今の病棟は周りに重篤な人が居ないからあまり感じないけれど、整形外科の病棟にいた時は、自宅で転んで手術待ちや、手術後の動けない人ばかりだったからカーテン越しに看護師さんに訴える声がよく聞こえます。
腰骨の圧迫骨折の方は相当高齢に見えましたが、ただひたすらに安静にしていなければなりません。
コルセットの出来上がるまでは数時間ごとに体位を変えなければなりません。
その度に悲鳴を上げていましたが、「おしっこしたい」といえば「管で順調に出ているから心配せんでいいよ」とひたすら繰り返し、起きている間は何度もなんどもナースコールをし、同じ訴えをしても辛抱強く同じ答えをやさしく答え、それがどの看護師さんも同じ態度なので、感心して聞いていました。
誰一人として「さっきも言ったでしょ」なんて言葉は言いません。毎回毎回同じくやさしく接しているのを聞いて“優しさ”が身にしみました。
この病棟では土日のリハビリがありませんので本当に静かです。
少し歩行練習を兼ねて一階へ行ってみました。
久しぶりの”廊下ギャラリー”も覗いてみます。
新聞のニュースで北海道のスズランがこの病院にも送られたと書いてありましたので助手さんに聞いて見ましたがわかりません。
自分で探すしかないぞと思っていつも花が飾ってある場所を探しましたら、薄暗い玄関の総合受付のカウンターの上に乗っているのを見つけました。
寂しそうに一人ぼっちでした
今日は百万石まつりで、午後は百万石行列を見ていました。
談話室の少し大きなテレビで見ていましたが、今迄毎年放送されていたけれどゆっくり見たことが有りませんでした。
今年は他にすることが有りませんので出発式の様子をしっかり見ていました。
太鼓の物凄い迫力の中に演奏者の中にも85歳だという顔がアップになっていたり、駅前に座っている観客の中に近所の知った顔のアップを見て驚いたりしましたが、丁度杖歩行の練習に看護師さんが呼びに来ましたので利家公が出る前に帰ってきました。