昨日大根寿司を頂きました。
当地では家庭の主婦はそれぞれの味で大根寿司を漬けますが私はそれが出来ません。
そのくせ何よりも大根寿司が好きです。
以前挑戦しましたが、2年続けて暖冬で酸っぱくなって失敗してから『私には向いていないのだ。』としっかりあきらめてしまいました。
料亭や専門店ではアオかぶらとぶりの塩漬けで”デラックスなかぶら寿司”を漬けますが、ふつうは漬物用の大根を一口大に切り塩漬けして、塩漬けしたサバや戻した身欠きにしんを間にはさみながら麹をまぶして行きます。
麹は好みでやわらかく炊いたご飯を混ぜて発酵させますが贅沢に麹だけで漬けこむ方も多いようです。
我が家では昔から、身欠きにしんでしたが、能登の実家からお母さんがつけたのだと言って夫の同僚の方から頂いた”サバの大根寿司”が目からうろこの美味しさで、今でも忘れられない味となりました。
私が下手で漬けない事を知って知り合いの方が時々漬けた物を下さることが有り本当にありがたく頂きます。
昨日お持ちいただいたのは毎年『10数キロの大根を漬ける。』私から見れば“スーパー主婦”である”S"さんの絶品の物です。
麹のあまりにいい匂いで思わず玄関先で、つまみ食いしてしまいました。
『ウワァ今が一番食べ時だわ。こりゃお正月まで待ちきれないし、どうしよう。』なんて言いながら大きな一切れを食べてしまった。
『明日は実家でみんなでお餅搗きをするのでこれを食べるのを楽しみにしているので持っていく。』とおっしゃっていたが、今頃は盛大にお餅搗きをしていらっしゃることだろうなぁ
そういえば昔は28日に親戚で大勢でお餅搗きをしたことを思い出す。
付き手も、手返しもこれは一種の専門職みたいなもので、杵がうすに落ちる角度で高い音が響き渡ります。その間を縫うように水をつけた返し手が合いの手を入れます。
搗きあがったお餅をこねてから少しずつちぎって頂き大根おろしに付けて頂く…これが又絶品です。
今は自宅でお餅を搗くということは電気のスイッチを入れるだけでいいのだからそれも又良しとするか…
せめて31日最後にお餅を買ってくることにしよう。