アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。 

令和最初の昨日(5月1日)は、完全のオフの日のため新天皇ご即位の関するテレビをかなり観ておりました。

つい1日前までは「平成最後の」の言葉が躍っていましたが、プロ野球の巨人ー中日戦でも「令和最初の」を乱発気味でした。

また昨日は、9月28日(土)の午後、ある出版社でアドラー、ドラッカー、アンガ―マネジメントの3つを結びつけるシンポジウムを行う準備としてドラッカーの『【エッセンシャル版】マネジメント』(P.F.ドラッカー著、上田惇生編訳、プレジデント、2,000円+税)を読んでいました。

マネジメント[エッセンシャル版]
- 基本と原則
P.F.ドラッカー著、上田 惇生編訳
ダイヤモンド社

第3章「仕事と人間」の12の「人と労働のマネジメント」のところでこんな文章を見つけました。

ダグラス・マグレガ―の「人は本来怠惰で仕事を嫌う」と捉えるX理論に対してドラッカーは、批判的です。

「報酬というアメと恐怖というムチに代わるべきもの」としての「心理的支配」についても、「いかに進化したとしても支配であることには変わりはない」とし、「仕事のうえの人間関係は、尊敬に基礎を置かなければならない。これに対し心理的支配は、根本において人をばかにしている」と書いているのを読んで膝を打つ思いがしました。

ドラッカーは、別のところで「信頼」のことも書いています―これについては、後日書きます―が、「尊敬」の言葉をドラッカーの本の中に見つけ出せたのは、大収穫でした。


ところで、令和のはじめに克服すべき課題を心理面からピックアップするとしたら、私は、恐怖というムチをもとにする「恐怖によるモチベーション」を筆頭に取り上げます。

このことに関連して、2019.4.25 DIAMOND online 日本のパワハラ・頑張りすぎ社会を生み出す「ブラック部活」の弊害  の最後に「パワハラで育った人は自身もパワハラを繰り返す」と書かれていました。

「パワハラで育った人は自身もパワハラを繰り返す」と同じように「恐怖によるモチベーション」を受け続けてきた人は、他者をもまた「恐怖によるモチベーション」で動かそうとするのです。

令和の時代こそ、私たちは「恐怖によるモチベーション」に代わり「尊敬・信頼・共感・協力に基づくモチベーション」が急務だと判断し、『「勇気づけ」でやる気を引き出す! アドラー流リーダーの伝え方』(秀和システム、1,500円+税)を書いた私です。

「勇気づけ」でやる気を引き出す!
アドラー流リーダーの伝え方
岩井 俊憲
秀和システム

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