シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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なぜアングロ・サクソンの世界支配が?

2022年09月23日 | 歴史をひも解いて
左は西暦400年代のユトランド半島からブリテン諸島へのアングロ・サクソン移住の様子。 右は1789年の合衆国 (ウィキペディアから)。 灰色部分は殆どスペイン領。
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70年間も女王の座にあった英国の女王 (96) が亡くなりました。 十年前には飛行機からパラシュートを着けて飛び降りるほど元気だった (?) のですが …

さて 今現在 世界で唯一の超大国は米国だけです。 冷戦時代 もう1つの超大国だったソ連は崩壊し、今年のウクライナ侵攻で (旧ソ連をほぼ引き継いだ) ロシアは世界から非難を浴び、さらに国際的地位が落ち込みそうです。

米国はというと、元々は英国の植民地が独立した いわば英国が産んだ子供ともいえる存在ですが、なぜ超大国になったのでしょうか?

それは 単純にいうと 先住民であるアメリカ・インディアンの土地を奪い、広大な土地や資源をタダ (!) で手に入れて生産活動し、さらに世界中から人材を集めた結果、富を築いたともいえるかもしれません (私の独断です)。

アメリカ・インディアンに土地所有の概念があり、侵略するヨーロッパ人たちと互角に戦っていたら、そうはならなかったかと仮定しても、そもそも 移民してくる数自体が桁違いでしたから、変えられなかったでしょう。
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鎖国していた日本幕府にも、米国が無理無理 黒船外交で開国させた歴史があります。 1853年 わずか蒸気船2隻を含む艦船4隻で来航し、幕府に迫り翌年開国させたのですから、十倍の米国艦船が来航していたら、日本も米国に占領されていたかもしれません。 

また この時期 ロシア艦隊の1隻が対馬に投錨し測量、その後 湾内に進航しましたが、これにイギリスが干渉した結果、ロシア艦船は対馬から退去しました (1861)。

長い鎖国で海外事情に疎く、対応する準備を怠っていた幕府は、自力で為す術 (すべ) を持っていませんから、外国勢力のやりたい放題を指を咥えて見ていただけだったのです。

その後 米国にうるさく干渉されなかったのは、米国で内戦 南北戦争 (1861~65) が起こり、米国が対外的に注力できなかったという ある意味 幸運のせいっだのかも (?) 知れません。
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その英国が世界に産み落とした、別名アングロ・サクソン人が建国した国には、米国の他に カナダ・オーストラリア・ニュージーランドがあり、これらの国をまとめて AUKUS (後述) とかファイヴ・アイズとかいったりします。

15世紀半ば~17世紀半ばの “大航海時代” では、主にポルトガル・スペインが先行して植民地経営に乗り出しましたが、新世界の金銀を掘り出して本国に持ち帰るだけで、殆どを戦争で消費してしまったので、国力の増強には繋がらなかったと想像します。

18世紀半ば~19世紀にかけて起こった “産業革命” で、石炭を使った蒸気機関の開発を成し遂げ、世界の工場となった英国は毛織物製品を大量生産し、その市場 (売り先) を求めて海外に植民地を作り、それがうまく回転して世界中から富を集めます。

そして 19世紀に世界の7つの海を支配し、国力を高めた英国はナポレオン戦争 (1803~15) 以来、敗北した事がありません。 中国とはアヘン戦争 (1840~42) に勝利し、インドを支配しセポイの反乱 (1857~59) を押さえ込み、第1次・2次大戦でもドイツやオーストリア・ドイツや日本に勝ち、と戦争巧者の国です。

戦争に勝つには工業力が必須です。 また同盟を組む外交力も必要ですから、英国1国だけで勝ち続けてきたのではなく、第1次・2次大戦で米国という強大な国をうまく取り込んだからともいえるでしょう。

中東を巡る英国の “三枚舌外交” も有名です。 今に至る中東の混乱の原因ともいえるのですが、英国が大きく非難されていないのは不思議です。 やはり外交上手だったのでしょう __ 諸外国がしかたねぇやなとフテ腐れて、手仕舞いにするしかなかった?

米国の歴代の大統領を眺めると、英国系が多いのは当然ですが、ドイツ系 (アイゼンハワー トランプ) やオランダ系 (ルーズヴェルト2人) の人もいます。 ひとまとめでゲルマン系といういいかたもできます。 ラテン系 (仏伊スペイン) は記憶にありません。

以上の話しだけでは「なぜアングロサクソンの世界支配が可能か?」という答えにはならないのですが、今日はここまでです。
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ウィキペディアから __ AUKUS、または Aukus (オーカス「Australia [オーストラリア]・United Kingdom [イギリス]・United States [アメリカ]」の頭文字) は、アメリカ、イギリスおよびオーストラリアの三国間の軍事同盟である。

UKUSA 協定 (ユークーサ) とは、アメリカ (USA) の NSA (国家安全保障局) やイギリス (UK) の GCHQ (政府通信本部) など5ヶ国の情報機関が世界中に張り巡らせたシギント (SIGINT) の設備や盗聴情報を、相互利用・共同利用する為に結んだ協定のことである。 共通点は、イギリス帝国の植民地を発祥とするアングロサクソン諸国の機関であること。 ファイブ・アイズ とも呼ばれる。

名前の由来 __ アングロ・サクソンとは、「アングリアのサクソン人」という意味である。 アングリア (現デンマークの南部) は、元々は「アングル人の土地」という意味であったが、カトリック教会がこの地域を表す言葉として使用したため、後にサクソン人もこれを自称するようになり、地域名として定着した。

アングロ・サクソン諸国 __ 英語を国語・公用語とする白人主流派の先進国であるイギリス、アメリカ、オーストラリア (AUKUS 諸国)、カナダ、ニュージーランドなどをアングロ・サクソン諸国と呼ぶ。

三枚舌外交 __ イギリスは第一次世界大戦中に戦後の中東問題に対して、以下の三つの協定を結んでいた。 それぞれ、アラブ・フランス・ユダヤに配慮した内容であった。 これにより第二次大戦後のパレスチナ問題や、現在も不自然な国境で分断されているクルド人問題など多くの問題を生じた。
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以上

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