から戸籍謄本を取り寄せ、また別の市役所に提出するなんてことがあるだろう。その時その海外居住者は定額小為替を買うのかねぇ? どこから買うのだろ? シンガポールの郵便局に行っても、日本の郵便局の定額小為替なんて売ってないよ。

今世紀初めにはインターネットは普及していた。そこからさらに20年以上経ってるんですけど。
コメント (23)
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